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総合内科専門医/第200問(内分泌)/2018

総合内科専門医試験
2018年度予想

44歳の男性。口渇を主訴に来院した。生来健康であったが、1か月前から口が異常に渇き、お茶やジュースなどを1日約5リットル飲むようになった。尿量も多く、夜間に3回以上排尿のために覚醒するので睡眠も障害されるようになった。意識は清明。身長172cm。体温36.7℃。脈拍80/分、整。血圧120/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。
尿所見:蛋白(-)、糖(-)。尿量4,500ml/日。
血液所見:赤血球520万、Hb 14.5g/dL、Ht 48%、血小板25万。血液生化学所見:血糖85mg/dL、HbA1c 5.2%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.2g/dL、アルブミン5.2g/dL、尿素窒素24.0mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、尿酸7.5mg/dL、総コレステロール215mg/dL、AST 32U/L、ALT 28U/L、LD 220U/L(基準176~353)、Na 147mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 105mEq/L、Ca 9.2mg/dL、P 4.0mg/dL。抗利尿ホルモン < ADH > 感度以下 pg/mL(基準0.3〜4.2)。
この患者の検査所見で正しいものを 1つ選べ。
a. 水制限試験で尿浸透圧は上昇する。
b. 高カルシウム血症が原因である。
c. デスモプレシン投与で尿浸透圧は上昇する。
d. 高張食塩水負荷試験で血漿 ADH 濃度は上昇する。
e. 頭部単純MRI の T1 強調像で下垂体後葉に高信号を認める。


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解答

c

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687字

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