第2回内科専門医/第230問(感染症)/2022
※ 記事の最後に、2022年12月18日に追記した内容がありますので、解きなおす場合は最後まで必ずご覧ください。
第2回内科専門医試験
2022年度予想
72 歳男性。2 週間前から食道癌に対して放射線併用がん薬物療法と中心静脈カテーテルより高カロリー輸液とが行われている。昨日、悪寒戦慄を伴う 38.8 ℃の発熱を認めた。目のかすみや、蚊のようなものが飛んでいるように見える。血液細菌検査検体の採取と中心静脈カテーテルの抜去とを行い、セフェピムの投与を開始した。本日、血液培養検査が陽性となった。
血液細菌塗沫検査の Gram 染色標本像を示す。
現 症:意識は清明。体温 37.6 ℃。血圧 88/68 mmHg。右内頸静脈カテーテル抜去部の皮膚に軽度の発赤がある。
検査所見:尿所見:タンパク(-)、糖(-)、潜血(-)、白血球(-)、血液所見:Hb 12.9 g/dL、白血球 1,400/μL(稈状核好中球 9%、分葉核好中球 54%、リンパ球 27%)、血小板 13 万/μL、血液生化学所見:血糖 143 mg/dL、Cr 1.0 mg/dL、総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 15 IU/L、ALT 17 IU/L、ALP 152 IU/L(基準 11 〜 359)。CRP 9.3 mg/dL。
投与する薬剤として適切なものを1つ選べ。
a. 経過観察
b. メロぺネム
c. バンコマイシン
d. フルコナゾール
e. ミカファンギン
< ここから解答・解説になります >
解答
e
試験でのポイント
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