第2回内科専門医/第233問(腎臓)/2022
第2回内科専門医試験
2022年度予想
46歳男性。健康診断の尿検査で異常を指摘されて来院した。3年前から尿潜血を指摘されていた。2年前から尿蛋白も陽性になったがそのままにしていた。今回は3年連続して尿検査で異常を指摘されたため心配になり受診した。脈拍76/分、整。血圧150/90mmHg。尿所見:蛋白2+、蛋白定量1.2g/日、糖(−)、潜血3+、沈渣に赤血球10〜29/1視野、顆粒円柱1/数視野、赤血球円柱1/全視野。血液生化学所見:総蛋白7.7g/dL、アルブミン4.2g/dL、IgG 1,510mg/dL(基準960〜1,960)、IgA 390mg/dL(基準110〜410)、尿素窒素19mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、尿酸6.0mg/dL、血糖87mg/dL、HbA1c 5.6%(基準4.6〜6.2)、総コレステロール235mg/dL、CH50 35U/mL(基準30〜40)。腎生検のPAS染色標本を別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。
a. 難病医療費助成制度の利用はできない。
b. 本邦の慢性糸球体腎炎の中で最も多い。
c. 肉眼的血尿で発症したものは予後が悪い。
d. 腎生検は診断確定に必須であるが予後推定はできない。
e. わが国の透析導入の原因として最も多い。
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解答
b
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