第1回内科専門医/第247問(アレルギー)/2021

第1回内科専門医試験
2021年度予想

66歳の男性。発熱と皮疹とを主訴に来院した。5日前から持続する38℃台の発熱と顔面、頸部および体幹を中心に紅斑が出現し、次第に拡大融合したために受診した。高尿酸結症に対し6週間前からアロプリノールを内服中であった。体温38.6℃。脈拍88/分、整。血圧140/86mmHg。口腔粘膜と咽頭とに異常を認めなかった。頸部と鼠径部とに径2cmのリンパ節を2個ずつ触知した。肝・脾は触知しなかった。
血液所見:赤血球420万、Hb 14.0g/dL、Ht 43%、白血球16,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球49%、好酸球23%、単球6%、リンパ球12%、異型リンパ球3%)、血小板34万。
血液生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dL、AST 110U/L、ALT 345U/L、γ-GTP 250U/L(基準8〜50)、クレアチニン1.2mg/dL。
免疫血清学所見:CRP 3.1mg/dL、VCA-IgG抗体陰性、抗EBNA抗体陰性。体幹部の写真を別に示す。
この疾患について正しいものを2つ選べ。
a. 被疑薬を内服後、3週間以内に症状が出現することが多い。
b. 抗てんかん薬が被疑薬となることは少ない。
c. ヒトヘルペスウィルス 6 型(HHV-6)の再活性化を認める。
d. 被疑薬中止後は速やかに症状が改善することが多い。
e. 治療は原因薬剤の中止とステロイド療法が中心である。

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解答

c、e
薬剤性過敏症症候群(DIHS:drug-induced hypersensitivity syndrome)

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