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第1回内科専門医/第102問(代謝)/2021

第 1 回内科専門医試験
2021年度予想

59歳男性.
主訴 : 悪心、嘔吐、倦怠感
既往歴 : 2 型糖尿病,高コレステロール血症
嗜好歴 : 喫煙 20 歳から現在まで 20 本/日.飲酒
20 歳から現在までビール 1500 mL/日.
常用薬;ビルダグリプチンのみであったが, X - 6 ヵ月からSGLT2阻害薬(エンパグリフロジン)が追加となっていた.
現 症 : X - 4 日に hemoglobin A1c(HbA1c)9.4%と高値を指摘され, 自己判断で糖質摂取制限を開始した. X-1 日の朝から倦怠感があり,午後から悪心・嘔吐が出現した. その後も倦怠感が続き悪心・嘔吐も改善しないため,X 日に当院救急外来を受診した.
来院時所見 : 身長 178 cm,体重 104.7 kg,体温 35.9°C,血圧 116/80 mmHg,脈拍 110 回/分.
検査所見:尿;pH 5.0, 尿糖 4+, ケトン体 3+
血液所見;赤血球608万,Hb 19.1g/dL,白血球15,300,血小板22.8万.
血液生化学所見;TP 8.8 g/dL, Alb 5.7 g/dL, BUN 21 mg/do, Cr 1.1 mg/dL, 空腹時血糖 213 mg/dL, HbA1c 9.2%,(基準4.3 - 5.8). 総コレステロール 370 mg/dL, Na 133 mEq/L, K 4.6 mEq/L, Cl 94 mEq/L.
血清 C-ペプチド 2.1 ng/mL (基準0.8~2.5)。
動脈血ガス分析:pH 7.04, HCO3- 8.5 mEq/L, BE -21.2 mmol/L, Lactate 2.88 mmol/L, Anion gap 39 mmol/L.
次に行う対応として正しいものはどれか?
a. 抗菌薬を投与する。
b. 薬剤を中止する。
c. GLP-1 受容体作動薬に切り替える。
d. 即効型インスリンを皮下注射する。
e. 重炭酸ナトリウムを静注する。

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解答

b
SGLT2 阻害薬投与による正常血糖性糖尿病ケトアシドーシス(eu- glycemic diabetic ketoacidosis; euDKA)

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1,455字

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