総合内科専門医/第22問(脳神経)/2019
総合内科専門医試験
2019年度予想
58歳男性。仕事場で倒れていたとのことで職場の同僚が救急要請。右片麻痺と言語障害を主訴に搬入された。現在高血圧症で内服加療中である。意識はJCS I-1。体温36.5℃、心拍数90/分、整。血圧160/94mmHg。呼吸数16/分。SpO2 96%(room air)。運動性失語を認める。右片麻痺は徒手筋力テストで上下肢共に3。心電図は洞調律であった。胸部エックス線写真で異常を認めない。頭部単純CTで異常を認めない。血液所見:赤血球450万、Hb 14.2g/dL、Ht 42%、白血球8,800、血小板18万、PT-INR 1.0(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:尿素窒素15mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、血糖102mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.7mEq/L、Cl 99mEq/L。血液検査の結果が出るまでに施行した頭部MRIの拡散強調像では、左中大脳動脈領域の一部で限局性に淡い高信号域を認めた。最終健常確認時刻から60分経過している。
この時の対応として最も適切なものを選べ。
a. 抗血小板剤投与
b. 抗凝固療法
c. トロンボキサンA2合成酵素阻害薬投与
d. t-PA(tissue plasminogen activator)
e. 脳保護療法(エダラボン)
<ここから解答・解説になります>
解答
d
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