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総合内科専門医/第125問(代謝)/2019

総合内科専門医試験
2019年度予想

84歳の女性。左膝の痛みを主訴に来院した。
現病歴:3日前から左膝の痛みと38℃の発熱が出現した。様子をみていたが症状が改善しないため家族とともに受診した。
既往歴:右変形性膝関節症。
生活歴:息子家族と同居。自宅周辺は押し車で散歩する。
家族歴:妹が関節リウマチ。
現症:意識は清明。体温38.6℃。脈拍92/分、整。血圧136/58mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%(room air)。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。左膝関節に発赤、熱感、腫脹、圧痛および膝蓋跳動を認める。
検査所見:血液所見:赤血球402万、Hb 12.2g/dL、Ht 38%、白血球6,200、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.5g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 14U/L、ALT 11U/L、LD 164U/L(基準176〜353)、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL、尿酸5.4mg/dL。CRP 2.0mg/dL。左膝関節エックス線写真を撮影後に左膝関節を穿刺し、関節液は黄色混濁である。左膝関節エックス線写真と膝関節穿刺液のGram染色標本とを別に示す。
この患者の疾患について正しいものを選べ。
a. 骨・軟骨破壊が急速に進行することがある。
b. 膝関節エックス線写真では関節内の線状石灰化がみられる。
c. 関節液のGram染色が確定診断に有用である。
d. 関節液中に、白血球に貪食された尿酸塩結晶が検出される。
e. 穿刺排液後は、食事療法を行う必要がある。


< ここから解答・解説になります >


解答

b
偽痛風

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