総合内科専門医/第36問(肝胆膵)/2019

総合内科専門医試験
2019年度予想

患 者:71歳、男性
主 訴:上腹部痛
既往歴:特記すべき事なし
家族歴:特記することなし
現病歴:3日前より上腹部痛を自覚し、救急外来受診。受診時の血液検査にて炎症所見は認めなかったが、肝障害と胆道系酵素の上昇を認めたため、精査加療目的に入院となる。
入院時現症:体温 36.8 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 150/80 mmHg。眼球結膜に黄染あり。 腹部は平坦、軟。心窩部に圧痛を認めた。
血液所見:赤血球 445万、Hb 14.6 g/dL、Ht 44%、白血球 5,500、血小板 27万。
血液生化学所見:総蛋白 7.8 g/dL、アルブミン 4.5 g/dL、IgG 3,890 mg/dL(基準 960〜1,960)、IgA 274 mg/dL(基準 110~410)、IgM 55 mg/dL(基準 65~350)、IgG4 1215 mg/dL(基準4.8〜105)、総ビリルビン 7.0 mg/dL、AST 577 U/L、ALT 596 U/L、γ-GT 527 U/L(基準 8〜50)、ALP 1727 IU/L 、アミラーゼ 170 U/L(基準37〜160)、尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 1.0 mg/dL、血糖 124 mg/dL、HbA1c 6.3%(基準 4.6〜6.2)。
免疫血清学所見: 抗核抗体陰性、リウマトイド因子〈RF〉陰性、CH₅₀ 20 U/mL(基準 30〜40)、C3 38 mg/dL(基準 52〜112)、C4 8 mg/dL(基準 16〜51)。腹部造影CT画像と病理画像を示す。
この患者において適切な治療法を1つ選べ。
a. シクロスポリン
b. シクロホスファミド
c. プロスタグランジン
d. 副腎皮質ステロイド
e. リツキシマブ

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解答

d
自己免疫性膵炎

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