第1回内科専門医/第96問(消化管)/2021
第 1 回内科専門医試験
2021年度予想
80歳女性。腹痛と腹部膨満を主訴に来院した。2年前に胃癌の診断で胃切除術を受け、Roux-en-Y法による再建術後である。
現 症:身長155cm、体重48kg。体温36.8℃。脈拍96/分、整。血圧112/84mmHg。腹部はやや膨隆し、心窩部に圧痛を認めるが、Blumberg徴候と筋性防御とは認めない。肝・脾を触知しない。腸雑音は亢進している。
検査所見:血液所見;赤血球435万、Hb 12.4g/dL、白血球11,580、血小板31.1万。血液生化学所見;総蛋白7.5g/dL、アルブミン4.4g/dL、AST 20U/L、ALT 9U/L、ALP 346U/L、γ-GTP 11U/L、アミラーゼ240U/L(基準37〜160)、リパーゼ583U/L(基準11〜59)、尿素窒素15.7mg/dL、クレアチニン0.46mg/dL、CRP 0.78mg/dL。腹部造影CTの横断像と冠状断像を示す。
この患者で最も考えられる疾患を1つ選べ。
a. 腸重積
b. 消化管穿孔
c. S状結腸軸捻転
d. 輸入脚症候群
e. 術後腹壁瘢痕ヘルニア
< ここから解答・解説になります >
解答
d
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