第2回内科専門医/第192問(消化器)/2022
第2回内科専門医試験
2022年度予想
52歳の女性。3 か月前に感冒様症状があり、 徐々に嘔気・全身倦怠感が増悪したため近医を受診した。肝機能障害を指摘され、入院となり肝庇護剤の投与を受けていた。AST 値と ALT 値は徐々に改善傾向にあったが、プロトロンビン時間%、アルブミン値が徐々に低下してきた。現在の血液検査:AST 241U/L、 ALT 143U/L、ALP 406U/L、γ-GTP 126U/ L、T.Bil 5.8mg/dL、D.Bil 1.6mg/dL、プロトロンビン時間 27%、IgG 1,874mg/dL、抗核抗体 40 倍。身体所見:眼瞼結膜の黄染、著明な 腹部膨満、flapping tremor を認める。本症例 の腹部 CT を示す。
正しいのはどれか。3 つ選べ。
a. 亜急性の急性肝不全昏睡型と診断される。
b. CT にて著明な肝萎縮と地図状パターンを認める。
c. 肝移植の適応を考慮し、専門医療機関へ搬送する。
d. 意識障害に対して直ちに分岐鎖アミノ酸製剤を投与する。
e. 急性発症型の自己免疫性肝炎を疑い、肝生検を施行する。
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解答
a、b、c
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638字
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