うつ病に効くと聞いてPowerWash SimulatorをやったらASDに効きすぎて過集中になった話 (日記 10/2)

 タイトルの通りである。ひどい鬱が来ていたのでそういえばパワーウォッシュシミュレーターがうつ病に効くという記事があったなと思ってやってみた。ちょうどXBOX gamepassに入っていたので無料でプレイしてみた。

 ところで、パワーウォッシュシミュレーターは15分で効果があるらしい。自分のここ2日のプレイ時間は7時間である。これは明らかにやりすぎかもしれない。しかし、私はこれがそれほど悪いことではないと思っている。なぜなら、それ以前には何もできないほど何にも手が付かなかったからだ。具体的には施設に行って訓練して帰ってから夕食を食べた6時以降うつがひどくて何もできないほどだった。
 よってちょっとマシになった10時くらいに消防署というマップに私は手を付けた。結構広い範囲でかつ上下にも忙しいけれども、集中してしまったので寝る時間も過ぎて掃除をしてしまった。私はもしかしたらこのゲームは危険なのかもしれないと考えた。

 しかし、メンタルには良好かもしれない。なぜなら、後ろに下がることがないからだ。これが壺おじや岩おじと言われる1ミスで進捗リセット系のゲームならばミスしたときの無力感で自分はダメなんだという思考が脳に侵入してくる。もしくは対戦系のゲームでも同じく自分がダメという思考が入る。パワーウォッシュシミュレーターにはそれがない。やっただけ進捗し、戻ることはない。故に、自分がダメなのかもしれないという思考に襲われても綺麗な場所を見て進捗していることを確認すればいい。これがうつ病に効く原因なのかもしれない。

 さて、ここからが本題だ。自分はひどいうつ病と発達障害を持っているのだが、定期的にフリーズが起きる。何もできないというものだ。Twitterや動画を見るといったことならばできるのだが、そのほかは何もできない。寝転がることしかできない。しかし、なぜかパワーウォッシュシミュレーターは一度やり始めたらできた。これから導きだされることは、初動に集中される何かによって最初の何もやりたくないという山を超えられれば何かできるということだ。例えるならば真空のエネルギ状態のポテンシャル障壁である。本当に一番に思いついたのがこれでわかりにくいかもしれないが、偽(false)の状態から真(true)の真空状態に移行するには高いエネルギーを与えて山を越えなければならない。だが、超えてしまえばポテンシャル(いわゆる位置エネルギー)が低い位置に移動する。

真空状態のポテンシャルのグラフ

 これがうつ病のわたしにも言えそうだ。何もできない状態がfalseだとすると、trueに行くためには最初に山を越えられるほどのエネルギを与えられる必要がある。個人的にはそれがパワーウォッシュシミュレーターであると思った。先ほど挙げた進捗がマイナス方向に行くゲームはfalse状態に行くエネルギを多少なりとも持っているが、パワーウォッシュシミュレーターはtrue状態にしかいかないのかもしれない。故にうつ病の初動の何もしたくないを乗り越えられ、何かできると考える。

 パワーウォッシュシミュレーターのようなものが人生にあるといいのだがと思いつつ、無いのかもなとも思う。なぜならば現実世界は様々な方向に力が向かう力学だからだ。確かになにかを製造するライン工は向いているのかもしれない。しかしそれもノルマや上司の叱責が存在する。また、品質問題もある。故にそれがマイナスに向かう力となってしまう。だからこういう前にしか進まないゲームを好むのかもしれない、後ろに戻ることを恐れる私たちは。 

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