読書感想、死について考えるのはそれほど忌避するべきじゃない(日記 11/10)

 以下はこの本を読んだ感想文である。

 さて、自分はこの本を読むのに何カ月もかけた。故に前半部分に関しては記憶があいまいになっているが、許してほしい。なお、12~15講義部分に関しては一気に、さっき読み終えた。

 さて、感想としては死について考える、特に哲学として考えることはそれほど忌避するべきことじゃないなということである。理由としては複数あるのだが、大きなものとしてはやはり死というのが身近にあり、避けられないものだからなのだろう。書いた人が西洋のキリスト教徒の人ということもあり、仏教的価値観、神道的価値観では違うところもあるかもしれないが、それでも死を様々な論理から考えているということで思考しておくに値する。
 また、死について大きく考えている時に助けになるものでもある。自死についても同じく書かれている。
 この本は様々な論理的立場から書かれており、様々な視点を紹介しているが、あくまでどれが正解という立場には立っていないように思える。筆者がこういう立場だからこういう論理展開で話をすすめるという書き方をしているところがあっても、最終判断は読者にゆだねているように思う。故に、様々な死にまつわる論理を知ることができるだろう。
 不死について、また、死後についてを自分も考える必要があると考えた。快楽主義で純粋な±で考えるのもありだ。これと人生の長さでグラフを描いてという論理展開は数学を学んだことある自分にとってはわかりやすかった。また、自殺に関しても論理的に、かつ様々な反論にたいする意見を書かれていて参考になった。内容について詳しく語るのは避けておくが、人格の機能の連続性によって死を考える、輪廻転生について考えるところは面白かった。
 死は自分にとって避けられないものであるのは、みんなにとって避けられないものであるのは確かだ。だからこの本で考えてみるのが良かったのかもしれない。ただ、この本だけでなく様々な、例えば仏教的価値観から書かれた本も読んでみたい。この本をもう一度読み返してもいいかもしれない。内容を全て咀嚼できたわけではない。どころか3割も食べられてない。だからこそ何度も読み返したいと思う。900ページ近くあって頭にも重い内容なのが難点だが(そのせいで何度も途中から読み始めるのをやめていた)、2度目はすんなり読めるかもしれない。



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