無線PCVRを低速回線で-モバイルWifi・テザリング
本記事は,有線PCVRができる環境をすでに持っている方で,低速回線が理由で無線PCVRがしたくてもできない方を対象としています。
回線速度が速く,無線VRができる環境が整っている方については,以下の導入は不要です。
0.はじめに
私(誰?)は,インターネット回線をすべて携帯のテザリング(Rakuten Unlimited)に任せています。(月々の通信費節約のため)
そのままQuest AirLinkにつなげると,ほとんど動かずプレイできませんでしたが,以下に紹介する方法で支障なく無線PCVRができるようになりました。
その方法とは,「高速で送受信できる環境をPC-VR機器間で構築する」というものです。
1.必要なもの
①Wifi6 5GHz対応ルーター
必ずWifi6 5GHzに対応したルーターを購入しましょう。(それ以外だとVRの動作がカクつく可能性があります)
私はIODATAのDEAX1800GR/E(7000円程度)で動作しました。
②Virtual Desktop
必ずVR機器のアプリ内で購入してください。(2000円弱)
Steamにもありますが,そちらを買っても今回の用途では意味がありません。
③LANケーブル
PCとルーターを接続できる長さのものを選択してください。
2.設定
①ルーター・PCをLANケーブルで接続
ここで,ルーターのポートは通常のLANポートではなくインターネットポート(WANポート)につなぎます。
②インターネット回線とルーターの5GWifiをブリッジ接続
ブリッジ接続の方法は以下のサイトで解説されています。
③Virtual DesktopをVR側で,StreamerAppをPC側で起動
設定は以下のサイトで詳しく解説されています。
3.低速回線でできる理由
以上の手順を踏むと、次のような環境を構築できます。
これにより,インターネットを介さず,ローカル環境内でPCとVR機器との送受信が完結し,映像の送信については回線速度との関係がなくなります。
有線で使用していたUSBケーブルの代替として,Wifi6回線(5GHz)を導入したという解釈もできるでしょう。
4.メリットとデメリット
メリット
回線の速度に関係なく無線VRが楽しめる
デメリット
1万円程度かかる