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「じぶん時間を生きる transition 佐竹宗威」を読んだ。奥さんもおすすめしてたので、たぶん面白いんだろうなと思ってだけど、歯医者の待ち時間に夢中になって全部読んでしまった。
自分がこのコロナ禍で抱いた感覚と違和感が全て言語化されていて、そうなんだよね、これなんだよね、という納得感しかなかった。そんな風に思わせてくれて共感させるのは、優れた本の証拠なんだと思う。
本の中で「現代の情報のラットレースから降りる」というキーフレーズが自分的には刺さった。情報を得ることで脳が興奮状態に陥り、アドレナリンが分泌されて、もっともっとと更なる情報を渇望する。我々は電極を取り付けられて、脳を操作されているマウスそのものなんじゃないかと思ってしまう。
やっぱり最近のスマホから溢れる情報量の氾濫って、異常なんじゃないか、人間の認知を超えて有害なレベルにまでなっているのだと思っていたのは、自分だけじゃなかったんだなって、思わず周りを振り返って見てみたくなる。
会社での働き方でもそうだ。これまで当たり前だと思っていた働き方が、コロナを機に異常さが炙り出されてきた。自分が何のために働いているのだろうと思うような仕事を、毎日繰り返す意味は果たしてあるのだろうか。
コロナ禍を経て、世の中は変わるのだろうと思っていた。だが、平然と前の働き方に逆回しをしようとする旧態依然とした体制に強烈な違和感を感じている。その感覚は決して間違ってはいないということがよくわかった。
ああ、はやく松本に移住したいなあ。今後2.3年の流れを奥さんといきつきの店でシュミレートしてみる。