1127_違う人生が
私に違う人生があるなんて、知らなかった。
駅のホームにそんな言葉が書かれたポスターを見た。
世界中の教育を受ける機会を奪われた女の子たちは、自分たちが女の子だから差別を受けていることも、労働という形で搾取されていることも、自立するチャンスを奪われていることも知らない、そもそもわからない。私にはこの人生しかないと思っている女の子がたくさんいる、ということ。
その現実を啓発するためのACジャパンのポスターだ。
なんとなく、今日の同期との何気ないチャット雑談の内容と重なった。
「やっぱりうちの会社、実はヤベーんじゃないかって思うんだけど」
「辞めた先輩が言ってた、会社の外はこんな風になってるんだって」
「新卒でこの会社しか知らなかったら、こういう働き方があることを知らなかった」
そう、我々も単に知らなかっただけ。こんな会社があっただなんて、こんな働き方があるだなんて、こんな人生があるだなんて、誰にも教えてもらえなかったのだから。
この会社で働く自分を良しとして生きてきた。それしか、知らなかったから。自分の人生で働くことって、イコールこの会社にいることだったから。
知らなかった、わからなかった、本当に。
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