1167_ 非生産的な1日
「もう、クソゲっぷりに疲れました」
「いったい、なんの話?」
「仕事の件」
「ああ、そうね、クソクソ言ってると、あなた自身もクソみたいな人間になっちゃうわよ」
「しょうがないよ。今日はずっと完璧に非生産的な1日を過ごすからね、止めないでくれよ」
「どうするの。このクソ暑い日に」
「公園の日陰で寝転がってビールを飲んで過ごすんだ」
「それがあなたの完璧に非生産的な1日の過ごし方なの?」
「たまにゲーム実況とか昔のサマソニの動画を見たりとか」
「あらそう。まあ、いいわ。あなたがそう過ごしたいのなら。私には無理」
「君は常になにか目的を持って生きているからね」
「そうなの。だから、目的もなく外をぶらぶらとかできないの」
「僕は全く問題なくできるけどね」
「まあ、いいわ。じゃあ、気が済むまで、そうしてらっしゃい。晩御飯は用意してるから、6時には戻ってきてね」
「わかった」
「ただいま」
「どう、気は済んだ?」
「うん、ずっと噴水とカモの親子の様子を眺めていて、飽きたら、草野球の試合をビール飲みながら眺めていたよ」
「満喫できたみたいでなによりね」
「君もどうだい」
「私は遠慮しとくわ」
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