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1122_子なし
ここにいたら、これと同じことがあと何十年とと続く。もっと違うことがしたい。今とは違うものを味わいたい、そうすれば少しは今より心が晴れるだろう、少なくとも、今よりは。
でも何を味わえる?人生の何を得る?得られるものなんて限られているのに。カードはもうそんなにきれないだろ。
夢の中に出てきた同級生は皆、歳を取ってなどいない。だが、実際は皆自分の人生をしっかり生きているのだろう、自分のことなどわすれて、家族のために、自分の子どものために生きているのかもしれない。
もし、自分に子どもがいたら、もっとこんなフワフワせずに腹決めできていたのだろうか。この子のために生きていこう、どんな艱難辛苦でも受け入れよう。そんな心持ちになれたのだろうか。
だから、いつまでも自分の好きな音楽とか文学とかばかりにかかずらっているってわけか。それだけじゃ、自分の人生の空白が埋まらないってことか。教えてくれ。
でも、自分には子どもはいない。それがどうしようもない、事実だ。たらればばかりじゃ、何も生まれない。これ以上考えても仕方のないことは考える必要なんてない。
でも考えずにはいられない。めんどくさい。子どもがいれば、とかこどもがいなきゃ、とか、この世の中にあるあらゆる空気感と、思考の癖とか、風潮のようか何か。