寒い夜の雪道を君と歩きたい…

寒いね…
雪がどんどん降って来た
今日はもう家にお帰り
雪が積もって帰れなくなる

君は首を横に振る
僕だって君といたいさ
いつまでもずっとこうしていたい
でも雪で帰れなくなっちゃうよ

それでもいいって言ったって…
わがままを言わないで
君の家族が心配するよ

さあ、僕が送っていくから
雪の中を歩いて行こう
二人で手をつないで
そうすれば君の家まで
一緒にいられるよ

うん、行こう…

寒いから僕の上着も着るといい
僕は別のがあるからいいよ
大丈夫かい？
とても寒いね
雪もやみそうにない

君の右手を貸して
僕の左ポケットに入れるんだ
そこで僕の左手を握ってて
ほらね…温あたたかい
君の手を僕が温めてあげる
僕の手も君が温めて…

静かだね…
寒い冬の寒い夜
君とこうして歩けるんだから
案外これもいいかも…
結構素敵な気がしないかい？
僕はそう思うな

暑い夏に
汗かきながら歩くのはちょっと…
でも冬なら違う
寒いからこうやって
君の手を握っていられるし
いっぱいくっついてても
おかしくない

おっと危ない！
大丈夫？
道が滑るから気を付けて
僕がいたから良かったね
こけないで済んだ

助けたお礼が欲しいな
君を抱きしめたこのままで
キスしてよ…

うん、もっと…そう
君の口の中が温かい
僕の舌を温めてくれる
ずっとこうしていたいな…

でももう君の家だね
着いちゃった
ちょっと残念だけど
お別れのキスも出来たし
早く家にお入り
凍えた身体を温めて

僕なら大丈夫
大好きな君の右手とキスが
温めてくれたから
身体中がホカホカしてる
寒くても大丈夫
少し火照ほてりを冷ましながら帰るよ

じゃあまたね…

また君と歩きたいな
雪の中を
二人で寄り添いながら

こんな寒い夜も悪くない…