コウヨウザンって凄いの?
日本の林業に革命をもたらす樹木として、「コウヨウザン」が話題となっています。
コウヨウザンのメリット・デメリットについてまとめてみました。
1.コウヨウザンとは
コウヨウザンは中国産の常緑針葉樹で、日本には江戸時代や明治時代に導入されて各地で造林された樹木だそうです。
広島県庄原市には、約60年前に造林された1ヘクタール弱のコウヨウザンの森があるそうです。
2010年代にその存在を知られるようになり、広島県が調査を始め、現在の研究へと続いています。
別称、琉球杉とも呼ばれるそうで、沖縄本島北部地域の谷間で見られるそうです。
種と苗木の供給・木材特性の解明・育種技術の確立が、現状の課題となっています。
現在判明しているコウヨウザン活用のメリット・デメリットは以下の通りです。
2.メリット
①成長が速い…
植林後30年で樹高20メートル程度に成長する。
初期成長が早く、適地ではスギよりも成長が早いと言われている。
それにより、下草刈りの頻度を減らす事が出来るそうだ。
②木材としての強度が高い…
ヤング率がヒノキと同程度、材木としては十分な強度らしい。
③萌芽更新が可能…
杉・檜では伐採後の切り株は枯れてしまうので、新たに苗から育てなければならない。
コウヨウザンは伐採後、切り株から新芽が生えてくるので、育苗が不要。
④耐朽性が高く、シロアリに強い
⑤加工がしやすい
⑥花粉症を引き起さない
3.デメリット
①柔らかい新芽を野ウサギが好んで食べる
②木肌が若干荒く、また節の周辺に休眠芽の跡が見られる(黒い斑点が現れる)
4.感想
コウヨウザンの活用は…かなり良さそうです。
特に、花粉症が起きないという事には驚きました。
コウヨウザンの特性について、まだまだあると思うので、発見次第書き足していこうと思います。
コウヨウザン活用が進み、日本の林業の未来が明るくなると良いなと思います。