独裁者の息子を独裁者と同一視するのは正しいのか。

ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が文春砲を被弾しました。
Xユーザーのティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使さん: 「春一番だと思ったら文春砲だった。 https://t.co/G16JZz3sDM」 / X

まあさすがの反応だが特に考えずに5万いいねしている日本国民はそれはそれで怖いなあとは思いますね。
そしてこういう事が起こった時の日本国民向けの最適解がこれだとみなされており、実際そうなっているのはなんだか悲しい話ではあります。

レジャバ大使が問題視されているのはこちらの案件ですね。
親プーチン独裁者の長男(32)を東京で発見した! 松屋「シュクメルリ」大使と密会も…(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

ジョージアのイヴァニシヴィリ元首相の息子とレストランで会食したのが問題になっている案件ですね。

XユーザーのSanshiro Hosakaさん: 「年末に米国がジョージアの独裁者イヴァニシヴィリに制裁を発表。その4日後、ジョージアにATUホールディング(資本金約55億円)が登記された。同社はイヴァニシヴィリの長男ウタの所有。ウタは独裁者のオフショア会社を複数経営しつつ、なぜか日本に住んでいるらしい。シュクメルリ大使に聞いてみよう。」 / X

このポストにもあるように年末にイヴァニシヴィリ元首相はアメリカから制裁を食らったようで、その息子と会食していたとなるとアメリカの同盟国である日本で問題になるのもやむを得ないでしょう。(ただしバイデン政権で決まった事なのでトランプ政権が制裁を取り消す可能性はありますね。)

前置きが長くなりましたが、私が今回思ったのは独裁者とその息子をほぼ同一人格のように扱うのが正しいのかどうかは難しいところだなあということでした。
北朝鮮の金正日、金正恩、シリアのアサド、あたりのように父親と同じような事をしていた人物もいれば、台湾の蒋経国やフィリピンのボンボン・マルコスみたいに父とはだいぶ違う事をしている人物もいる。
個人的には「独裁者の息子がなぜか日本に」というと金正男を思い出しますが、彼もだいぶ父親とは違う思想だった。
なので父親が独裁者だから息子・娘も悪者と決めつけるのは早計かもしれないですね。
なのでこのウタ・イヴァニシビリ氏がどういう人物であるかは慎重に見極める必要があるでしょう。
情報が出そろっていない段階で「やーい、お前の父ちゃん独裁者ー!」みたいに攻撃して反日になられたら、もし将来彼が大統領になったりしたらめんどくさい事になりそうなのでそこは気を付けた方がいいかもですね。

一方で怖くなったのは他国の大使に対して日本国民が無防備になり過ぎているという事でしょうか、冒頭のポストは今日の時点で5万7000いいねを記録。
コミュニティノートが付いた事により警戒する人も増えた感じですが、それまではレジャバ大使を庇う人もかなり多かった印象ですね。
大使というのはあくまでも日本のためではなく自分の国の利益のために仕事をする人なので、潜在的敵国や政情不安な国の大使と相対する時は特に気を付けた方が良いなと私としては思いました。
確かに面白いポストをする人ですが、あまりにも我々の側が無防備すぎる。今回の事をきっかけに大使館や大使のポストを見る時は少し身構えてみた方がいいのかもしれませんね。
過剰に敵視する必要もないですが。






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