コントライブ『駐車場』内のコント『地域祭』についての深読み
※めちゃくちゃネタバレ含みます!!!
男性ブランコさんのコントライブ『駐車場』、総動員数一万人超えですって!!すごすぎ〜!!!
私はその中でも『地域祭』が一番好きだった。いや全部好きなんだけども。
地域祭、「なーんだ、全部悪い想像だった、よかった!」でハッピーエンドでももちろん最高のコントなのだけど、個人的にホラーや世にも奇妙なみたいな不穏な終わり方するお話が好きなので、あえて怖い方向に深読みしてみる。「あえて」ですよ!男ブラさんのコントでそんな怖い展開なわけないじゃん、とご気分を害されそうな方は是非このnoteは閉じていただいて。私も基本的にはハッピーエンドだと思ってますが、「あえて」怖い深読みをしても楽しいかなーというだけですので!
気になるのはやはり一回目の「皆さんが何をしたかは…」だよね。繰り返し出てくるのでやっぱりキーワードなんだと思う。
何度も「ああ、ただの悪い想像だった、よかった…」と想像に入る前の時点に巻き戻るけど、この一回目のキーワードが発される前までは戻っていない。つまりその部分は現実だと思われる。罪人だけが集められてお祭りの準備要員としてこの地域に送られてくるのは事実なのかも。
「そこでした悪い想像だけすごい鮮明で、ものすごい記憶に残ってんのよ。」というのも、実は想像ではなく現実に経験したことだったとすると説明がつく。
よくあるホラー的な考え方をするとしたら↓
深読みその1、とことん怖いパターン。
あの土地は一つ目もぐら様のご飯になってもらうという目的で罪人だけが集められ送られてくる、現実世界とは少し違う次元に存在する場所なんじゃないかなと思う。現実世界と隣り合ってて限りなく近いけどやっぱり違う、罪人が罰を受けるための空間。
そこになんらかの手違いで超軽犯罪の川上が誤って送られてきてしまう。その後、川上は吉田をスコップで殴りつけてしまうも、そもそも彼を生贄にするのは罪と罰が釣り合っていないからと情けをかけられ時間を巻き戻してもらい、本当にただ祭りの準備をする世界線の現実世界に送り返される。川上の罪が嘘を重ねたことだということが発覚していなければ、スコップで殴りつけたというのも現実のことで、彼は嘘以外の罪も重ねてしまったことになり、そのまま本当に生贄になってたのかも。
ただ男ブラさんのコントでそんな救いのない怖すぎる展開はあまりにしっくりこないので、
深読みその2、懲らしめパターン。
「避け難い厄災に見舞われても何度も繰り返し再生できるように」という台詞からも分かるように、一つ目もぐら様は「繰り返し」「再生」を司る神様。力を使って時間を実際に巻き戻すことや、なにかを「やり直す」「やり直させる」ことができるんだろうと思う。
つまり罪人が送られてくるのは現実なんだけど、そもそもご飯にしようというわけでなく、罪人に自分の犯した罪を反省させてこれ以上繰り返さないよう、今後の人生をやり直せるように懲らしめることが目的なのかなと。
ということはおそらく法で裁かれないような超軽犯罪、つまり川上と同程度の「罪」を犯した人ばかりが送られてくる場所なのかも。
吉田のコールアンドレスポンスに誰も応えないのは川上だけが実在する人間で、あとは吉田と同じように土地や一つ目もぐら様の持つ力によって映し出された幻の類で、川上がいたのは川上を懲らしめるためだけのオーダーメイドの懲らしめ空間なのかななんて。もしくは他の人たちも川上と同じような超軽犯罪を犯して送られてきた実在する人間なんだけど、それぞれが少しずつズレた世界線のあの場所に送られてきていて、それぞれ自分以外の人たちは蜃気楼みたいな感じで見えはするけどそこに存在してない状態なのかもなんて思ったり。
この場合はスコップで吉田を殴りつけたのは現実ではなくて、想像というか一つ目もぐら様の力で見せられた懲らしめるための幻覚みたいなものだといいな。
一つ目もぐら様の力で懲らしめられて反省したから、医者話の時には話を盛ったことを頑なに否定してたけど祭/跡では盛ったと認められるようになったのかなあ。川上がもう嘘をつくのをやめるようになったと考えると、ラストの「やってないって!ほんまやって!」はほんまにほんまなんやろうな。
あとこれはなんの根拠もないけどなんとなく吉田は一つ目もぐら様の化身というか分身というかなんじゃないかなーなどと妄想。ほんとになんの根拠もない。話が通じてるようで通じなかったり、なんとなく浮世離れしてたり、人智を超えた存在っぽいなと思っただけなんですけども。
この図、時間軸の巻き戻りとどこが現実でどこが悪い想像なのかを確認したくて軽い気持ちで作り始めたんですけどやってるうちにどんどん凝りたくなってしまって道路標識風にしてみた。全部Excelで作った。なんでなん?