二人と一匹に

「パオパオチャンネルが四月で活動終了する」
発表の生配信をリアルタイムで見て、衝撃で頭がぐわんぐわんしたし涙でぐちゃぐちゃになった。あれから五ヶ月が経って、あの生配信は見返す気になれなくて。
ここ数日は明日のパオ博に向けて、過去の動画を遡って観てた。ものすごく寂しいしお別れがもう目前なのは悲しいけど、それでもだいすきでやっぱり面白くてめちゃくちゃ笑っちゃった。すごいなあ、パオチャン。すごいよ。

パオチャンのことを知ったのは四年前で、ちょうど私は人生の苦しい時期にいたんだけど、パオチャンが確実に心の支えになってくれてた。
過去の動画を観てて、「この頃あそこに住んでた時期だな」「あの時は苦しくてつらかったな」と当時の気持ちが蘇ってきた。パオチャンが無期限活動休止するって発表があった時に、「今度二人と一匹に会う時に恥ずかしくないように、自分も成長した状態で久しぶりって言えるように頑張ろう」って思って踏ん張れたから今の幸せがあるんだよなあって改めて思い出した。
今から思うと、ほんとにあの時、私よく生き延びたよなあ。生きててよかったー！

過去の動画を遡って観ると同時にみんなたち🍙のコメントも読んでって、ちょっとずつ明日を迎える覚悟ができてきたから、五ヶ月ぶりにあの生配信を観ることにした。
リアルタイムで観てた時は、突然のことだったのもあってとにかく混乱してたから、そういうマイナスな気持ちの時ってどうしてもマイナスの言葉ばっかり耳に入ってきてしまうし頭に残ってしまうものなんだね。今見返してみたら、全然印象が違った。
「みんながプレッシャーになってしまったわけじゃない」
「パオパオチャンネルのこと嫌になったとかじゃない」
「みんなのことも含めてパオチャンは大事な存在」
「納得は無理にしなくてもいい」
もうね、これで十分やんね。
振り回してしまってごめん、とも言ってくれたけど、それに関しては私の気持ちはリアルタイムで観てた時から一貫してる。

まじで、これに尽きる。当時の私、脳内があんなわやくちゃな状態だったのに、よう言うた！！
振り回されたなんて思ってないよ。無期限の活動休止に入って本当に戻ってきてくれることってあるんだ！って、二人が私たちとの約束を果たすために帰ってきてくれた！って、心の底から嬉しかったよ。
どうせ終わるなら戻ってきてほしくなかった、という声も目にしたし、そういう意見の人がいるのもわかる。
けど、再開後初の踊ってみたを、「三原色」という選曲で、あのクオリティで出してくれたのを観て、中途半端な気持ちで戻ってきたなんて思う余地、ある？？？
二人の再開への覚悟がぎゅぎゅっと詰まってる。
やっていくぞ！って決心して、実際にやってみたらやる前に想定してたのと違ったり、時間の経過と共に気持ちが変わったりするのは人間誰しもあり得ることだし仕方ない。
それでもあの瞬間の二人の覚悟とか決心がなかったことになるわけじゃないもんね。

ほんとは、ほんとはこの五ヶ月たくさんもやもやして、ぐるぐるして、言いたいことも「なんで？あの時はああ言ってたのに」って駄々捏ねたいことも沢山あったけど。
でも、今はもうただただ二人が笑顔で明日を迎えられますようにって気持ち。

「終了」とか「解散」とかじゃなくて、「卒業」って言葉を使わせてほしい。
四月で卒業していく二人に、新たな一歩を踏み出す二人に、「じゃあね！」って笑顔で手を振って同じタイミングで歩み出すことがまだできなくて、ごめんなさい。
しばらく私はここから一歩も動けない。だから、私は「いってらっしゃい！」ってここから二人を見送ることにするね。
もう少し気持ちが整理できたら、きっと二人の個人としての活動も追いかけられるようになると思うから。
いつか二人が各々のやりたいことで大成して、「私、YouTubeのパオチャン時代から応援してたかんね〜！」と大ドヤ顔で古参マウント取る日がくるのが楽しみだよ。で、ニコ動で踊り手してた時からのファンにさらにマウント取られてぐぬぬ…ってするんだ。絶対するんだ。

動画のコメントで見かけた「生きてるだけでファンサ」って言葉、ほんっっっとにそうだなって思った。
二人が元気に笑顔で生きててくれたらそれだけでいい。

パオパオチャンネルを始めてくれてありがとう。パオパオチャンネルを応援させてくれてありがとう。「あなたと歩んだ100万人」って言ってくれてありがとう。活動休止からいっときでも戻ってきてくれてありがとう。お別れまでの心の準備期間をくれてありがとう。
パオパオチャンネルに出逢えてよかったです。だいすきだよ。

二人と一匹にいいことがあるように