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わたしの商店街クエスト 5泊6日が変えたもの。

Ep.0 自己紹介

 はじめまして。知ってる人はどうも。
 静岡大学グローバル共創科学部2年生の深澤 元(ふかざわ げん)です。
 静岡県焼津市出身で、現在は焼津駅前商店街で行われている様々なプロジェクトに関わらせてもらっています。

 大学では自然科学や社会科学、人間科学といった多岐にわたる学問をつまみ食いしており、3年次以降の専攻配属に向けて興味のある学問を探しているところです。 そんな僕はかくかくしかじかで「わたしの商店街クエスト2024」に参加することになりました。


そう。運営メンバーとしてね。


 私は各種SNSの公式アカウントで「現地サポーター」という紹介をされています。実際、この前の記事は運営視点で合宿レポートを書かせてもらいました。
 ではなぜ私がまたこうして書いているのか。それは、私が突如クエストの参加者となったからなのです。ここまでがプロローグです。




Ep.1 わたしの商店街クエストとはそもそも何だ

 わたしの商店街クエストとは、一般社団法人トリナスが主催する焼津駅前商店街を舞台とする大学生向けのサマープログラムです。

 このプログラムで参加者に与えられるクエスト課題、それは

『焼津の資源や課題』と『自分の好きや得意なこと』を掛け合わせ、『3万円を稼ぎ出す事業プラン』をつくりだせ!

商店街クエスト参加者用しおりより引用

なのです。
 参加者は企業訪問や講師によるマーケティング・コンセプトに関する講座を経て自分のビジネスプランをそれぞれ創り出します。実行委員会メンバーやメンター、地域の方々との交流を通してアイデアをブラッシュアップしていき、最終発表会での発表を行います。

 このプログラムの真髄は「計画を実行する」ことにあります。
提案にとどまらず、実際にやってみるという部分を考慮して計画を立てるのでかなり具体的にプランを練らなけらばなりません。ここが難しい、、、

Ep.2 5泊6日の合宿 1日目

「わたしの商店街クエスト」2024
日程 2024年9月3日~8日
場所 静岡県焼津市駅前通り商店街、みんなの公民館まる

1日目朝。まだ参加者になることを知らない、屈託のない笑顔。

 1日目はさっそく商店街のウォークラリーと㈱橋本組への訪問、市役所の方々の話の聴講とインプットのてんこ盛りでした。
私は「地域サポーター」として話を聞き、運営委員会のカメラマンとして写真撮影に終始全うしていました。

 そんな私が参加者になったのは1日目の夕方のことでした。
1日目の夜には地域交流会といって、地域の方々を招いて大学生らと面識をつくる会があります。
 そのために土肥さんと鈴木貫司さん(以下、かんちゃん)と3人で買い出しに向かいました。その車内、、、


素敵な笑顔です。

「げんくんも参加者になればいいじゃん」
「げんちゃんは(商店街クエスト)やらないの?」

 「いや、ええ?」第一声はこれでした。
 私はこういったまちづくり・地域振興に興味がある大学生ですが、他にもサークルに所属したりアルバイトもしているし正直忙しいのです。
 今回は地域サポーターとして、焼津っ子目線の意見を参加者に伝えていくのを個人的な目標としておりました。急に参加者なんて、、、
 「やらないですよ~」

「そこで言い淀むのがな~」Byかんちゃん

 今これはパワハラの告発をしているわけではありません。
 かんちゃんを悪く言わないでくださいね。
 この時はなんとか濁しましたが、その後の交流会中もそのことが頭から離れませんでした。

 そんなもやもやが整理されたのが2日目のことです。

Ep.3 12人目の参加者が誕生した日 2日目


2日目朝。私は運営ヅラをして後ろのカウンター席に腰かけている。

 2日目朝は土肥さんの講座「ビジネスモデルの考え方」からスタート。
 将来的にどうなってほしいかを見据える「ビジョン」、そのために行う事業の「コンセプト」を定めることが大事だよといった話でした。



 この講座の後、参加者のプラン相談を受けているときに私は気づきました。


「自分がアドバイスできることってなんだろうか。」


 他の運営メンバーは去年の商店街クエストの参加者。知識も経験もある。
 では私はなんだろうか。運営メンバーとして参加しながらも知識は参加者と同程度だ。ビジネスについて知らないし何をアドバイスしたらいいかわからないし。


 「ならば私自身がビジネスモデルを一緒に考えればいいんじゃないか!」


 後からこういう理由付けをしたか、こう思って始めたのかは覚えていませんが、そういうわけで12人目の参加者が誕生したのです。

 2日目はその後静岡銀行の方々からの地域に関する講話、株式会社吉村への訪問、松尾さん(もじゃさん)による講座「コンセプトの作り方」を経て1日が終わりました。


どちらかといえば吉村の社員みたいなポジションに立っている赤髪



Ep.3.5 2日目夜、中間発表会前夜

 5泊6日の合宿では、5日目の夜に最終発表会があり、そこに向けて各々のビジネスプランをブラッシュアップさせます。しかし、実は3日目の午後に中間発表会があるのです。
 参加者はここで自分のビジネスプランの草案を発表しなければなりません。

 この夜が一番大変でした。明日発表できるようにするためのアイデア、コンセプト諸々を思いつかないといけないから。
 「コンセプトとビジネスプランを思いつくまで寝ないぞ!」と意気込んでいたら早朝4時でした。

 この時点で僕が思いついていたのは「ごはん屋さんを巡るデジタルスタンプラリー」でした。ビジネスプランについてはまた記事を詳しく書きますが、この考えが4時に降ってきたのです。
 どんなビジネスも先行事例や類似事例を調べるのは当然で、考えが降ってきてからはひたすら調査をしました。デジタルスタンプラリーでまちおこしというのはよく行われているものなようです。

 そこで目に入ったものは、、、

もうあるんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!

 この時点で早朝5時。1時間前の喜びは打ち砕かれました。
 さすがに心が折れて寝てしまいました。
 固い床に突っ伏して寝てしまっていたようです。

Ep.4 他人に言ってみるもんだ。 3日目

 絶望の起床とともに3日目が始まりました。

3日目朝。内心焦りながらもカメラマンとして撮影しています。

 3日目朝の会は実行委員会のたいきさん司会。「いいとこ探しゲーム」で肯定感を高め合いました。
 その後は各々午後の中間発表会に向けて作業。私はまるに籠ってスライドを作成していました。

山正亭で昼食。美味いが過ぎる。

 中間発表会の発表順で私は12番目。大トリです。
 2時間ずっと緊張しながら他の参加者の話を聞いていました。

この画像は絶対に載せるって決めていた。

 無事僕の発表は終わり、メンターの方々から的確なアドバイスをもらいました。まだまだ改善点しかない。

 夜は参加者みんなでごはんを作りました。みんなとりあえず一山超えた安堵の表情で、同じ釜の飯を囲みました。

ぶれっぶれでごめん


Ep.5 各々が自由に過ごす日 4日目

4日目朝。ももちの姿勢が良すぎる。

 4日目朝は昨日と同じく実行委員会のみはるちゃんが「座禅」を教えてくれました。4日目の様子は実行委員会としてレポートを書いているので、是非そちらを読んでくださいね。



Ep.6 最終発表日 5日目

 5日目は朝から自由。私はおそらくスライド資料作りと発表練習に必死でカメラマンとしての仕事を忘れてしまったようです。写真がない、、、

 ここまで私はずっとまるに籠りきっていたのですが、外に出て実地で情報を得ることが大事だとずっと言われていたので外に出ることにしました。
焼津市観光協会でレンタサイクルを借用し、海沿いを走ることに。
 目的のラーメン屋さんに行ってきました。

パイタンラーメンキャトル鷹匠さん。泡系のラーメンってやつ?
港町焼津。もちろんこれだけじゃない。



 発表練習を経て本番に挑みました。
 最終発表会は㈱橋本組さんの社屋にあるホールで行われました。

人前で話すのは得意です

 アドバイザーのお二方から評価いただき、頑張ろうと思えました。

 夜にはお疲れ様パーティーが行われ、5泊6日の波乱合宿は終わりを迎えました。

5泊6日お疲れ様!!!




Ep.7 5泊6日が変えたもの。

 「現地サポーター」として参加し、「クエスト参加者」として終えた5泊6日。終わってから冷静に振り返ると、確かな変化があったように思います。

 まず、ビジネスやマーケティングについて解像度がとても高くなりました。
いままであまり学んでこなかった分新鮮で、ますます興味を惹かれてしまいました。

 そして、全般的にコミュニケーションスキルが少し磨かれたように思います。
いままでコミュニケーション能力はあるけど自信がなかったんです。けれど、潜在的な能力として確かなものになって少しだけ自信が湧きました。

 また、非日常体験にもたくさん触れることができました。
 商店街クエストがなかったら、観光協会でレンタサイクルを借りることも、朝早くからパン屋さんのパンを外で食べるのも、淹れたてのブラックコーヒーを飲むことも、一日中自分の考えと向き合うこともなかったと思います。


 私にとっての「自分の好きなこと」「興味あること」は、知らない世界を知ることなのかなと思いました。
 同じ大学生でもこんなに活発な人たちがいること。商店街の人たちがこんなにもつながっているということ。ビジネスプランを考えるということ。
 「自分よりもすごいことをしている人への嫉妬」とも捉えられそうなこの気持ちを完全に言語化するにはもう少し時間が欲しいです。
 これが「好きなこと」なのか、一般的に人間というものが惹かれるものなのかはまだ分からないけど、それもまた興味があります。

 この期間で「自分の好きなもの」「自分の属性(?)」に目を向けることができなかったのが心残りでした。
 絵を描く、グラフィックレコーディング。
 山形出身、芋煮会。
 半端じゃないコミュニケーション能力、顔ガチャ。
 竹の伐採、竹あかり。
 統合失調症(属性ではないですが)、いっぽっぽ。
 居酒屋大好き、あおぞら居酒屋。
 どれも魅力的でその子らしさがあるなと思います。では自分には何があるのか、、、?の答えがまだ出せませんでした。
 この答えが見つかるようにこれからも頑張って悶えて苦しんで楽しんでチャレンジしていきます!!!!

 ここまでで約4,200字を読んでいただきありがとうございます。
 執筆におおむね一か月半かかりました、、、
 (スキマ時間を有効活動できるようになりたいですね)

 最後に、今回『わたしの商店街クエスト』2024にあたってご尽力いただいた商店街クエスト実行委員会の皆さん、地域のたくさんのメンターの皆さん、商店街の皆さん、ありがとうございました。
 私個人のプロジェクトについても、メンターのもじゃさん(松尾憲宏さん)、サンドディー・アイ・ジー株式会社CEO 青木忠大さんにとても協力していただきました。(協力していただいています。)重ねてありがとうございました。

 途中で登場した「ごはん屋さんを巡るデジタルスタンプラリー」がどういったものか、結局どうなったのか、どうなっていくのかについては別記事を書きたいと思っています。
 これからもよろしくお願いします~!

2024年10月21日 深澤 元

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