2022.11.20 シティリーグ 竜星の嵐高松店 使用デッキ~パルキアVSTAR~
こんにちは。
雨宮元です。2022.11.20のシティリーグ シーズン1 竜星の嵐 高松店に参加してきました。
1.初めに
本記事では、パルキアVSTARのデッキの戦い方についてある程度まとめようと思ったので書き始めました。言語化するのは苦手ですが、今後ポケカをやっていく上で重要な要素であると考えているのでがんばってかきます。
文字ばかりで読みにくいかつ文章も拙いと思いますがぜひご一読ください。
本記事はパルキアVSTARデッキが気になっている初心者や練習相手の友人に向けて書かせていただいています。上級者の方々、至らない点についてはこっそりおしえてください。
また、後半では私事ですがシティリーグの出来事を語っていきたいと思います。
今回の記事はヨネダタクヤ選手のご許可頂いて、参考の構築記事に沿って書かせていただいてます。許可をくださいましてありがとうございます。
また、構築の提案をしてくれた友人にここで感謝の意を表します。
参考記事
今一番メジャーなパルキアを参考にしました。
2.デッキ選択
今回は2022.11.20の環境においてどのデッキが多くいるのかを以下のように考えました。
Tier1 :ルギア
Tier2 :ロスト系統、ミュウ
Tier3 :レジ、グッズロック
ギラティナはルギアに対して勝ち切るのがほぼ不可能でほとんどいないと考えました。
パルキアはフリーザなどのサブアタッカーを据えた型の裏工作が結果を(ちょいちょい)残しており、少しは増えると考えていました。
この上で初めはミュウとロストバレット、加えてグッズロックを持ち込もうと考えていました。また、逃げとして、慣れているパルキアを持っていこうと思いました。
しかし、ルギアが麻痺やロストバレットを意識した構築が増え、ロストバレットを持ち込んでもルギアに安定して勝ち切ることが難しくなってきました。また、それに応じてミュウが増えるのは目に見えていました。
増えるミュウに対してグッズロックの持ち込みは無理があり諦めました。
シティまで練習相手や自分自身の練習時間が取れない点、練習相手にミュウが使える人がいなく、ミラーで勝つ自信がなかった点からミュウの持ち込みも諦めました。
以上の理由から、今回は初めに持ち込もうと考えていたデッキの持ち込みを諦めました。
逃げとして、パルキアを持ち込む上で最大の課題はルギアに勝ち切ること、ルギア対策の雷のとばっちりを受けてしまうことがありましたので他に有利な持ち込みがないか模索しましたが、自分のパルキアの練度を信じて練習するしかないと考え、パルキアの持ち込みを決めました。
3.構築について
時間がないのもあって考察の量の少ない「バトルVIPパス」を4枚採用したデッキの持ち込みを考えていました。
友人から直前になってパスから展開する必要がない点、マリィから必要札を引きにくい点から以前まで使っていた型を使おうと決めました。
採用カード
●ポケモン
・パルキアライン 4-3
普通に強いスタートポケモンでインテレオンとこいつでしか基本的には殴れない点からこの枚数が最も適していると考えました。
・インテレオンライン 4-3-2-1
メッソンスタートが最も強い点から4枚必須、インテの四枚目はメッソンが倒される可能性から不要であることから三枚、それに応じてジメレオンはインテレオンになるために三枚でそれ以降は引いても強いレベルボールに枠を割きました。インテレオンはアタッカーとしても用いる点から裏工作が二枚、ルギア対面において、クイックシューターが有用であることからクイックシューターを一枚採用しています。
・かがやくゲッコウガ
カイから展開することが多いデッキなため手札を増やすために必要なカードであり、相手に月光手裏剣を警戒させることができる点から採用。月光手裏剣の有効性は以前より下がってはいますが強いです。
・マナフィ
アメイジングライコウ、かがやくゲッコウガ、レジエレキ、etc…
ベンチ狙撃系ポケモンは基本苦手なので必須です。
●トレーナーズ
・ボール系統
クイックボール 2、レベルボール 2、進化のおこう 3、ヒスイのヘビイボール 1、バトルVIPパス 1
これに加えてキャプチャーエネルギー、後攻時に限りカイがポケモン(特にオリジンパルキアv)を持ってくるカードになります。これについては参考記事にて深く語られているのでよければ見て欲しいです。構築から理屈で書かれているので有意義であると思います。
ヒスイのヘビイボールに関してはあまり連戦を行わないシティリーグにおいて絶対におかなくてはならないカード(対ルギアのマナフィなど)のサイド落ちはケアするよりもクイックボールやカイなどを増やすことで安定してパルキアを置くことに重きを置くほうが大事であると考えましたが、上記のデッキを薦めてくれた友人が置かなくてはならないカードがあると推してきたので採用しました。
レベルボールに関して構築についてやインテレオンラインで語った通り、マリィから必要札を引きやすくなったり、先2のアクアバレットを通しやすくするなどかなり便利なカードです。マナフィを呼ぶこともたまにあります。裏工作で持ってくる優先度は最弱クラスですが、トップからかなり助けてくれました。ありがとう。
・クロススイッチャー 4
正直0か4のカードだと思います。引いてもまあまあ強いので4採用です。フル展開してスイッチャーでパルキアを下げると相手視点はシンオウ神殿を崩れたスタジアムで割りにくくなります。無傷のパルキアを神殿のある状態でルギアに殴られて耐えるとスタジアムは割れますが展開有利です。ボスやセレナを使われてもアタッカーが残る展開なのでかなり有利です。カボチャが最強の返しになりますが後の神殿ツツジの通りがよくなります。他の対面でも同様です。
・たっぷりバケツ 3
基本水エネルギー 7、キャプチャーエネルギー 2、加えてたっぷりバケツ 3で計12枚のエネ関連カードが採用されています。初手にエネルギーを1枚以上引くことができる確率が約85%になります。先攻2ターン目から攻撃するためには(スターポータルやメロンを使わない限り)1ターン目に手張りする必要があります。また、かくしふだをする際はほぼバケツから使用するため、後半に手張りから勝ちになる際に裏工作を当たりにするためにも3枚は最低必要ではないかと思います。
・回収ネット 2
非Vポケモンの入れ替え、特にインテレオン、ジメレオンを回収してアタッカーを前に出します。後半では勝ち札にもなりうるカードです。裏工作はこのカードによって最終進化で止まらないのが強いです。
・やまびこホーン 1
基本的にはパルキアはVMAXやVSTARをワンパンすることができないのでVポケモンを倒してサイドを2枚取るのを狙います。クロバットやネオラントは先に呼んでおいても進化されないので相手の盤面を圧迫できます。ミュウ対面ではベンチフル展開ベルトで290ダメージ出るのでアクアバレットやクイックシューターを絡めることで一回の攻撃でミュウVMAX倒すことができます。頼りすぎると視野が狭くなるので使わないプラン立てから意識すると勝率が上がります。
・ふしぎなあめ 1
アクアバレットのインテレオンをアタッカーとして運用する上でかなり重要なカードです。ミュウ対面ではカイから先2でインテレオンを作りメロエッタを倒しながら後続のフュージョンエネルギーのついたミュウに負荷をかけることができます。ロストバレットはインテレオンの処理に毎回悩んでくれ、序盤に出せば一枚でサイドを2枚以上取れる事もあります。ルギア対面では、ベルトを巻くことでパルキアVを育てながら150ダメージと後ろに20ダメージを与えかなりの圧をかけることができます。環境でインテレオンがかなり有用かつ安定して使えるため、フリーザなどのサブアタッカーを不採用にしふしぎなあめからインテレオンを使えるようにしました。基本的にはジメレオンを噛ませる方が強いです。
・こだわりベルト 1
痒いところに手が届く強カードです。ポケモンVをワンパンする際にしばしば使用します。使うタイミングが多い故に貼るポケモン、タイミングを考えなければなりません。パルキア環境のようにセイボリーをケアしなくていいのでかなり思考は楽になったと思います。
・カイ 3
水タイプ優遇に拍車をかけた最強カードです。カイからパルキアVSTARとたっぷりバケツを持ってくるだけで攻撃準備が完了してしまうためパスで大きく展開する必要がないのでパス4枚の構築から歴史が変わりました。前述の通りアタッカーを用意したり、展開したり、ボスになったりといつ引いても強いのが特徴です。引きたいカードなので4枚あってもいいと思います。
・メロン 2
どちらかというと遅れを取り戻すカードです。カイからの展開ではどうしようもないときに3ドローでワンチャンを掴んだり、パルキアVSTARのスターポータルにてエネルギーがあまり付かなかった際に使用します。1枚目はまあまあの頻度で使いますが、2枚目はほとんど使いません。また、勝っているときに暇なので使うことが多いです。相手に”詰み”の状態を作ることができるので強いです。一枚減らしてカイの4枚目にしたいですが、これもまた友人からかなり言われたので時間もなかったので採用しました。
・ツツジ 1
裏工作パルキアを使っていて入れない理由のないカード。相手視点、ケアを強要されるほど強いカードですが、使うタイミングをかなり選びます。そのため、裏工作で持ってくることを前提にしています。捲りの際は必ずと言っていいほど使用します。
・ボスの指令 1
アタッカーの入れ替えなしで倒したいポケモンを狙い撃ちすることができますつまり”そのままたたかう”です。最終盤面でインテレオン一枚からやまびこホーンとボスの指令で勝つ試合はかなり多いです。
・マリィ 1
ルギアやロスト系統、雪道を張ればミュウも事故を起こしやすいという特徴から序盤の事故でそのまま簡単に勝つことができます。また、中盤の面の取り合いで手札干渉をし合う展開で手札干渉がないだけで不利です。
・シンオウ神殿
対ルギア最強カードです。これだけでルギアとアーケオス以外のアタッカーが機能不全を起こします。特にアクアリターン、アメイジングシュートを打たせない意味が大きいです。無限の使い方があります。また、苦手であった対レジにも強く出られるようになりました。ミュウに対しても、メロエッタの要求を上げたり、フュージョンエネルギーの効果を打ち消してクイックシューターを打つことでオドリドリを無効化する動きもあります。
・頂への雪道
登場時からずっと強いカードです。SSレギュレーションでは以前までのレギュレーションと比べて、ポケモンのパワー(特に特性)が高く設定されています。クロバットやアクアリターン、冥界の扉、スターバース、フュージョンシステム、etc…
全てを止められるカードで、対応力の鬼です。刺さるタイミングはそれぞれで心理戦も含まれるカードゲームの醍醐味です。私の勝利のかなり多くがこの雪道のタイミングの心理戦の勝利があります。何もマリィやツツジと同時に使うだけが全てじゃないのです。カードゲームは確かにパターン演習により勝率が上がりますが、勝率が伸び悩んでいる人は是非相手視点の勉強もしてみてください。(否定的な人がカードゲームプレイヤーには多い…)
●エネルギー
・基本水エネルギー 7
パルキアはスターポータルでエネルギー装填できるものの、月光手裏剣を使うことも考えれば(ゲッコウガにキャプチャーがつかない展開にならない限り)後半は4枚で闘うことになります。これが6枚だと3枚で必ずメロンを使う展開になります。このため、7枚は必要だと思います。
・キャプチャーエネルギー 2
アクアバレットや月光手裏剣、(ハイドロブレイクやたきのぼりもたまに)を使う際に利用できるエネルギーでありながらポケモンを呼ぶことができる、さらに言うと、不要になったら隠し札によって捨てることまでできます。しかし、クイックボールが2枚必須な点、多用する”あくうのうねり”は無色エネルギーの要求がないため2枚で十分だと思います。
不採用カード
たくさんの検討カードがありますが、今回は知られていると思っているカードの不採用理由を語りたいと思います。
●ポケモン
・フリーザ
ルギア対策の筆頭カードだと思います。麻痺によってパルキアの殴りを一回減らしながらルギアを行動不能にできます。また、アーケオスに2回当てるとクイックシューターから何もさせずにサイドを一気に取ることも可能です。
しかし、ヤマグチヨシユキ選手のゼクロムとチャーレムを合わせた構築が出てきました。
他にもドラピオンなど麻痺によってミラー戦を制する構築が増えてきているのでチェレンの気配りやとりつかいなどにより対策されたデッキが出てくると考えました。
実際、ミラーマッチを意識したルギアは国内外問わず増えました。
フリーザで攻撃した際に対策カードを使われてしまうと、無償でサイドを取られてしまいます。その上でロストバレットやミュウに全く作用しないカードを入れるかどうかは自分の中では明白でした。初めは手札干渉と合わせればうまく作用すると考えていましたが、カードの自由度を高める意味でも不採用としました。
以下のポケモンたちも同様ですが、初手にポケモンが出るリスクも軽減したかったです。
・スターミーV
ルギア対策カードでありながらアルセウス系統のデッキにも強く出ることができるカードです。相手依存であるものの種ポケモンでアタッカーになるのは強力であると考えていましたが、ルギアは一回倒せばあとはサイド1のポケモンを倒す展開が多いので、ルギアを一回一撃で倒すのはパルキアで良く、その後倒されない可能性が高いのはパルキアなので不採用としました。
・クロバットV
カイは手札が増えるカードではないため、序盤の手札切れが起こりやすいデッキなので採用検討枠です。しかし、マリィで中盤の手札リセットを行う展開が練習で多く見られたのでそこまで手札切れに困った試合がなかったので不採用としました。また、マリィ受けに対して強くしたかったのも理由の一つです。
●トレーナーズ
・ツールジャマー、大きなおまもり
この2枚はルギアが出てきた時から考察を進めていました。初めはロストバレットからの雷ポケモンが重すぎてどちらかは採用しようと決めていました。しかし、ルギアのロストバレット対策のウォッシュ水エネルギー付きのマナフィが重すぎる点からロストカイオーガやアメイジングロストは苦しくなりました。よってヨネダタクヤ選手の使用した型のロストバレットが急増すると考えました。
この型が増えるのであれば、対面はインテレオンの処理だけでかなり時間がかかり、雪道ツツジで手番がもらえると考えました。
よって対策するべきはルギアからのアメイジングライコウですが、それだけのために入れるのを嫌ったのに加えてライコウなしの考察も増えていて環境がどんどん後ろよりになりパルキアの戦いやすい環境が(勝手に)揃っていきました。
以上よりなんとかなると思い、不採用としました。
キバナ
基本的には裏工作にできることをサポートでその上、制限付きでおこなっているので不採用を考えていました。しかし、直近のパルキアのリストで増えてきていたので検討しました。
やはりキバナの使いづらさは目立ちました。カイからの展開、中盤のマリィ、ツツジなどポケモンが倒されたあとのターンというのは3回ほどしか機会がないのにその一回はほぼ確定で手札干渉を行うのでかなり機会が回ってきません。
キバナでパルキアVにエネルギーをつけるよりもメロンでつけるほうが有意義です。インテレオンへのエネ供給はパルキアVSTARの"スターポータル"で遅れは取り戻せる点、手張り2回で起動できる点から不要であると考えました。
4.パルキアの戦い方
戦い方について軽く書いてていきたいと思います。
まず、前提としてパルキアVSTARはV進化ポケモンを"条件付きで一時的に"倒すことができる中打点デッキです。
中打点デッキとは、(私の解釈では)1回の攻撃で相手のメインポケモンを倒すことができないデッキのことを指していると考えています。
今環境のパルキアに限った話をすれば、中盤以降は比較的220~260ダメージを"2エネで"コンスタントに出し続けられていると思います。(言語化すると普通におかしい)今環境でパルキアを使う最大の強みだと思います。
つまり、アクアバレットやクイックシューターで与えた20ダメージの積み重ねによってVMAXやVSTARを実質一撃で倒すことが可能です。
今回はルギアVSTAR、ミュウVMAX、ロストバレットで意識していることを書いていきたいと思います。
●ルギアVSTAR
相性:微不利
私個人の対ルギアにおける練習勝率は高かったですが、練習相手の予定がかなり窮屈であまり練習時間を取れなかったので洗練された同士での試合は違うのではないかと思っています。
先攻時
ルギアVSTARを主軸とするデッキはとにかく事故を起こしやすいという弱点を抱えています。なので最も勝ちやすいのは「雪道マリィ」です。そもそもエネルギーが15枚ほどあり、入れ替え札が一枚もないデッキが事故なく回っているのは近年の構築においてはかなり稀です。そのため、相手はマリィからエネルギーを2、3枚引くだけで機能不全を起こし、そのままイージーウィンということがあります。
しかし、毎回そうする訳ではなく、先攻2ターン目にシンオウ神殿を貼ってパルキアを生存させるプレイングや、ベルト付きインテレオンで後ろのパルキアVを倒すとインテレオンが20ダメージを撒きながらルギアを倒すというプレイもできます。
中盤以降はいかにパルキアVSTARを生存させるかが鍵であり、神殿ツツジや強気にパルキア出し神殿など、強いプレイを通さなくてはならない場面があります。ルギアVSTARのデッキはクイックシューターを絡めれば、一撃で倒せないポケモンはほぼいなくなります。
後攻時
後攻では、雪道マリィによる事故を狙った勝ちが狙いにくいです。その上、先に攻撃されてしまうので、遅れを取り戻す必要があります。まず、メッソンやマナフィ、かがやくゲッコウガというサイドを一枚取られるポケモンを倒された場合は、パルキアを最大枚数である3体押し付けることができます。その際、パワフル無色エネルギーやこだわりベルトを利用してオリジンパルキアVSTARを一撃で倒してきます。また、イベルタルのアメイジングデスやライコウのアメイジングシュートなどからオリジンパルキアVSTARを一撃で倒す行動があります。そのため、こちらはシンオウ神殿から行動を抑えるまたは一撃受けて耐える必要があります。また、先攻2ターン目にパルキアVが倒される展開では、インテレオンにベルトをつける行動が有効で、インテレオンを無視すると、パルキアVSTARと同じまたはそれ以上の戦果を得ることができます。
●ミュウVMAX
相性:微有利
ミュウvsパルキアはパルキアがかなり有利であると考えている人が多いと思いますが、新カードの"森の封印石"により以前よりもパワーが出しやすすくなっており、パルキアが簡単に勝ちきってしまう展開が少なくなりました。また、ツツジやマリィの採用が増えたことで手札に"クロススイッチャー"を抱えるプレイングが通らなくなりました
パルキア側としてもミュウ側の"オドリドリ"の採用が減ったことでアクアバレットや月光手裏剣を打ちやすくなりました。
先攻時
先攻では序盤に展開できるかどうかが鍵です。後攻1ターン目の"サイコジャンプ"や"メロディアスエコー"によって再起不能になりそのまま負けてしまうことをなんとしてでも避けなければなりません。
最低限メッソン1、パルキア1、手張り一回を成し遂げなければなりませんが先攻1ターン目では動きが安定しません。
ポケモンさえ置けていれば展開が悪くてもツツジから勝ち切ることができるので失敗すればサイド6-3の状態からでも捲れるプラン建てをする必要があります。
後攻1ターン目にメロエッタでパルキアVを倒された場合は"アクアバレット"を使うことで相手は傷ついたミュウVを進させづらいです。(残り290をフル展開+こだわりベルトで倒されるのを嫌うため)後にミュウVMAXを一撃で倒すことができればサイドレースにおいてかなり有利になります。
エネルギーのついたメッソンを倒されても返しでエネルギーのついたミュウVやゲノセクトVを倒すことでサイド2ポケモンの取り合いという展開では有利に作用します。
後攻時
序盤の展開に"カイ"や"どんどんよぶ"を使えるようになるので、どのようにして不利なサイドを返すかが鍵になります。
ミュウはほば確実に先攻2ターン目にパルキアVを倒すことができるでしょう。この状況でパルキアVSTAR1体だけだと"スターアルケミー"を絡めながらパルキアの掃討を行うでしょうし、パルキアVを立てるとまたボスで呼ばれ、"スターアルケミー"を温存することで、雪道ツツジが通らない盤面づくりをされてそのまま負けてしまいます。つまりどこかでサイドレースを逆転する必要があります。
最も簡単なのは"シンオウ神殿+クイックシューター"やアクアバレットで確実にサイドを1枚しかとれない状況を作ることがあります。要は、「無理やりサイドレースに追いつく」か「こちらが有利な状況を作り出す」というアプローチです。
前者はミュウVMAXを倒すのでわかりやすいと思いますが、後者は「別にインテレオンを無視し続ければ良いのでは?」と考える人もいると思いますが、インテレオンはこだわりベルトをつければ150ダメージをあたえることができるのでゲノセクトのみならずミュウVMAXすらも倒せるラインになっており、パルキアを倒されてもインテレオンでサイドを詰めて勝ちという状況を作り出せます。(とはいっても、パルキアを全く使わずに勝ち切るのはできないです)
まとめると、パルキアはミュウに対して"スターアルケミー"をいかに弱く使わせるかが最も大事です。性能上はパルキアがかなり有利ですが、現在ではミュウ側が展開の主導権を握っているといえます。
●ロストバレット
相性:微有利
こちら側がサイドを2枚取られてしまうパルキアでばかり戦っていると負けてしまう展開になりますが、相手視点は"アクアバレット"がかなり重いです。かがやくリザードンを使用しない限りこちらのインテレオンはサイドを2枚取ることができます。ここからパルキアがサイドを2-2交換しつづけられれば勝ちに繋がります。
上手なロストバレットが何たるかがわかってないので、基本的にはどんな技をいつ使われるかをその場で考えています。
先攻時
相手は後攻1ターン目からウッウの"おとぼけスピット"でメッソンを倒せます。序盤はパルキアVSATRを一撃で倒すポケモンはいないので積極的に出していきましょう。中盤(相手のロストが10枚達成する前後のターン)では、ロストマインによって打点調整をしてくるのでインテレオンを出しましょう。パルキアが1体倒されるとツツジが使えるようになるので、相手の手札に干渉しながらインテレオンを押し付けると相手はかなり困ります。パルキアVSTARを2体とインテレオン、かがやくゲッコウガなどのサイドを1枚しか取られないポケモンを2体使うのが理想です。基本的には、インテレオンでサイドを2枚取れるのでゲッコウガはあまり使いません。使える時は少し立ち止まってから使いましょう。
後攻時
基本プランはあまり変わりませんが、後攻1ターン目にメッソンを並べすぎるとロストマインからジメレオンを取られて山が弱くなり中盤以降にマリィやツツジから必要札を引きにくくなってしまいます。カイは勝ち札になりうるので使いすぎは厳禁です。先攻時でもそうですが、常にベンチポケモンが狙われている意識が必要です。また、相手は終盤に置いて、クララ1枚から再起出来るようになるのでサイドを先に6枚取り切ることを念頭に置いてプレイしましょう。
パルキアVSTAR×3、インテレオンやパルキアVSTAR×2、インテレオンなど基本的にはサイドを取り合うことを想定したアタッカー育成が必要なので“スターポータル”をいつ使うかを考えましょう。また、対アメイジングライコウやかがやくゲッコウガのために早期にマナフィを置くことになると思いますが、ジグザグマ込みでマナフィとメッソンを同時に取ってくるプレイングがあります。サイド2枚とりだけは絶対に避けましょう。具体的には、メッソンをジメレオンまたはインテレオンに進化させておくことで同時取りを諦めさせましょう。大きなお守りやツールジャマーがあれば良い作用をします。ロストスイーパーはかなり怖いが…
シティリーグ当日の環境について
シティリーグでは、とにかくミュウが多かったです。ミュウはタイムゲイザー、スペースジャグラー環境と違い、安定感が高いため、以前よりもサイドを6枚取り切ることが容易に出来ました。また、展開不足やミスを咎めやすいデッキに仕上がっていました。
一方で、ルギアは少なかったです。私はほとんどミュウとのマッチでしたが、隣で対戦をしているのを見ても少なく感じました。
また、レジやエレキガノンは多く感じました。本当にたまたまパルキアが勝ちやすいマッチが多かったです。
友人たちもミュウとのマッチングが多く、苦戦を強いられていました。
他にも、ロストバレット、キュレムパルキア、ソルルナ、ゾロアークバレットなどが確認されました。
決勝に上がったデッキもミュウ4人、ルギア2人、レジ1人、そして私パルキア1人でした。
当日のマッチング
マッチは以下のようになりました
予選
1回戦:ミュウ 後攻 勝ち
2回戦:ルギア 先攻 勝ち
3回戦:ミュウ 先攻 勝ち
4回戦:ミュウ 先攻 勝ち
5回戦:ミュウ 先攻 勝ち
本戦
1回戦:レジ 先攻 勝ち
2回戦:ミュウ 先攻 負け
結果best4
先攻めっちゃ貰いました。
予選3回戦以降、メッソンやパルキアが合わせて2体しか出せずに苦しかったりしました。4回戦に関しては最初にメロディアスエコーが決まった時点で負けであったし、ミスもした上でツツジから要求カードを引く必要がありました。(ジメレオンが辺りであったとはいえ)引いて勝ったので正直運で勝ちました。対戦相手が身内かつ実績のある強い人だっただけに運勝ちは煮え切らない結果でした。
2回戦はヒラノマサタカ選手との対戦でしたが、種切れでした。憧れの選手とパルキアで対戦できる貴重な機会(というか二度とこない)でしたので、悔しかったです。
精進して次はCLやJCSで会えるように頑張ります…
シティリーグにて
ここからは旅行記のようなものなので、軽く見てください。
準備期間は普段から行動を共にし、シティに一緒に出場した壱ッ岩とイエティと行いました。議題はルギアの研究進度についてでした。我々は以下のように考えていました。
アメイジングライコウ→ケアが可能なのでいずれなくなっていくが、現状は多い
ゼクロムヨガループなどの麻痺→強いが麻痺は効果薄になる可能性がある
白ルギア→最終的にこの形が1番強いと思うが、練度を上げてくる人はほぼいない
アメイジングライコウ抜きの構築は多くなると考え、また麻痺から抜け出す方法は用意されると考えました。アーケオスを倒せるアタッカー(レジギガス等)の意識は相当低いので、四天王決定戦で見られたルギアデッキが細かくチューニングされた形が使われると考えました。
我々は四天王戦のルギアに勝てるように練習を重ねました。私は最終的にパルキアの練習、壱ッ岩は新たなルギア(白ルギア)の研究、イエティはルギア対面に全力を注ぎ込んだ構築のギラティナを使いました。結果的には白ルギアの研究は進まずに、一般的なルギアを持ち込むことになりました。
今回は友人4人と愛媛で仲良くしている親子2人、そして友人の連れを1人含めた7人で行動を共にしていました。
7人のデッキ内訳は、ルギア1人、ミュウ2人、レジ1人、パルキア1人、ギラティナ1人、アルセインテ1人でした。予選3回戦終了時に全勝4人、1敗2人という大躍進でした。(1人は1回戦負けでしたが、オポが強かったため決勝争いの卓に来ていました。最終戦が身内戦で負けてしまいました)
4回戦私が身内戦で勝利。5回戦は階段を維持し、枠を身内に委ねた形でしたが、最終可能性のあった4人のうち2人は身内戦、2人は惜しくも負けてしましました。
まあ、親子2人を身内と数えて良いのかはわかりませんが…
2人の決勝進出が決定しましたが私は緊張でまともにうどんが食べられませんでした。
もう1人は和やかでしたが真意は本人のみぞ知る…
昼食後は有名選手のヒラノマサタカ選手と交流させていただきました。
結果は2人とも惜しくもbest4でした。悔しい結果になりましたが、ポイントを持ち帰れてよかったです。
帰りはみんな疲れて車内で寝ていました。
終わりに
今回は少しでも多くの人に裏工作パルキアを使って欲しかったので記事を書きました。パルキアは難しいイメージを待たれている人が多い上に、レギュレーション変更の影響を大きく受けてしまうため、使わない人がいると思います。しかし、裏工作というシステムの楽しさやパルキアの性能から学ぶことはかなりあると思います。これを機に裏工作パルキアないし、裏工作ギミックで遊んでみてください。
かなり大まかなことしか書いていませんが、参考になったり楽しく読めた方はスキをください。今後の私のモチベになります。また、何かありましたらTwitterアカウント(@GenAmamiya0912)までご連絡ください。
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。