阪神JF 走法分析

こんにちは、げんです。
今週は2歳G1阪神JFということで走法派としては非常に楽しみな一線です。今年のメンバーも先々で期待できそうな素質馬が何頭かいるので、しっかりと分析していきたいと思います。

また、今回ですが、なんとあばたさんから全馬の短評と走法分析表をご提供いただきました。私からみた走法評価に続く形であばたさんがコメントしてくださってるので、是非ご覧ください。

まずは、今回で狙いたい適性について。阪神マイルで行われる本レースは、2歳のドスロー戦と比べるとある程度の追走力が必要となるが、基本的にはラスト3Fで一気にスピードに乗れる加速性能と470mほどの直線をしっかりと走り切れる最高速度の持続性能と求められる。それに加えて、府中のようなスピード馬場よりもややタフ寄りな馬場であり、高いスピード能力の中にパワーも必要となる。
また、瞬発力よりも持続力を武器にしている馬にとっては4角の下り坂を利用して上手くスピードに乗れるかというのも重要になって来るので、勝ち切りまで見るならある程度のコーナリング性能も見ておきたい。総じて言うと、紛れが少なく、総合力が求められて実力が発揮されやすいレースと言ったところ。

これらを念頭に置き、走法分析に入りたいと思います。

※抽選対象馬に関しては、出走が確定した後に追記いたします。


アロマデローサ

姿勢がかっちりと起きてフォームにしっかりと芯が入っており、力強いフットワークをした走法。その力強さは硬さなどから来るものではなく、前肢は柔らかく上がり、丁度良い角度で折れ曲がってしっかりと地面を捉えると言ったもので終いはとても綺麗な形をしている。ストライドは良く伸びる方であり、 後肢も可動域の広い運びをしており、回転とのバランスは良いがややワンペース気味ということから長く良い脚を使える点が持ち味となりそう。
今回はややタフな馬場で持続力活かしやすい舞台であるが、本馬はやや追走時のピッチや首使いの安定感が悪いので追走力に不安が残る。前走は直線不利もあったが、それ以前に4角ですでに手応えが悪くなっており、おそらくこれは追走時の消耗によるもの。今回はマイルへの延長で少しは楽になりそうだが、馬券内なら追い切りでの良化が欲しいところ。

あばたの視点
指摘の通り、追走時の身体の使い方に疑問。後脚の踏み込みがやや浅く、それに伴ってやや脚力に頼った感じがある。現状は追走のリズムが噛み合うかどうかと言うのがポイントになる。自分で身体の使い方を制限してしまうタイプなので、相対的に内枠の方が道中のロスを抑えられそう。

走法評価 : C


イティネラートル

フットワークの形が綺麗で姿勢がしっかりと安定しており、連動性も優れていて全体的に整った走法。回転力が非常に高く、ストライドもそこそこ伸びる形であるが、跳びに遊びがなくてきっちりとしたフォームで見るからに距離適性は1200-1400mであり、1600mは長いように見える。前走は直線こそ強く見えるが、道中ドスローで展開的に大きく恵まれており、そこまで評価はできない内容。

あばたの視点
クビが立っており、重心位置の前後のブレが無く、踏み込みの力がとても安定しておりトビは低く鋭い。一定の評価できる走法だが、阪神外回り向きの適性では無いか。馬場が渋った場合は要注意。

走法評価 : C

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