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大変なときは、「大」きく「変」われるとき。変化を柔軟に着実に、事業へ落とし込む。

2023年7月7日に設立した、ソフトバンク株式会社100%出資の「Gen-AX株式会社(ジェナックス)」。
生成AIを活用したSaaSサービスの開発・提供に加えて、各企業のAI時代に適した形への業務変革を支援するコンサルティングサービスも手掛ける同社。
そこで生成AIを活用した事業開発を行う2名(大石 直紀さん、伊藤 博樹さん)に、これまでのキャリアの歩みから、現在のGen-AX株式会社での業務内容、そしてこれからの展望と一緒に働きたい仲間像をお聞きしてきました。

生成AI、AGI、ASI…と、国内外問わずあらゆるプレイヤーが利益回収も含めた事業化をどう実現できるか構想し、切磋琢磨している昨今。Gen-AX株式会社の事業開発はどの様なことを考え、心がけながら、事業化を進めているのかを伺ってきました。

≪インタビューイー≫
Gen-AX株式会社(事業統括部・部長): 大石 直紀
Gen-AX株式会社(技術統括部・PdM、PjM):伊藤 博樹


これまでの経歴とGen-AX株式会社へjoinした経緯と理由

―初めに、Gen-AX株式会社にjoinされるまでの経歴と、joinした理由を教えてください。

大石
アメリカの大学を卒業後、日系コングロマリットで海外の新規事業立上げの企画・推進を務めたのがキャリアのスタートです。海外企業のM&A、現地駐在によるPMI(Post Merger Integration)や事業グロースなどをリードした後に、スマートシティ事業の立ち上げにも関わっていて、そこで「AIくるぞ」と本気で思い、旧LINE株式会社へ入社し、大規模言語モデル(LLM)を活用した事業化を推進してきました。
その後、ソフトバンク株式会社の子会社として設立されたGen-AX株式会社で、事業開発とスケール拡大を目指し、日々邁進しています。

―海外での業務経験が豊富なのですね。海外現地法人でのお仕事はどんなものだったのでしょうか。

大石
はい、ずっと海外畑でして。入社した当初から海外営業っぽいことをしていたので、ヨーロッパ・中東・アフリカと担当していました。その後トルコの企業買収を担当し、買収後に現地へ赴任しPMIや事業のグロースをリードしました。現地の仲間や市場環境に恵まれ3年で売上を数倍にして日本に帰ってきました。
と言うと格好よく聞こえますが、初出張で南アフリカに行った際にどうしてもサファリに行きたくて上司には2日の日程で報告しつつ、現地では1日で仕事を全部終わらせて、2日目にスーツと革靴のままで現地の方にサファリへ連れて行ってもらうなど、割とオンオフを使い分けて楽しむタイプでした(笑)。

―スマートな海外キャリアと思いきや、楽しんでますね(笑)。伊藤さんもまたキャリアのスタートはどんなものだったのでしょうか。

伊藤
実は私、キャリアのスタートは、18歳でプロミュージシャンデビューしたところからなんですよね。高校時代に「ティーンズ」というオーディションがあって、北海道地区の代表になり、全国大会で優勝してそのままデビューしたんです。ただその後、20代半ばでサラリーマンに転向し、そこからは、営業5年、企画10年、コンサル3年、人事2年とさまざまな経験をし、直近、旧LINE株式会社で画像認識AIを利用したプロジェクトのPMとして働き、そのご縁もあって今こうしてGen-AX株式会社のPdM、PjMとしてjoinしました。

―事業開発メンバーの経験幅の広さを感じます(笑)。ミュージシャンの経験も、その後のサラリーマンキャリアもどちらも今の仕事に活きていますか。

伊藤
今でこそ思いますが、ミュージシャンってプロデューサーに音源を持っていって自ら売り込むことが基盤になっていて。そこでの売り込み力とかストレス耐性は、その後のサラリーマンキャリアでも大いに活かされているなと感じています。
また20代半ばで転向した際、初めてのお仕事はGoogleアドワーズのコールセンターでした。そこでのタイミングとご縁もあってマネージャーになったのですが、コールセンターで働いている中で、コールセンターはどう立ち上がるんだろうと興味が湧いて、多分営業がいるんだよな…みたいな想いから、「株式会社ぐるなび」のB to Bのアウトバンドのコールセンターを立ち上げ、SBIグループにもご縁があって転職し、そこで営業・企画・人事を一通り経験させていただきました。またその後は、ご縁があった別のコンサル会社でコンサルを経験して、旧LINE株式会社の画像認識AIを利用したプロジェクトのPMへという形ですね。
ご縁の積み重ねでキャリアを築いてきたわけですが、一通り色々な職務を経験してきたおかげで、引き出しも多くなりましたし、お客様のそれぞれの立場にあった困りごとや視点がすっとわかる。みたいなところは、今の業務に非常に活かされていますね。

Gen-AX株式会社での、現在の業務内容

―興味深いキャリアを歩んできたお2人が、今している事業開発とはどんなことをしているのか、教えてください。

基盤モデルフリーな状況で、その上積みである業務アプリケーションに着目しビジネス化していく(大石)

Gen-AX株式会社(事業統括部・部長): 大石 直紀

大石
Gen-AX株式会社の事業サイド全般を担っています。中長期含めた事業戦略の策定や新規事業の企画・推進、ビジネスモデルを構築し、それらに必要な運転資金を親会社のソフトバンク株式会社から調達するまでの業務全般を行っています。また、プロダクトの上市に必要なGTM関連やクライアントワーク(経営層へのPre Sales)から毎月の予実の管理など幅広い業務を担当しています。

―生成AI、AGI、ASI…と、国内外問わずあらゆるプレイヤーが利益回収も含めた事業化をどう実現できるか構想し、切磋琢磨している中で、大石さんはGen-AX株式会社としてどんなことを日々考えながら事業開発をしているのでしょうか。

大石
旧LINE株式会社でLLMを活用した事業化を進めていたころの話からできればと思うのですが、そのころ考えていたことと、今はそれほど変わっていなくて。
LLMの開発はGPUも、電力もたくさん使います。そもそも日本は電気料金が高い上に開発には圧倒的な資金力・財務基盤、更に投資回収の高いシナジーが見込めるクラウドなどの事業アセットが必要になる。そうしたマクロの観点で見た時に、我々はその領域で戦うのではなく、LLMフリーな状況でその上積みである業務アプリケーションに着目しビジネス化していった方が適しているだろう、という思いはGPTが盛り上がる前から考えていました。
その考え方をGen-AX株式会社でも実現していこうと、まずはマーケットの中でも「問い合わせ対応の効率化」を入り口に、Microsoftと共同開発を進めるコールセンターの音声対応の自動化、更には企業とエンドユーザーやパートナーとのコミュニケーションを担う企業エージェントへの拡張と、プロダクトとしての連続性やシナジーを最大化可能な領域に特化して事業開発を進めています。

―伊藤さんは、事業開発の中でも、PMと呼ばれる領域でPdM、PjMを両方されていると思うのですが、日々のお仕事はどのようなものなのでしょうか。

経営層と現場の行間を埋める存在として、着実に業務の中に浸透していくことを目指す(伊藤)

Gen-AX株式会社(技術統括部・PdM、PjM):伊藤 博樹

伊藤
今このタイミングでは、クライアントワークが中心になります。Pre Salesで営業に同行し、Gen-AX株式会社の企業/事業紹介とProduct紹介を行っています。また、PMとしてPoCや、プロジェクト実施企業との綿密なコミュニケーションなども行っています。
Gen-AX株式会社の砂金CEOや、大石さんは経営層の方々にバックキャストで大きな話をしていますが、現場ではそのままだと「ぽかん」としてしまうので、そこを埋める行間的な存在としての役割が主です。
バックキャストはバックキャストで経営層の心を動かすことで非常に大切なのですが、とはいえ現場はこうですよね。ということを話し、着実に業務の中に浸透していくことを目指しています。
割と視野の広さを必要とするPdMと、着実に実務を遂行していくことを求められるPjMを両方担うことによって、お客様の状況に合わせて柔軟に話し方や物事の進め方をアレンジできるように心がけています。
これまでのキャリア変遷の中での引き出しの多さがまさに役立っており、その引き出しを引くタイミングとピントの合わせ方は、相手をよく見て、そして自身の一人称を使う時にマイ・ルールの中でキャラクターを変化させたりしながら対応しています。

Gen-AX株式会社で、こんなことに挑戦してみたい

―これまでの経験とスキルを活かし、事業開発を進めているのですね。そんなお2人がGen-AX株式会社で実現したいこと・挑戦したいことについて教えてください。

大石
短期的には生成AIと新しいデータマネジメントのアプローチを融合させ、顧客対応の分野で抜本的な革新や新しいスタンダードの確立を実現したいと思っています。
そしてゆくゆく、中長期では我々のプロダクトを企業エージェントまで昇華させることで、多くの従業員の方々がより戦略的でクリエイティブな業務に集中できる環境の整備に貢献し、結果として組織全体の生産性と競争優位性を強化するお手伝いをしたいと思っています。
長らく海外で仕事していたこともあって、日本人が本来もっているクリエイティビティというか、妄想力ってすごいよなって思うんですよね。忍耐やルールが必要な仕事はある程度AIに任せて、本来の日本人の得意分野…クリエイティビティさを存分に発揮できる環境をつくることにつながればいいなと思っています。

伊藤
私の場合、「挑戦」とはちょっと話す視点が違いますが、Gen-AX株式会社という企業が大手IT企業や注目のスタートアップ企業よりも、生成AI業界で名の通る会社にしたいと思っています。そのためには、大きなビジョンの打ち出しも重要だと思いますが、お客様の心に深く刺さる「実績」を創ることが重要だと思うので、着実にユースケースを固めていく斬り込み隊長でありたいと考えています。
よく「風呂敷を広げては、たたむ」ということがサラリーマン生活では起きるわけですが(笑)。それが本当に現場で起きている課題なら、たたまずにどうやったら事業化できるのかというのを仲間と一緒に考えて、着実に「実績」としてつなげていきたいと思っています。

Gen-AX株式会社で、一緒に働きたい人はこんな人

―最後に、事業開発に携わるお2人が「Gen-AX株式会社」で一緒に働きたい仲間はどんな方でしょうか。

“やり抜く力”を持つ仲間を

大石
新しいテクノロジーに興味があり、それが社会をどう便利にするか、ビジネスに応用するには?に想いを馳せるのが好きな方がいいなと。ただ、そのアイデアを具体的な計画に落とし込み、投資回収まで意識しながらプロジェクトを推進するためには、多くのステークホルダーを巻き込みながらある意味泥臭いリーダーシップを発揮できる能力が求められます。
余白の多い成長領域に当事者として身を置き働ける、さらにそれをソフトバンクグループという規模で体現できるチャンスはなかなかありません。最後まで「やりきる」気概とスキルのある方をお待ちしています。

伊藤
要素技術の進化が著しくある中で、「ゴールが見えないこと・正解がわからないこと・整っていない状況や、追い込まれそうな状況」を「面白い」と感じられる方がフィットするではないかなと思います。この大きな変化は滅多にこないチャンスではあるので、20代の若手の方はもちろん、私のように40代中盤で体力の衰えを感じる今日この頃ではありますが、「思考」は常にアップデートしながらも若手にチャンスを与えられる動きができる方。ぜひお待ちしています。
世の中に生成AI活用を推進していくためには、自分自身を常にFine-tuningし続けることが大切だと思いますので、ともにアップデートしながら一緒にお仕事できれば嬉しいなと思います。

Gen-AXに興味を持っていただけた方は、こちらのJob Descriptionをご覧ください。

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