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スティック型日焼け止めの壮大なコスメの旅
以下のTweetをしたらスティック型日焼け止めのもしかしたらルーツや歴史を紐解けるぐらいまで来たので、久々にnote書きました
スティック型の日焼け止めって2014年にヴィーヴォのアウトドアUVが日本で初めてだと認識しているけど、元々韓国コスメとしてはその前からあったのかな??容器がほぼ韓国だからその前からあった気もする
— ゲン🤢化粧品ベンチャー (@hyotang888) August 9, 2021
昔からスティック型日焼け止めって、誰が考えたんだろうなとずっと疑問に思っていたのですが、完璧な正解ではないですが、なんとなくルーツが見えてきたのでお話します
僕が知ったのは2014年VIVOのアウトドアUV
当時化粧品メーカーで開発していた時、ちょうどアウトドアが好きだった僕は雑誌を見ていてVIVOという福岡の会社がスティック型の日焼け止めを販売していたのを見て、こんな面白い商品あるんだなあと初めて見た時は思いました。そこからアウトドア雑誌で色々取り上げられるようになりVIVOのアウトドアUVはアウトドア好きには結構知られるブランドになりました。
実際に類似品を当時探しましたが、僕が探した限りでは全く見当たりませんでした。ただ、すごい疑問もあって明らかにOEMで作られたんだろうなという予測とこんな複雑な容器を名も知らないメーカーがいちから金型をおこして容器を作ったとは思えず、なんか譜に落ちませんでした
で上記のTweetをしてみたところ、一気に化粧品の歴史を知ることとなりました。
公式サイトはこちら
2012年にはVertraというサーフ用の化粧品ブランドで見た事ありますよというアドバイス
化粧品はそこまで詳しくないですが、バートラのスティック日焼け止めが初めましてでした。2012年くらいですかね。ムラスポとかで売ってました。
— ぶんちょ (@pu9pu9pu9) August 9, 2021
とある方から2012年頃にVertraというブランドでスティック型の日焼け止め売られてましたよというご意見を頂きました。Vertra??初めて聞く名前でした。それもそのはずサーフィン用の化粧品ブランドで色々検索すると2012年より以前に並行輸入などで売られていたみたいでした。
それが、この商品。本当だ。形がそっくりだし。容器もそっくり。いやむしろこれ。そして何よりサーフィンというスポーツから来ているのがしっくりきました。
ブランドサイトはこちら
さらにさらに、化粧品業界の先輩方から
歴史面白いですね。おっしゃるようにもっと古いと思います。それらに比較すれば韓国は私が知る限り最近かな。あのタイプの容器はFDではもっとうんと前から使われてますね。私も日焼け止めというと違いますがでもSPF30以上で欧州とアメリカでUVA防御効果ありのFDを担当してました。2008より前に😅
— コスメ辞書通信 (@cosmejisho) August 9, 2021
80年代に小林コーセー時代のKOSEからスポーツビューティーシリーズが出ており、UVカットのスティック型のファンデーション使ってました。純粋な日焼け止めではなかったですが、テニスや海やプールでは良く活躍した記憶があります。
— MARI@エグゼクティブ・コミュニケーション・コンサルタント (@marimari_813) August 9, 2021
MARIさんのおっしゃる通り、1984年にKOSEスポーツビューティーからスティック型UVカットファンデが出ました。
— Rin★(奥島美帆) (@rinrin_neko) August 9, 2021
日本ではこの形のUV重視モノはこれが最初かと🧐
私はスキー選手だったので、雪焼けを防げるものを色々試しましたが、最強レベルでした。
えっ、まじ
1984年にコーセー?まじ??
で調べてみたところ
あった。マジで。コーセーさん
そいつがこれ。コーセーのスポーツ用日焼け止めブランド
スポーツビューティーの初期の製品。真ん中に確かにいる。やつが。。。
すげええええええええええええええええ
僕が長年しっくりこなかったスティック型の日焼け止めは1984年にはコーセーさんがスポーツビューティーというブランドで日焼け止めではないかもしれませんが、日焼け防止のファンデーションとして出されていました
化粧品の歴史って面白すぎる。ちなみにまだこのスポーツビューティというブランドは存在しています。サイトはこちら。
すでにスティック型がないのが残念です
KOSEさんの歴史(スポーツビューティがあるよ)
僕が今までVIVOが最初だと思っていたものをきっかけに実は
元々日焼け止め防止用のファンデーションとして容器の形状が完成されており、当時はスポーツ用にぬりやすい形状としてのスティック型だった。今のところ最初は1984年のKOSEが最初説
↓
スキーやサーフィンなどの様々なスポーツ専用化粧品ブランドではスティック型受け継がれていた
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後にファンデーションではなく、本当の日焼け止めとしての商品が開発されていた(どこのメーカーが最初かは分かりません)。処方的な面だとリップの日焼け止めスティック型を真似したのかもしれません
↓
VIVOがアウトドア用として販売し、人気が出る(ここで俺が知る、検索しても他社品が引っかからなかったのは他がコアなブランドだったから)
↓
それを見た各社が容器の形を変え、一般用として色んな製品を出した
↓
資生堂を始め、各社が販売しカテゴリーとしてのスティック型日焼け止めが確立。
ちょっとした思いつきで発したTweetが皆様の力を借りて、壮大なコスメの旅になって面白かったので、久々にnoteを書いてみました
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