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大学教員の勤務形態

今回は大学教員の勤務形態についてお話しします。

過去の記事でお話ししたことがあったかもしれませんが、重なっていた場合はご容赦ください。

裁量労働制

大学教員は基本的に裁量労働制が適用されます。

大学によっては勤務時間が決まっている場合もありますが、ほとんどは裁量労働制かと思います。

裁量労働制とは、あらかじめ決められた時間の労働を行ったものとみなして、その時間に対する賃金を支払うという形態です。 

大学は教員によって担当コマが変わるのはもちろんですが、学務分掌、学外の仕事などによって、働き方は全く違ってきます。

小学校から高校の先生も働き方に差はあるかもしれませんが、副業が認められている、という点が働き方の大きな違いかもしれません。

副業といっても、営利目的のものばかりではなく、自身の研究に関する仕事もあるため、一概に「副業」と括りづらいのも影響していると考えられます。

私の勤務する大学では、週4日は出勤し、2日は在宅研究日、1日は休日となっていますので、大学での勤務日は週4日となります。

その勤務日も、勤務時間は決まっていませんので、1秒でも大学にいれば勤務しているとみなされます。

このように、勤務時間に縛られることが少ないため、大学教員の働き方は非常に自由度が高いと言えます。

研究日

先ほども少し触れましたが、大学によっては研究日が設定されます。

これは、授業や会議を入れない日を設定することで、研究活動に専念しやすくするものです。

多くの場合、土曜日を含めた週2日が研究日として設定されることが多く、その日は大学に出勤する必要がありません。

この日を利用して、企業と打ち合わせを行ったり、調査を行ったり、研究関連の仕事を行います。

ただ、批判を恐れずにいうと、この研究日は管理されているわけではありませんので、仕事がない場合は休日と大して変わりません。

大学教員の皆さんには怒られるかもしれませんが、実際、休日となっている方もいます。

もちろん、しっかり研究活動を行っている方もいれば、非常勤講師の仕事を入れたりする方もいます。

使い方は様々ですが、このように、研究日という日が設定されていることも、大学教員の働き方の自由度を高めている一因といえます。

休日出勤

自由度の高い勤務形態が取られている一方、休日出勤をする日もあります。

代表的なものとしては、オープンキャンパスや各種入試が挙げられます。

オープンキャンパスは夏休みや春休みを利用することが多いのですが、長期休暇以外は土日に行われ、入試も土曜日を利用して行われることもあります。
共通テストなども土日です。

そのため、休日出勤が意外とあります。

そして、その出勤は多くの場合「大学が定めた日」として、勤務規定に定めてあるため、振替休日などはありません。
(事務職員さんは裁量労働制が適用されませんので、しっかりと振替を取る必要があります。)

ただ、休日の出勤は年に数回程度であり、オープンキャンパスと入試を合わせても、10回もないでしょう(大学によります)。

平日の自由度を考えると、個人的には全く負担ではありません。

今回は大学教員の勤務形態についてお話ししてみました。

自由度が高いということはお分かりいただけたと思いますが、その分、自分次第ですべてが進みます。

授業については必ず行わなければならないため、否が応でも準備するかと思いますが、研究に関しては完全に個人によります。

雇用形態が終身雇用(テニュア)であり、教職課程などの定期的に文科省のチェックが入るような学部にいない限り、最悪、研究をしなくともクビになることはありません。

そのため、授業や学務分掌などの仕事以外は、楽をしようとすれば楽をすることができます。

ただ、研究成果を授業、ひいては社会に還元することも大学教員の重要な責務だと思っていますので、やはり、研究者としての立場を忘れてはいけないと、常に自覚したいものです。

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