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秋葉監督との契り
こんにちは、セタゲンゴです。
水戸ホーリーホックの2022シーズンは最高のフィナーレで幕を閉じることができました。
2試合連続のロスタイム逆転勝利。
北関東クラブ同士のプライドを賭けた戦いにも勝利し、王者奪還に成功した素晴らしい最後となりました。
この日で引退となった金久保順選手のプレーは圧巻でしたし、セレモニーのスピーチも見事でした。
この試合に、この機会に間に合わせるために、必死に怪我から復帰する努力を見ていたので、彼が90分プレーする姿は感動でした。
若い選手たちの模範として2年間色々な貢献をしてくれたことに心から感謝しています。
そしてパートナー企業の皆さま、ファンサポーターの皆さま、ホームタウンの皆さま、その他全ての水戸ホーリーホックをご支援してくださった皆さま、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
皆さまのおかげで、無事に2022シーズンを”修了“することができました。
AKBチーム
私はこの1年弱、水戸ホーリーホックの魅力を考えてきました。
他のクラブと比較して強み弱みはなんだろう、と。
弱みは正直たくさんあります。
でもそれを挙げてもきりがないし、秋葉監督が最後にファンサポーターに伝えた言葉、「やらないできないの理由は探さない」の通り、その弱みは認識した上でどう改善していくかを考えるようにしています。
そして最大の強みはやはり、みんなの距離感だなぁという結論に至りました。
スタッフと子供が一緒に田植えしたり、選手監督が一緒にニンニクの皮むきしたり。
水戸ホーリーホックはコロナ禍とは言え、今年どこのクラブよりも早くホームタウン活動を再開し、より多くの機会を作ってきたという自負があります。
J1のビッグクラブのような振る舞いはできません。
逆にJ1のビッグクラブは我々のような振る舞いもできないと思います。
でも本当の意味で地域密着したクラブを目指すならそれが必要不可欠ですし、それを模索した1年だった気がします。
フロントスタッフも顔が見える存在になり、1人1人がファンサポーターの皆さんと責任を持って接していくことをモットーにやっています。
瀬田はこの日はお菓子配りオジサンでした。
まさに会いに行けるサッカークラブ。
これってAKB48が成功した要因でしたよね。
そんなチームを率いてきたAKB(秋葉)監督。
なんとも良い相性でしたよね。
7030人
試合前の金曜日、アツマーレに行きました。
秋葉監督とも朝の挨拶はしたのですが、練習後は予定があり、言葉を交わすタイミングなくアツマーレを離れました。
最終戦を前に今年の御礼も兼ねて少し会話したかったな、と後ろ髪を引かれつつ。
すると夕方、その秋葉監督からLINEがきたんです。
今日はゆっくり会話できずごめん、と。
いつも熱いメッセージを有難う、Noteも含めて全て受け取っているよ、と。
最高のフィナーレにするために、スタジアムの雰囲気頼んだぞ、と。
私は秋葉監督との付き合いは今シーズンからです。
でももう10年くらい前から知ってるんじゃないかってくらい自然な会話ができる間柄になれてる気がします。
誰に対しても敬意を持って、そして真っ直ぐに接する秋葉さんのお陰であることは間違いありません。
ちなみに私が「7030人の来場者数目指します」と返すと、「??7100(なっとう)じゃないの?」と返信がありました。
「そこは7030です。理由はクラブ公式ツイート見てください」とだけ返しておきました。
木曜日のフロント会議で小島社長から、「秋葉監督最初の試合が7029人だった(2020年開幕)。コロナ禍を乗り越えてくれた秋葉監督を、それを上回る数字のお客さんと一緒に送り出そう」という話がありました。
さすがの視点です。
会社を代表する人であり、このコロナ禍という荒波を一緒に乗り越えてきた水戸ホーリーホックという船のリーダーだからこその想い。
会議後、ツイート出しましょう、と進言させていただきました。
小島さんは「達成できないとネガティブな印象にならないか?」と少し心配していましたが、「無謀な数字であることは承知ですが、自分たちが今シーズン最高の数字に満足せず(見込みで6000が見えていた)、高い設定をすることで、みんなが最後まで集客の努力ができるようにできれば」ということで発信することにしました。
結局来場者数は6296人。
目標までは734人足りませんでしたがコロナ禍になってからは最高の数字。
秋葉監督のためという目標設定の意味を持って最後まで努力したので、よかったとは思ってます。
もちろん、目標を達成できなかったことは残念ですし、これが来シーズン以降の課題として引き続き向き合っていくようにはします。
偶然は必然
改めて最終戦は劇的でした。
PKを止められ、その後にPKを決められたところから、タビナス選手の今季初ゴールで同点、そしてロスタイムに唐山選手が2試合連続の逆転弾。
まさに今シーズン、不屈の精神で常にアグレッシブなプレーを続けたチームを象徴する試合となりました。
試合後、秋葉監督との会話で「もう少し(唐山)翔自の覚醒が早かったら良かったですね」と言うと、「確かにね。でも(翔自が)もがき苦しんで、その中でも努力し続けてきたから今のパフォーマンスがあるんだよね」と。
毎日選手の表情をみて、練習の様子を見て、誰をピッチに送り出すかを決めるのが監督の最大のミッション。
試合でプレーする選手たちの裏には出れなくて悔しんでる選手たちもいるのですから責任重大ですし、だからこそ自信を持って選手をピッチに送り出さなくちゃいけません。
そういう意味でも、秋葉監督は唐山翔自という選手がやってくれると信じてピッチに送り出していたわけですし、つまりこの終盤での彼の活躍も、決して偶然ではなく必然だったわけです。
「今日もやってくれると思って投入のタイミングを図ってたのよ」という指揮官は、「いまだ!」って絶妙なところで唐山選手をピッチに送り出したわけです。
それがそのまま期待通りの活躍ですもんね。
唐山選手は信じてくれた監督への、本当に素晴らしい恩返しでした。
秋葉さんとの約束
試合後の会話の続き。
「スタジアム、6年後に本当に作れそうか?」という監督に、「そのために発表しましたし、そのために全力で努力します」と答えました。
「そうか楽しみだな。実現してくれよ」との言葉をいただき、改めてインフラ整備の重要性を感じました。
現場のスタッフも選手もやはり、新しいスタジアムを心待ちにしてるってことですよね。
「俺もまたここに戻ってこれるようにもっと成長できるように頑張るよ」という秋葉監督の言葉には決意を感じますし、いつかまた彼には水戸ホーリーホックの監督を務めてほしいと、改めて思いました。
「そのためには少しでも経営規模を大きくし、お客様を増やし、J1を目指さなくちゃいけません」という話をした上で、「クラブがJ1に行くか、スタジアムができるか、アキさんがまたここに戻ってくるか、これは競争ですね」とお伝えしました。
「頼むぞ」
この言葉は、秋葉監督が唐山選手をピッチに送り出す時に掛けた言葉と一緒だと思います。
私も秋葉監督ができると信じて、“頼ん”だんだと勝手に解釈しています。
“やらないできないの理由は探さない”
はい、壁に書いて貼っておきます。
この日の終礼で小島社長も改めて「本気でスタジアムを作ろう!」という話をしてくれました。
有言実行、とても好きな考え方です。
言葉にして伝えることが、実現性の可能性を1%、2%上げると信じています。
水戸ホーリーホックは選手が出ていくクラブ、と思っている方も多いかもしれませんが、近い将来彼らが次々に戻ってくるクラブになるはずです。
ただ、私たちだけでは絶対に無理です。
ファンサポーター、パートナー企業、ホームタウンの皆さんのお力と共に協働することではじめて、こういう世界を作っていけるはず。
明治安田生命のウォーキングバトルやマスコット総選挙でも皆さん経験されていると思いますが、ちゃんと皆さんのクラブへの支援(貢献)が評価や結果につながってますからね。
これを信じて続けていきましょうね。
よろしくお願い致します。
水戸ホーリーホックは市民クラブ。
“オーナー”は皆さんです。
私たちはオーナーに向かって仕事していきます。
最後に
試合後、外に出てたくさんの方々と会話させていただきました。
私は今年が1年目でしたが、本当に多くの方々と接することができたと嬉しく思っています。
私の無差別“こんにちは!口撃”も、いつしか話し込むくらいの仲になった方々が数多くいて。
皆さん、長いオフで”水戸ホーリーホックロス“になるよ、とおっしゃってくださって嬉しい限りです。
たしかに長いオフになりますし、その間には選手の入れ替わりもあると思いますが、それも含めて楽しんでください。
私たちもイベントを企画したりして、皆さんと会える機会を作っていきます(スタッフと会えるだけでも来てくださいね笑)。
最後に宣伝になっちゃいますが、今日からクラウドファンディングがスタートします。
これは私たちのホームタウンをもっともっと、青く、水戸ホーリーホック化していこうという想いがこもってます。
まさにホームタウンの365日、水戸ホーリーホック化です。
そして今回集めさせていただくお金は、スタジアム構想の実現に向けたプロジェクトに使わせていただくことになります。
繰り返しですが、私たちのクラブは皆さんの存在なしでは成立しません。
逆にいうと本当の意味で皆さんと一緒に存在しています。
スタジアムも勝手にはできません。
皆さんと一緒に作るんです。
皆さんの”ホーム“を作りたいと、本気で思ってるからこそ、お願いをさせていただいてます。
「自分の幸せもそうなんだけど、今日スタジアムに来てくれた多くの皆さんを幸せにする、こんな仕事に俺は誇りを持ってるよ」
小島社長の締めの言葉です。
水戸ホーリーホックは、皆さんの幸せを作るために頑張ります。
それが相思相愛であることを願って。
いや、相思相愛だからこそ信じて頑張れます。
皆さん、2022シーズンお疲れ様でした。
本当に有難うございました。
そして今日からまた、よろしくお願い致します。
頑張るときはいつも今
瀬田元吾
追伸、
「熱いNote期待してるよ」とLINEをくださった方のお陰で、急いで書き上げました:-)