見出し画像

「育成の水戸」

皆さんこんにちは。

セタノートはすっかりご無沙汰しておりました。

サボっていたわけではありません。

結果が出ていないとき色々書くと、裏側でこんなに頑張ってるから認めてよ、って言っているように思われてしまうかなという懸念点もあったりして。

クラブを取り巻く環境が以前よりも鮮明に見えてきて、だからこそ気を使うところも増えてきたのも事実。

だから、皆さんが安心できる結果が出るまでは少し自粛しようと思っていました。

でも、今日は書きたい。

今日書かないでいつ書くのよ、ってことで。

3連勝の価値

第35節、アウェイでのベガルタ仙台戦。

GK山口の連続ビッグセーブがあり、FWブワニカの加入初ゴールがあり、全員が戦い抜いて仙台を撃破しました。

胸熱の勝利!

これがクラブ通算310勝になっただけでなく、実に4シーズンぶりの3連勝となりました。

秋葉前監督が何度も挑んで果たせなかった3連勝。

それを濱崎監督がやってのけたのです。

みんなが信じてついてきた結果です。

本当に素晴らしいし、誇らしく思います。

勝てない勝てないと色々言われた6試合連続引き分けがありましたが、そこから3連勝。

10試合負けなしと考えると、かなりチームは成熟度を上げているということでもあると思います。

これだからこの仕事はやめられないなと思った瞬間でしたし、勝つのが当たり前じゃないからこそ、1勝の重みを感じられて。

今日のタイムアップの瞬間、そんな風に思いながら勝利を噛み締めました。

育成の水戸

「育成の水戸」は指導者も育てるんだ、とはGM西村の言葉。

選手だけでなく、指導者も育てていけるクラブを目指しています。

トップチームの監督という仕事は、なかなかハッピーエンドはありません。

いかにいいシーズンを過ごしても、翌年結果が出ないとどこかでそのポストを追われることになったりもします。

結果次第では驚くほど手のひら返しの評価をされてしまうわけで、クラブとしてはそういう人材を苦渋の選択で手放さなくてはならなくなってしまうこともあるわけです。


シーズン開幕前から、GM西村はこう言ってました。

「監督1年目は決して簡単じゃないんだ」と。

うまくいくに越したことはないが、苦労しても濱崎監督と二人三脚で乗り越えていくんだという覚悟を口にしていました。

その予想が的中するような序盤戦。

西村も「今年は自分が水戸ホーリーホックに来てから一番難しいシーズンだ」と言うほどでした。

それでも監督を一番近くで支える存在として、チームの全ての練習に参加することを決め、徹底して向き合ってきた結果がようやく芽を出し始めたんだと思います。

ちなみに今年の苦しかったシーズン、現場の選手たちとどのように向き合っていたのか、どうやって立て直してきたのかは、GM西村が自身のNoteで書いていますので、ぜひご覧ください。

そして試行錯誤を続けながらチームをまとめ上げてきた濱崎監督が、ベガルタ仙台に勝利した瞬間に見せたガッツポーズ。

傍で見ていて本当に胸熱でした。

選手たちがサポーターエリア前で挨拶をしていたとき、濱崎監督は遠くからチームを見ていました。

なんとも言えない表情が印象的で。

歩み寄って手を差し伸べると、「やったぞ、やってやったぞ!」と少し震えた声で固く握り返してくれて。

熱のこもった、それをグッと抑え込んだ、なんとも言えないその言葉に、思わず目頭が熱くなりました。

監督という仕事は、それだけ責任と重圧があるのです。

だからこそ、今日の勝利は価値があり、意味があったなと改めて思いました。


秋葉前監督もなし得なかった3連勝。

生意気な表現をして恐縮ですが、濱崎監督が大きく成長した瞬間に立ち会ったような、そんな感覚すら覚えました。

「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」

水戸ホーリーホックのミッションです。

監督の歩みに、その成長に、クラブもしっかりとついていかねば。

そんなことを思った次第です。

セタトーク

昨年も数回アウェイバスツアーには添乗してきましたが、今年も積極的に参加しています。

そして毎回バスの中でテーマを決めて話をさせていただいています。

ドラフト会議の裏側、ハノーファー提携までの裏話、ユニフォームのデザインができるまで、クラブの価値を高めるための取り組みetc.

バスツアーに参加いただいている皆さんに、普段見えない裏の話をさせていただくことで、クラブへの理解を高めていただくことが目的。

毎回資料も用意して、手前味噌ですが、大真面目にプレゼンさせてもらってます。

安くない参加費を払ってくださっているし、それに見合う向き合い方って何かなって思った結果、今年はこんな取り組みをしてみようと思ったわけです。

ちなみに今日のテーマは、くしくも「育成の水戸」。

クラブの生存戦略として、育成に注力していくことの大切さをお話しさせていただきました。

バスツアー参加者の皆さんは、よりはっきりと「育成の水戸」とはどういうことかイメージできたのではないでしょうか。

今日のセタトーク用資料

ありがたいことに、毎回ポジティブなお声をいただけています。

好き勝手に話すのは比較的得意なのですが、視覚的にも腹落ちするような時間にしたいなと思うと、やはり資料も必要かなと思って毎回頑張らせていただいてます。

正直来年続けるかはわかりませんが、少なくとも今年は参加するバスツアーについては責任を持って準備していく所存ですので。

もしご興味いただける方は、今年まだあと4回ありますので、茨城交通アウェイバスツアーへお申し込みください。

最後に

今シーズンも残り7試合となってきました。

ホーム試合はあと3試合です。

今年は雨が多くてお客様の来場者数もなかなか伸ばせなかったですし、チームの結果も出ない日々でした。

それでも尻上がりにチームは強くなってきていますし、きっと残り全ての試合で胸が熱くなるような戦いを見せてくれるはずです。

特に最終節は秋葉前監督率いる清水エスパルス戦ですからね。

まだまだチーム力を高めていけるはずですから、是非皆さん、最後まで戦っていただければ幸いです。


来週は大分トリニータ戦。

AKB岡部麟さんがご来場ですので、フォーチュンクッキーの予習もお忘れなく(笑)

それではまたスタジアムで会いましょう!

頑張るときはいつも今
瀬田元吾

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?