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“篤いファミリー”になりたい

こんにちは、セタゲンゴです。

前節はホームでV・ファーレン長崎との対戦でした。

ガルパンコラボユニ着用試合の一発目。

私にとっては古巣との対戦ということもあって負けたくない思いでいっぱいでしたが…

結果は0-1の敗戦。

1点が遠く敗戦に©️MITOHOLLYHOCK

これについては悔しい思いしかありません。

前節岩手戦に続いて、内容は良かったのに結果が伴わなかった試合となりました。

ファンサポーターの気持ち

平日にもかかわらず仕事を調整し、家庭を説得し、学校終わってから駆けつけ、皆さん色々無理をしてでもケーズスタに集まってくださったこと、本当に感謝しています。

「仕事休んで見に来たよ」

「仕事終わりで駆けつけました」

「どうしても応援したくてまた東京から来ちゃったよ」

「子供の学校終わって急いできました」

「スクール終えて直行してきました」

などなど、皆さんこの試合のために色々ご調整いただいているということが非常に嬉しいです。

またSNSでは、

「どうしても行けないけど、DAZNで応援する!」

というツイートも幾つも見ました。

試合前にはそんなお声をたくさんいただき、改めて皆さんがこうやって時間を作ってきてくれていることが当たり前じゃない、そう感じていました。


「みんなにとってさ、仕事休んでも優先することってある?そうやって来てくれる人たちのために全力のおもてなしをしようよ」

試合後のフロントスタッフミーティングでの社長小島の言葉です。

ほんとにその通りだと思います。

「SNSでは拾いきれないファンサポーターの声を拾い上げよう。そのためにスタジアムの表に出よう。日本一ファンサポーターとの距離が近いクラブでい続けよう」

というのが小島の方針。

この考えには大賛成。

それが絶対水戸ホーリーホックの強みになると信じています。

みんな悔しい

試合後、選手たちがファンサポーターエリアに挨拶に行ったとき、スタンド側からいただいた言葉に、選手たちが少しエキサイティングに反応したという事象がありました。

私自身の意見としては、双方に信頼関係がある上であるのであれば、ある程度そういう”熱い“やりとりも許容範囲だとは思ってます。

ただ、ネガティブなことを言っても、そこからポジティブなことは生まれないとも思ってます。

負けた悔しさをどこにぶつけていいか分からないとき、目の前の戦ってた選手にぶつけたくなってしまう衝動は理解できないわけではありません。

でも、誰だってピッチの上で選手が必死に走って戦ってたのはわかっているはず。

選手たちが内部分裂起こしたり、責任のなすりつけをしてたり、明らかに集中切れたプレーをしてたのであれば、話は別ですが。

選手を傷つけるような声を投げかけても、絶対に何もプラスなことは生まれません。

むしろそこに生まれる感情は双方にとってマイナスなものでしかありません。


点取られて悔しくない選手はいないし、負けて悔しくない選手もいません。

皆さんが思っている何倍も、プロのスポーツ選手は負けず嫌いの塊なんです。

試合に負けた直後なんて悔しくて悔しくてたまらない、そんな感情を必死に抑えてるくらいなんです。

チームの目標であるプレーオフが大きく遠のいたのは事実。

でもチャンスがある限りは戦いますし、例えその可能性が潰えても、選手たちは最後まで全力で戦います。

それが彼らの仕事ですし、そうやって”どんな時も全力で取り組む姿勢を見せる“ことは本当に大事なことだということを理解した集団ですから。


私たちは絶対に守りに入らない。

常にアグレッシブに、前へ前へ。

かつては水戸ナチオ(イタリアでゴールに鍵を掛けることをカデナチオという)と言われたほど、必死に守っていた水戸ホーリーホック。

でも今はどこのクラブの関係者と話をしても、ホーリーホックの攻撃力は本当に怖い、と言ってくれます。

獰猛に攻めてくる、前線からディフェンスをしてくる今のスタイルは、J2でもチームの代名詞になるくらいまで成長してきたのです。

応援してくださってる皆さんも、そんなことはわかってくださってますよね。

悔しいから、理想通りいかないから、その感情がアドレナリンが出てると爆発しちゃうのはよくよく、わかります。

でももしその熱量を、ネガティブな言葉にするのではなく、ポジティブなモノに変えていただけたら。

選手たちが今まで以上に、これまで以上に

「この応援してくれる皆さんのためにもっともっと走らなくちゃいけないんだ!」

って思うような、心が震えるようなモノに変えていただけたら。


”篤い声“は心に届きます。

篤(とく、あつい)の意味:
ゆきとどく
真心がこもって念入りである
てあつい

それに応えない彼らじゃありませんから。

最後に

とはいえ、どこかに吐き出したい悔しい思い。

わかります。すごくわかります。

私たちフロントは、冒頭にも書きましたが、目の見える存在を目指してますし、身近な存在であり続けるために、スタジアムの外に出ています。


私は試合終了後、バックスタンド裏で、皆さんのお見送りをさせていただきました。

基本的には勝ち試合でも負け試合でも、可能な限り色々なところに立って、皆さんにご挨拶をさせていただいています。

中には厳しいお言葉を頂戴することもあります。

それについては少しでも受け止める努力をします。

そうすることで皆さんがお家に持って帰るネガティブな感情を軽減できるのであれば喜んで、です。

私たちフロントも、クラブ側の人間ではありますが、ピッチに立って走り回ることはできません。

だからこそチームのためにクラブのために出来ること、それが1%でも0.1%でもポジティブに働くのであれば、私たちはやり続けるだけです。


子供がテストで悪い点とって帰ってきたとき、

「ちゃんと勉強したのか!」

って怒鳴るのか、

「お前が頑張ってるのはわかってる。信じてるから次こそ頑張れ!」

って声をかけるのか。


甘いと言われるかもしれませんが、私たち水戸ホーリーホックファミリーはそうありたい。

甘いんじゃなくて、“篤い”関係性を築いていければなと思ってます。

明日は首位アルビレックス新潟戦。

長崎戦の帰り際、ほんとに多くの方々に

「新潟行くよ!」

というお声もいただきました。


プライドを賭けた戦いになります。

選手たちは高い高いモチベーションで挑みますので。

ファンサポーターの皆さんが、水戸ホーリーホックファミリーとして、家族の必死の戦いを見届けてください。

その結果がみんなの満足いくものになりますように。


皆さん、篤いチームになっていきましょうね。

これからもよろしくお願いします。

頑張るときはいつも今
瀬田元吾

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