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応援する人される人

こんにちは、セタゲンゴです。

プレシーズンマッチで鹿島アントラーズさんに勝利し、期待感が高まる中での開幕。

清水エスパルス(0-0)、いわきFC(2-2)、ファジアーノ岡山(1-1)と3試合を終えて3引き分けという滑り出しです。

未だ無敗、と言えば聞こえが良いですし、まだ未勝利、と言えば少しネガティブにも聞こえますが。

総じて期待できる戦いをしてくれていると、私個人は思っています。

去年のチームを見ていて一番大切だと思っていたことは、最後まであきらめない姿勢を見せ続けること。

昨シーズンはアルビレックス新潟さんに2回0-3で負けた以外、負け試合は全て1点差。

終盤に追いつく、逆転するなんて試合もいくつもあって、それが水戸ホーリーホックらしさだったなと。

その影響って非常に大きくて、試合終了前にスタジアムを後にする人がほとんどいないんですよね。

大差がついてしまった試合って、後半残り10分くらいになると、渋滞を嫌った方々がバラバラとスタジアムを後にするって光景、結構あるのですが。

ケーズスタではそれが皆無だったというのは、誇れることだなと常々思っているんです。

今年のチームもちゃんとそのメンタリティは宿っていると感じています。

格上だろうがなんだろうが向かっていくし、先制されようが追いつかれようが、最後まで諦めずに戦う。

これができていると思うから、今年のチームも大丈夫だと自信を持って見ています。

立場上、選手たちのパフォーマンスには特に言及するつもりはありませんし、フロントとしては信じてサポートしていくのみです。

それはいつだってそうだし、そうじゃなくなったら、私自身がここにいるべきじゃないですからね。

ホーリーホック的距離感

自分たちでも自覚はしていますが、水戸ホーリーホックはまだまだファンベースが足りていません。

どんなに良いことを言っても、応援してくださる方々が足を運んでくださらないと、私たちは存在価値を示すことができません。

試合で結果を出すことも1つ。

これはファンを増やす要因の大きな比重を占めていることは分かっています。

でもそれに頼ることはできません。

それは常々、プラスアルファの要素と思ってやっていかなくちゃいけないと思っています。

じゃあそうじゃない部分ってどうやって作っていけるのか。

そのひとつが”水戸ホーリーホック的距離感“です。

公開練習やファンサービスの再開など、かなり積極的にファンコミュニケーションの復活を推し進めています。

私たちのブランディングは、手の届かないスーパースターを抱えて、煌びやかな世界・時間を提供するからお金を払ってください、ではありません。

会いにいけば会話ができるし、繰り返し顔を合わせれば選手も覚えてくれるし、いやいやスタッフだってその会話の対象ですし、社長やOB選手も含めてみんながそれに対してオープンなんです。

PR大使企画だって、選手たちがオフ使って家族でフラッと足を運んでくれるきっかけ作りでもあるのです。

え!?選手がうちの近所に!?

が、連発するのが水戸ホーリーホックの距離感なんです。

でも行くことが目的じゃありません。

大切だと思っているのは、選手たちも1人の人間であり、家族がいて、プライベートがあるということ。

そして彼らのプライベートも含めた時間が、本当に充実していて、この地を好きになってくれることなんです。

常陸太田市PR大使の草野侑己選手↓

昨季、大洗町PR大使を務めた鵜木郁哉選手↓

自分が担当するところ、去年担当したところ、色々彼らも好奇心を持って行ってくれるし、そこで関係性を築いてくれています。

極論ですが、そこにはファンなのか選手なのかの区別はないのかもしれません。

地域に暮らす方々も含めた“水戸ホーリーホックコミュニティ”が好きだ、と思ってもらえることが目的です。

それは必ずピッチの上のパフォーマンスに影響しますし、このクラブのためにプレーする!じゃなくて、このクラブを応援してくれる方々のために最後まで走るんだ!ってなっていくものなんです。

苦しいとき、皆さん一人一人の顔が浮かぶ。

そんな選手たちであってほしいですし、そんな関係性を皆さんと作っていくことが、このクラブらしさだと思っています。

皆さんこれ、覚えてますよね。

彼の素直な言葉が応援してくれる皆さんに届いたと思うし、逆に皆さんの熱く温かい声援が、彼の背中を押し続けてたんだと思います。

こんな選手がいること、こんな選手に皆さんが育ててくれていることにも感謝です。


余談ですが、梅田魁人選手は、去年も今年もPR大使の活動への理解が非常にあるうちの1人。

何気ない会話の中でその理由を聞いたところ、

「宮崎でプレーしてたとき、J3のときは仕事もしてたんですよね。そのときの皆さんに応援してもらったことをすごくよく覚えてるです」

って。

プロの世界で結果を出してステップアップしても、感謝の心は忘れないし、大切なものの価値をちゃんと理解している。

とても素晴らしいと思いますし、それが行動に表れているんだと思います。

そんな選手が他にもたくさんいるクラブ、それが水戸ホーリーホックなんです。

PDCA

私たち水戸ホーリーホックは、挑戦するクラブです。

「現状維持は後退」

これは社長小島がよく口にする言葉。

選手たちだって毎年が挑戦。

予算規模的にはまだまだですが、それでもJ2で戦う以上はJ1への挑戦権は持っていますし、毎年本気でそこを目指してます。

つまりはJ1クラブになりたいわけで、その世界をそうなったときを、いかにリアルに想像するかが大事だと思っています。

わかりやすいのはスタジアム構想。

今のケーズスタじゃダメだからこそ、新しいスタジアムを作ることを本気で考えているわけです。

キャッシュレス化も指定席化も、全てはそこにつながっています。

来年J1に行けたとして、いきなり全てがオートマティックにバン!っとJ1仕様になるわけじゃないんです。

きっと駐車場問題も悪化しますし、待機列問題も出てくるでしょうし、いろんなことが想定できるんです。

だから私たちは、今からさまざまな分野でのアップデートに挑戦しています。


でもそれが、エラーが起こってもしょうがないじゃないか、ということにはならないことは重々承知しています。

今シーズン開幕して、ホーム2試合が終わったところですが、様々なエラーが起こっている報告を受けていますし、早急な改善策を講じていかなくちゃいけません。

私たちはできるだけ皆さんの声に耳を傾けますし、皆さんに楽しんでいただけるように改善していきます。

PDCA、という言葉がありますが、PlanしてDoしてみて、Checkして問題があるなら改善のActionをする。

挑戦する以上は失敗もありますが、失敗を成功の糧にすることが大切だということです。

皆さんとの日頃の距離感が、建設的なご意見をいただける機会にもなっていますし、私たちも多くの皆さんの顔を想像して仕事ができていますので。

皆さんの優しさに甘えることなく、常に改善をする気持ちを持って今シーズンも取り組んでいきますので、よろしくお願い致します。

さいごに

先日の岡山戦で、社長小島が30名の方たちを対象にスタジアムツアーを実施しました。

有料(1000円)だったのですが、あっという間に募集が埋まり、大盛況の企画となりました。

©️MITOHOLLYHOCK

正直、平日は地元の高校生が部活で使っている陸上競技場です。

スタジアムツアーというほど、めちゃくちゃスペシャルな設備のスタジアムではありません。

でも試合の日の雰囲気は、装飾も含めてやはり、日常の陸上競技場とは全く違うものになるんです。

私も小島のサポートで一緒に回りながら参加者と会話をさせていただきましたが、満足度が非常に高かったことが印象的。

そんな中にもいろいろと改善のアドバイスがあって、その辺は小島とも事後ミーティングで共有し、改善していきたいね、と。

ここでもチャレンジ&エラーを繰り返しながらより良いものを作っていく。

「今度は友達家族も誘って参加したい」

と言っていただけるのであれば、次もまた企画する価値はありそうです。


率先して前に立ってみんなを引っ張る姿勢、社長小島はそういうリーダーなのです。

SNSを活用したプロモーションを得意とするからこそ、誹謗中傷も多いと日頃から話してくれますが、それも含めて彼なりのチャレンジ&エラーなんでしょう。

そういう多くのリアクションの中にも本質的な意見はあって、それを見極めて指示に変えて伝えてくれるので、私たちはそれをしっかりと咀嚼して行動に移していきます。

皆さんがもっともっと好きだと思ってくれるクラブになるために、一人一人が真剣に日々向き合ってること、それを分かっていただければ嬉しいです。

今日のセタノートは以上になります。

さあ、今週末はアウェイ町田戦ですね。

©️MITOHOLLYHOCK

勝利を届けてくれると信じて、私も現地に行ってきます。

それでは。

頑張るときはいつも今
瀬田元吾

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