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ダイヤモンドな経験
こんにちは、セタゲンゴです。
今シーズンが終了した翌日から、碇明日麻と尾野優日を連れて、ドイツハノーファーへ行ってきました。
提携するハノーファー96(ドイツ・ブンデスリーガ2部所属クラブ)のU23チーム(ドイツ3部リーグ所属)への練習参加が目的です。
彼らにとっては2週間の武者修行。
明日麻にとっては初海外ということで、いずれにしてもワクワクを胸いっぱいにした若武者2人との旅となりました。
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今回はイスタンブール経由で20時間の旅。
どちらのフライトもかなりの搭乗率で、ロングフライトには慣れているつもりですが、なかなかハードでした。
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ドイツに着いてからは、昨年水戸にも来てくれたアーネと合流。
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もはやずっと前から知っている友人のような感覚です。
昨年のハノーファー滞在はホテルだったのですが、今年は諸事情もあり、2週間アパートメントを借りることにしました。
3人がそれぞれ個別の部屋がある形で、キッチンとシャワー洗面所があるタイプ。
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3食がついていないので、ここはドイツスタイルで毎朝、焼きたてのパンを買ってきて。
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ハムやチーズ、ソーセージやその日ごとにいろいろなものを挟んで、各々サンドイッチを作りながら、朝食を楽しむというスタイルで生活しました。
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外食するときもありましたが、パスタを作ったりしながら自炊も積極的に行いまして。
普段寮に暮らす二人に、自立の一歩目的な生活を心掛けました。
練習参加については、滞在中の大半が非常に寒く天気も良くなかったので、芝生の状態がかなり悪かったです。
粘土質のぬかるんだグラウンドでのトレーニングは、彼らにとっては不慣れな環境。
初雪が降るなど、じっと見ている私にも、なかなか厳しい条件w
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そんな中でも激しいプレーをするドイツ人選手たちは、やはりかなり体幹がしっかりしてるんだということを痛感したと思います。
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ただ、あまりにもピッチコンディションが悪かったため、人工芝グラウンドでの練習になると、明日麻も優日も持っている基礎技術の高さが出せたり出来ていました。
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有難いことに、4部リーグ所属クラブとのトレーニングマッチにも出場させてもらえて。
ドイツ人のチームメートと対外試合ができるという貴重な経験もしてきました。
そして何よりU23チームにいるのはこの人、松田隼風。
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昨シーズンは4部リーグ優勝の立役者の一人となり、今シーズンも3部リーグを戦うチームの中心選手の一人として堂々とやってました。
「削られた〜(笑)」だそうです。
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クラブの中でもすっかりキャラを確立している感じで、和気藹々と楽しそうにやってました。
ドイツ語は全くダメですが、カタコトの英語は少し成長しており、監督やチームメートとも積極的にコミュニケーションを取っていたのは大きな成長。
でも語学の部分はもっとやらないと、今後も苦労してしまうので。
頑張れ、ハヤテ。
ちなみに少し先輩として、練習後に2人とお茶したり遊んだりと、よく面倒を見てくれました。
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有難うね、ハヤテ。
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私は練習を見ているだけでなく、クラブ関係者ともさまざまなミーティングを実施。
スポーツダイレクター、アカデミーダイレクター、テクニカルダイレクター、スカウトチーフ、海外プロジェクトリーダー、サステナ/CSR担当などなど。
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またハノーファーの会長や、両クラブのスポンサーでもあるコンチネンタルタイヤのリージョナル責任者への挨拶も。
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盛りだくさんのアポをこなしてきましたが、有難いことに多くの関係者と話しているので、ハノーファー96の関係者との関係性はグングン向上しています。
ここはやはり重要。
とにかく信頼関係はコミュニケーションの量に比例するので。
ちなみにサステナ/CSR領域を担当しているスタッフとの意見交換MTGの中で、水戸の農業の取り組み(GRF、GXプロジェクトなど)は非常に良い高く評価してくれてました。
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さらに高い関心を示していたのは、PR大使の取り組みについてでして。
「めちゃくちゃ面白い仕掛けだなぁ!」
ということで、具体的に細かくヒアリングしてきて、Youtubeでドラフト会議の様子なんかも見せたのですが、
「あとでこのリンクも送って!」
とのことで。
もしかしたら、この企画がハノーファーで行われる可能性が出てきたことは、、、あくまでも余談です
笑練習参加を終えた2人と最後は試合観戦。
トップチームの試合は3万人以上入ったホーム試合で、Jリーグとはまた違う熱量を感じてくれたはず。
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しかもVIPラウンジまで使わせてもらって、ドイツでのサッカーのステータスの高さを肌で感じてもらいました。
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さらにU23チームは、アウェイ400km以上離れたところでの試合でしたが、この機会は逃すべこじゃないということで行ってきました。
過去にブンデスリーガ2部経験もある古豪クラブ相手で、スタジアムの規模は2.5万人。
1万人近いサポーターが詰め掛けた超度アウェイな環境ながら、3部リーグのリアルな空気も感じてもらうことができたと思います。
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この機会はJX金属様、TANIOBIS GmbH様のご理解とご支援あって始まった業務提携のおかげですので、改めてこの場をお借りして御礼申し上げます。
本当に貴重な経験を有難うございます。
最後に。
今回のハノーファー滞在をサポートいただいたのは、現地ハノーファー在住の中川雄貴さん。
北海道出身でコンサドーレのアカデミー所属だった頃にはアンダー世代の日の丸も背負っていた選手。
高卒でドイツに渡り、シャルケ04U23などドイツの4部リーグで活躍した選手でもあります。
怪我もあり、ドイツで引退し、今はサッカー留学などの支援などもしながら、ドイツで逞しく生きている侍です。
中川さんの会社HP↓
中川さん、この場を借りて御礼申し上げます。
また、ドイツで頑張る日本人をもう一人。
昨シーズンはブンデスリーガ2部で、今年は降格して隼風とも対戦しているヴィースバーデンという3部リーグ所属クラブで、フィジオとして働く野澤照平さん。
大学卒業後に単身ドイツに渡り、フィジオの資格をドイツで取得して、プロのフィジオテラピストとして働く本物です。
たまたまフィジオの研修でハノーファーの来ていたためご連絡をいただき、お会いすることができました。
短い時間でしたが夕食を共にし、いろいろな経緯や夢や悩みを伺いましたが、焦らず我が道をしっかりと作り上げていくことで、きっと盤石な評価がされていくだろうなと思いました。
こちらも素晴らしい侍。
野澤さんのインスタアカウント↓
https://www.instagram.com/shohei_physio/
この出会いに感謝ですし、彼の今後の活躍も心からの応援しています。
そんな感じで、選手たちはもちろん、私もまたいろいろな刺激をいただく2週間でした。
ドイツに戻ると、正直母国に帰ってきたような感覚が強く、ドイツ語まみれの生活も心地良かったです。
また水戸に戻り、来季に向けた準備が始まっていますが、こういう時間とご縁が私の活力になっていることは間違いありません。
それを少しでも多く水戸ホーリーホックに還元していけるよう尽力していきますね。
それでは、寒くなってきたので、皆様ご自愛ください。
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頑張るときはいつも今
瀬田元吾