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一級建築士試験勉強に役立つ本の紹介㉔

こんにちは、記述研究所の源です。

今日紹介する本は、令和6年度の製図試験に関する本です。

令和6年度「設計製図の試験」課題発表では、「大学」が発表されました。


建築物の計画に当たっての留意事項では、例年に比べて

大地震等の自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる構造計画とする。

の一文が追加されました。

このため、今回は、大地震後の建築物機能維持ができる構造計画に参考となる本を紹介します。


まずは、「耐震・制震・免震が一番わかる」です。

こちらの本、課題発表後すぐには品切れになっていましたが、現在は入手可能です。

内容としては、地震発生のメカニズムや耐震設計に重きが置かれています。製図試験で必要とされる設計の基礎知識よりも高度な専門知識が記述されています。

記述のサプライズ問題として、耐震や免震について問われた場合には役立つ可能性がありますが、読書に要する時間と出題可能性を考慮すると、その時間を製図の基礎勉強に充てた方が有効です。

サプライズ問題は皆が解けない問題なので、大きく差がつくことはありません。

[この本をお勧めする人]
製図の基礎勉強が完了し、作図、記述、エスキスに自信がついた人
記述の新規問題にも対応したい人


次に紹介する本は、「免震建築の基本がわかる本」です。

災害発生後にも建築物の機能維持を目指す場合、基礎免震構造を採用することが有効となります。

この本では、免震構造とはどのようなものかの説明から始まり、設計、施工、維持管理、実例が記述されています。

全体に図と写真が多く採用され、スッと読み終わることができました。試験対策として免震構造を理解しようと思うならば、とても役立つ本です。


まずは、この本を編纂した「一般社団法人日本免震構造協会」のサイトに免震構造の概要を記したパンフレットがあります。
これを読んで詳しく知りたくなったら読んでみてください。
時間がない場合には、このパンフレットを読むだけでもいいと思います。

[この本をお勧めする人]
免震構造を簡潔に理解したい人
パンフレット読んで興味が出た人


製図試験の記述勉強を始めるなら、こちらのテキストも参照ください。

©️2023一級建築士記述研究所