一級建築士試験勉強に役立つ本の紹介㉑
こんにちは、記述研究所の源です。今日の記事は建築士試験に役立つ本を2冊紹介します。
ぜんぶ絵でわかるシリーズの⑥建物が壊れない仕組み、⑦エコハウスになります。
このシリーズは、絵による解説が全てのページになされており、難しい用語もわかりやすく書かれています。
勉強のためと気負いながら読むよりは、気軽に知識を得る気持ちで読める本です。
こちらの記事で書きましたが、記述の問題では過去に出題されていない新しい知識が問われることがあります。
あくまで基礎的な問題ですが、過去に出題されたものの例文を暗記するだけでは太刀打ちできない問題が増えており、周辺知識を持っていると容易に答えることができることがあります。
イラストを多く使っていることから、理解しやすいだけではなく、図も併せて記憶できるので忘れにくい知識となります。また、記述で近年増えているイラストによる解答にも役立つことがあるかもしれません。
私が建築士試験を受験した際には、記述で地震対策について初めて出題されました。たまたま、仕事で地震対策を勉強していたので、その知識が役立ちました。
製図に関係ないと思われる周辺知識でも、何が役に立つかはわかりません。今回の2冊は短時間で読めるので、気になったら読んでみてください。
建物が壊れない仕組み
A5判 208ページ 2024年3月に出版された新しい本です。
構造に関する知識をわかりやすく伝える工夫がしてある本です。どちらかというと、製図試験よりも学科試験に役立つ本だと思います。
しかし、製図試験でも記述では構造に関することが問われ、少し捻ったことが聞かれることもあります。
この本は、基本、1ページまたは見開きの2ページで項目が完結するようになっており、読みたい部分から読めるようになっています。
全てを頭から読むのではなく、製図の知識として役立ちそうな部分だけを読み進めると、効率的に周辺知識を増やすことができます。
建築士試験で主に求められるのは、基本的な知識であって、専門的知識ではありません。だからこそ、この本のように、設計者を目指す人だけではなく、一般の人でもわかるように書かれた本が役に立ちと思います。
製図試験直前期ではない今だからこそ、読める本だと思います。気になったら、ぜひ、読んでみてください。
エコハウス
先ほどの本と同じA5判で、少し厚く240ページあります。 2024年4月に出版されたばかりの本です。
こちらもどちらかというと学科試験に役立つ本です。
製図試験では、記述の問題において、省エネに関する設問がよく出題されます。
この本も項目ごとに完結しているので、気になる部分だけ読むことができるこの本は製図勉強にも向いていると思います。
令和5年度の本試験では、省エネルギーだけではなく、二酸化炭素排出量削減や再生可能エネルギーなど、エコに関することが多く出題されました。
今の時期だからこそ読むことができるものとして、お勧めします。
記述の勉強を始めるなら、こちらのテキストも見てみてください。
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