一級建築士試験は素直な人が受かりやすい?
こんにちは、源です。
今日は、「素直な人が合格しやすいのか?」について考えてみます。
素直な人とは
一般的に、資格学校での製図カリキュラムには、課題や模試において、受験生に身につけて欲しい事柄や、間違いやすいことを順に盛り込んでいきます。
とりわけ、模試では、あえて引っ掛かって欲しいテーマを設けて、受験生に覚えてもらうようにします。
素直な人は、この設定された引っかけにキレイにハマってくれます。
人は間違ったことを反省して、次には間違わないように勉強していきますので、実力が身についていくようになると考えられます。
整理すると、こんな感じです。
素直じゃない人は
反対に、素直じゃない人はどうでしょう?
素直じゃない人の一例として、特別なこだわりを持っている人が居ます。
私が受験生だった時、資格学校の授業の一環で、隣の人と図面を交換添削する時間がありました。
相手の方は、普段、設備設計をしているようで、PSに強いこだわりを持っていました。「あなたのPSの配置は、ココとココにも追加すべきです。この階のPSのコレは不要です。」という感じで、長時間の指摘を受けました。
試験元が示す採点基準から分かるように、PSが全くないことは問題視されますが、細かな配置に関しては、重要とされていません。
製図試験では、あくまで建築士として必要な設備の基礎知識を求められるのであって、実務での知識レベルまでは求められません。
このように、試験として割り切るべき部分を割り切れず、無駄な勉強時間を過ごすことで、合格が遠のく場合があります。
じゃあ、やっぱり素直な人が有利?
本当に素直な人が有利なのでしょうか?
仮に、カリキュラムに乗っかっただけで勉強を進めたとしても、実力はつきません。
引っ掛けにかかった後の行動が明暗を分けます。なぜミスをしたかを分析して、再発防止することができる人が合格に近づいていきます。
また、引っ掛けを事前に察知して、避けることができる人も合格に近づきます。
結局、素直な人ではなく、自分で考えることができる人が合格に近づきます。
コレらの人は、総じて素直な人というよりも、自分で考えて勉強を進めている人と言えます。
一級建築士試験は、資格学校講師が言う通りに勉強を進めれば受かるほど、甘い試験ではありません。結果は自分にしか跳ね返りませんし、誰も責任は取ってくれません。
皆さんは結果に納得できるよう、自分で考えて勉強し、合格への近道を突き進んでいただきたいと思います。
©️2023一級建築士記述研究所