
記述研究所のテキスト 15

基礎編
一級建築士製図試験における「計画の要点等」について、当研究所では建築計画、構造、設備、環境負荷低減の4分野に分類しています。
記述試験が本格的に出題されるようになった平成21年度からの過去問傾向を分析し、効率的な学習方法を考えていきます。
今回は「構造」です。この分野の知識は図面にも影響する重要な分野です。
近年の設問では、テンプレートを暗記するだけでは対応できなくなってきています。基礎的な知識を十分に理解し、引き出しを多くすることで自分のプランをしっかり説明できるようにしましょう。
出題傾向
過去の出題傾向から確認します。全記述問題のうち構造計画に関する設問だけを抽出して、この出題傾向をつかみます。
設問に(図)とある場合には、補足図の要求があった場合です。
必ず記入することを求められる(図:必須)と補足してもよいとされる(図:任意)に分かれます。
令和6年 大学
①免震構造の外周部クリアランスの考え方と安全性
②講堂の天井等落下防止対策(図:必須)
令和5年 図書館
①閉架書庫における、一般開架スペースとの構造的違い
②上記を採用した理由
令和4年 事務所ビル
①建築物の構造種別と採用理由
②ペリメータゾーン断面詳細での構造計画ポイント(図:必須)