バルブの基本をお教えします
今回は、バルブの基礎として
「バルブはどんな種類があるの?」について。
バルブとは
バルブとは、
液体や気体の配管など、流体が通る系統において設けられる流れの方向・圧力・流量の制御を行う機器の総称。特に用途や種類などを表す修飾語が付く場合には「弁(べん)」という語が用いられる。
引用:Wikipedia
皆さんも毎日蛇口を捻り水を出して手を洗っていると思いますが、蛇口も「バルブ」の一種です。
つまり「流れを止めたり、また流したりするもの」をバルブと考えて頂ければ理解しやすいと思います。(その流れは水のような液体かもしれないし、蒸気のような気体かもしれません。流体でも色々なパターンがある事は理解しておいてください)
ここからは「基本的なバルブの種類」について。
①ダイアフラムバルブ(ダイヤフラムバルブ)
ダイアフラムバルブのダイアフラム(diaphragm)には、「横隔膜・隔膜・隔壁」という意味があります。つまり、ダイアフラムバルブとは膜で流体を制御するバルブというわけです。
実際に流体を制御しているイメージがこちら。
ダイヤフラムバルブは主に以下の3つのパーツから構成されています。
ⅰ バルブボディ:流体が流れる配管と連結している部分
ⅱ ダイアフラム:えんじ色の流体を堰き止めたり、流したりしている部分
ⅲ アクチュエーター:ダイアフラムを上下に動かしている、上部の摺動部
動画からも見て取れるように、流体と接液するのがバルブボディとダイアフラムに限られ、液溜まりが発生しにくい構造になっています。
そのためダイアフラムバルブは、所謂”無菌性”が求められる製薬や食品製造のサニタリー配管で多く使われており、皆さんがいつも食べている食品の製造には欠かせないものとなっています。
②アングルシートバルブ
アングルシートバルブは流体が流れる方向に対して、斜めに弁体(図を参照)を作用させて制御する構造となっています。
そのため、流体の流路を遮るものが少なく、多くの流体を流す事が可能です。動画からも流路がスムーズで流れやすい事は見てとれると思います。
流路を遮る物がないシンプルな構造で液溜まりを起こしずらく、腐食発生の可能性が低いことや、100万回以上の開閉に耐久することで、液体やガス、蒸気に最適であると言われています。
上記の特徴を持ちながらも、バルブボディがコンパクトであらゆる現場に対応可能という非常にバランスのとれたバルブなので、こちらもダイアフラムバルブ同様にあらゆる製造現場で採用されています。
皆さんが普段お使いの化粧品製造の現場などでも多く使われています。
今回は以上2種、「ダイアフラムバルブ(ダイヤフラムバルブ)」と「アングルシートバルブ」についてでした。
その他のバルブは次回に続きます。
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