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高級感を演出するコツとは?デザイナーが使っているワザ5選

こんにちは。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房です。
月1回、デザインについてのアレコレを、ビギナーさんにも分かりやすく解説したコラムを書いていますので、良かったら最後まで楽しんでいってくださいね。




毎日毎日猛暑が続いていますね。
私が庭先で育てている花たちも元気がなくなっているよう…。
近年の夏は暑すぎて、高価な花苗を買っても枯らしてしまいそうなので、暑さに強く比較的安価な花苗ばかり買い集めてしまっています(笑)

さて、皆さんが買い物をするとき、どんな情報を見て購入を決めていますか?
価格、内容、パッケージやデザイン、原産地など、いろいろな情報がありますよね。
例えば、誰かへの贈り物を選ぶときはどうでしょう?
もちろん価格は大切ですよね。予算を決めてから選ぶ人が多いでしょう。他には何を見るでしょうか。相手の好みや品物の季節性や希少性も、決定材料になるでしょう。特別感や高級感を求める人もいるのではないでしょうか。

では、「特別感」や「高級感」は、一体どこに表れているのでしょうか。
当たり前のことですが、「高級感」を感じるのも作っているのも「人」です。ということは、「高級感ってこういうものだよね」という共通認識があるはずなんです。

実は、私たちデザイナーは、よく「高級感のあるデザインにしてください」というオーダーを受けます。
大量生産・大量消費をしていないモノづくりの現場では、手間や希少性から商品価格を高めに設定せざるをえません。そこで、商品と価格をうまく結びつけるために「高級感」のあるパッケージや商品画像が必要になってきます。

今回は、そんな「高級感」を演出するためにデザイナーが使っているワザを5つご紹介していきたいと思います!


1.色数は少なめに、無彩色or暗めの色を使う

まずは下の画像を見てみましょう。

AとBどちらが高級そうに感じますか?
おそらく、多くの方がAを選ぶと思います。

高級感を出したいときには、色数はなるべく少なくするのがポイント。
反対に、カラフルにすると、にぎやかでポップ、身近で親しみやすい印象を与えます。

色は、無彩色(白・グレー・黒などのモノクロ色)か、暗めの色(または彩度の低い色)を使うと重厚感やラグジュアリー感が増すのでおすすめです。

2.余白や文字間隔をゆったりとる

さて、次はどちらが高級そうに見えるでしょうか?

これも、おそらく多くの方がDを選ぶと思います。
比較とはいえ、Cはちょっと主張しすぎかもしれませんが(笑)

余白をしっかりとって文字間隔をゆったりめにすることで、余裕を感じさせたり品よく見せることができます。
写真を入れるときにも、写真を大きく文字を小さく入れる、写真も文字も控えめに入れて背景を活かすなど、メリハリをつけることで、リッチな風合いになります。

3. 文字は細めで小さめ、明朝体がベター

高級感を出すためには、文字の大きさはとても重要です。

EとFを比べてみると、文字は小さめの方が高級感があると感じるのではないでしょうか。
「2.余白や文字間隔をゆったりとる」の考え方とも近いのですが「主張しすぎない/控えめ」という部分がポイントです。
ただ、読めないほど小さな文字にしてしまっては本末転倒なので、その点は念頭に置いておきましょう。

では、フォントはどうでしょうか。
明朝体とゴシック体の細字と太字をそれぞれ比べてみましょう。

どちらも太字だと、少しやぼったい印象ではないですか?
細字だけで比べてみても、明朝体の方が高級感がありますよね。
でも、高級感を出したい「もの」によっては明朝体が合わないこともあると思います。あくまで臨機応変に、迷ったら明朝体にしておくと安心かもしれません。

応用編として、英語を入れるなら筆記体やカリグラフィ風にしたり、日本語は筆文字にしてみたりすることもできます。

4.ゴールドやシルバーなどをアクセントに

「高級感」といえば、やっぱり思い浮かぶのはゴールドやシルバーです。

簡単に高級感を底上げすることができるので、いろんなパターンで使われています。
グラデーションを使ってゴールド風やシルバー風に見せることもできますし、印刷物であれば印刷会社さんで「箔押し」の加工をしてもらうこともできます。
個人的に「箔押し」が好きなので、箔押しのパッケージなんかを見かけると、すごくグッときます!(笑)

気を付けたいのは、ゴールドやシルバーを使いすぎないこと。
あくまでポイント使いすることで、高級感をプラスすることができるのです。


5.写真を使うときは高品質なものを

高級感を出す出さない以前に、PRしたいときには「高品質・高画質」なものを使うのが鉄則です。暗くて不鮮明なものや、画質が低くてガビガビの写真では、魅力が半減してしまうのです。
写真はデザインの質を大きく左右する要素ですから、ぜひカメラマンさんに撮ってもらいましょう。
人間だって、家で撮った普段着の姿をお見合い写真にはしないですもんね!

※高品質な写真を加工で不鮮明にしています

【使用した写真素材】
・写真AC


まとめ

高級感を出すためのワザ、いかがでしたでしょうか。
このワザを知ってからいろんなものを見てみると、案外身の回りでたくさん使われていることが分かると思います。

身近なところなら、スーパーやコンビニのお菓子コーナーでしょうか。
最近、「大人の〇〇」とか「ぜいたくな〇〇」みたいなネーミングのお菓子がたくさん出ていますよね。定番商品のパッケージと見比べてみると、どういう工夫が凝らされているかがよく分かりますよ!
定番商品と高級路線の商品、両方購入して食べ比べてみるのも楽しいなぁ、と思ってしまうのは、私が食いしん坊だからでしょうか…(笑)

それでは、次回もお楽しみに!




徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房

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