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スマホの写真をちょっとステキに!今すぐ使える「写真を上手に撮るコツ」
SNSへの投稿をはじめ、スマートフォンで写真を撮る場面は案外多いですよね。
私も、仕事で写真を撮らせていただくことはもちろんですが、お庭に咲いた花の写真を撮るのが好きで、よく撮っています。
手軽に写真を撮れるのはいいけれど、後で見返したときに「この写真、なんかちょっと…微妙かも…?」と感じることはありませんか?
その違和感の正体は、もしかしたら「構図」かもしれません。
「構図なんて、カメラが趣味の人とかプロのカメラマンが考えることでしょ?」「そんな難しいこと言われても…」なんて思った方も、大丈夫です!すぐに覚えてすぐに使える、魔法のようなテクニックをご紹介します!
スマホのカメラアプリを使って、あなたの写真を今よりちょっとステキにしちゃいましょう!
まずはカメラの設定をチェック
構図のお話をする前に、カメラアプリの設定をしておきましょう。
スマホのカメラアプリはとっても優秀で、最近はデジタルカメラや一眼レフに負けないくらいの機能も追加されています。
ですが、「その機能を使いこなしましょう!」というわけではないのでご安心を。
iPhoneのカメラアプリを例に説明していきますが、Androidの機種でも同様の設定ができますので、ぜひ試してみてください。
上手な写真を撮るために、カメラに「グリッド線」を表示します。
グリッド線とは、こういう線のこと。
![グリッド線の画像](https://assets.st-note.com/img/1684398328940-9RDHYTl75O.jpg?width=1200)
「設定」の「カメラ」から、グリッド線の表示をONにします。
![iPhoneでグリッド線の表示方法を解説した画像](https://assets.st-note.com/img/1684398388821-oidyu4SuOm.jpg?width=1200)
これで、カメラアプリを開いたときに「グリッド線」が表示されるようになりました。
グリッド線を表示することで、これからご紹介するテクニックが、劇的に実践しやすくなりますよ!
「水平をとる」ことを意識する
まずはこの写真をご覧ください。
![水平がとれていない写真](https://assets.st-note.com/img/1684398481667-xoiYabAeSp.jpg?width=1200)
どうですか?
「なんか…微妙…」と思いませんか?
そう感じる理由は、「画面が傾いているから」。
この状態、カメラの教則本などで「水平がとれていない」と表現されます。
上の写真は、空と街の境目が「直線」となっていることで、より一層傾いて見えてしまいます。
私たち人間は傾いた空間を好まないので、「なんか微妙な写真だな」と感じてしまうのです。
斜めに切り取る手法(ダッチアングルといいます)ももちろんあるのですが、意図せず傾いているせいで「微妙な写真」になってしまうのは、本当にもったいない!
傾きをなくして、「水平がとれている」状態にしたものがこちら。
![水平がとれている風景写真](https://assets.st-note.com/img/1684398526743-QfArzSH0iw.jpg?width=1200)
水平がとれているだけで、「微妙な写真」から「風景写真」に変わりましたよね。
切り取りたい画面の中に、水平線などの「直線」が入っているときには、「グリッド線」を基準にして水平をとってみましょう。
グリッド線と重ねたり、平行になるように意識すると、簡単に水平をとれるようになります。
それだけで、写真のクオリティがアップしますよ!
「構図」を使ってみる
さて、「水平をとる」ことの重要性が分かったところで、構図の話に入っていきましょう。
今回ご紹介するのは、「日の丸構図」と「三分割構図」の2つです。
それぞれどんな写真が撮れるのか、実際に私がiPhoneで撮影した作例を交えてお話していきますね。
・いちばん簡単な「日の丸構図」
![「日の丸構図」の解説画像](https://assets.st-note.com/img/1684398609272-K6Q4NibgTx.jpg?width=1200)
「日の丸」とは、日本の国旗や日の丸弁当でお馴染みの、あの「日の丸」です。
画面の中心に撮りたいものをもってくるのが、「日の丸構図」の撮り方。
作例を見てみましょう。
![日の丸構図の作例その1](https://assets.st-note.com/img/1684398688831-D0wVaQ557g.jpg?width=1200)
![日の丸構図の作例その2](https://assets.st-note.com/img/1684398688219-4TMhzbZiNk.jpg?width=1200)
![日の丸構図の作例その3](https://assets.st-note.com/img/1684398688742-0vDfiiJWdA.jpg?width=1200)
どうですか?
もしかしたら、「あれ、この撮り方したことある」と思ったかもしれませんね。
実は、多くの人が無意識に使っている構図なんです。
ありがちな構図ではありますが、より上手に使いこなすポイントは「撮りたいものにぐっと寄る」こと。
撮りたいものをポツンと小さく映してしまうと、「何を見せたい写真なのか」がわからなくなってしまいます。
作例の場合、1枚目は「白い花とてんとう虫」、2枚目は「ジューシーなお肉と彩り鮮やか野菜」、3枚目は「ナチュラルな雰囲気で楽しむおいしいパン」を主題にして撮影しました。
記録写真ではなく誰かに見てもらいたい写真の場合は、「これを見てほしい!」と思った撮りたいものに近付いて、大きく切り取ってみてください。
・プロもよく使う「三分割法」
![「三分割法」の解説画像](https://assets.st-note.com/img/1684398808747-qVoHZJu0XT.jpg?width=1200)
「三分割法」とは、画面をタテ・ヨコ三分割にして、「1:2」の比率になるラインに撮りたいものを持ってくる構図のこと。もちろん、線と線の交わった点に取りたいものを合わせるのもOK。
先ほど「カメラの設定」で表示させた「グリッド線」が大活躍してくれる構図です!
「三分割法」なんて難しそうな名前ですが、表示されているグリッド線のどれかに撮りたいものを合わせてやるだけで、簡単に撮ることができるんですよ。
プロもよく使う構図で、私もかなり多用しています。
作例を見てみましょう。
![三分割法の作例その1](https://assets.st-note.com/img/1684398969856-11QXuoRoed.jpg?width=1200)
![三分割法の作例その2](https://assets.st-note.com/img/1684398969796-37lzlp1gaj.jpg?width=1200)
![三分割法の作例その3](https://assets.st-note.com/img/1684398969738-SpUv4ZZwOI.jpg?width=1200)
何だかちょっと印象的で、雰囲気のある感じに撮れている気がしませんか?
人でも物でも風景でも、何にでも応用できて、しかも簡単にステキな写真が撮れるという、まるで魔法のようなテクニックです!
上手に使いこなすポイントとしては、主題以外の部分、余白をどこに持ってくるかを考えることです。
例えば、花が左向きに咲いているなら左側を余白にしたり、料理の左側に他の器や物が置いてあるときにはそれらが映り込まないように右側を余白として使ったり、というようなことです。
デザインについてのコラムでもよくお伝えすることですが、「余白」を上手に使いこなせるようになると、デザインも写真も見違えるほどステキになるくらい、「余白」は大切な要素です。
ですが、まずはあまり小難しく考えずに、いろんなものを撮りながら感覚をつかんでいくのが「ステキな写真」への近道ですよ!
「構図」を覚えたら次のステップへ!
基本の構図「日の丸構図」と「三分割法」を使って撮影するときに、とっても役立つカメラアプリの機能があります。
それは、「ポートレート機能」です。
(※機種やOSのバージョンによっては、機能自体がない場合もあります)
「ポートレート」とは、人物を被写体にした写真のことで、カメラアプリのポートレート機能を使うことで、撮りたいもの(主題)をくっきり、それ以外をぼかすことができるので、まるで一眼レフで撮ったかのような写真を撮ることができます。
機能の名前は「ポートレート」ですが、人物以外にも使えますよ!
「ポートレート機能」を使って撮影した写真がこちら。
![「ポートレートモード」を使った写真](https://assets.st-note.com/img/1684399081781-47kUJjdWGg.jpg?width=1200)
このように、主題の花はピントが合ってくっきりと写っていますが、それ以外の部分がぼかされて、主題がより際立って見える写真が撮れます。
基本の構図と併用して、もっともっと印象的な写真を撮ってみましょう!
まとめ
今回は、スマホのカメラアプリで使える機能を活用して、今よりちょっとステキな写真が撮れる方法をご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
一眼レフやミラーレスのカメラを使うときにも、基本的な構図「日の丸構図」と「三分割法」は使えますので、覚えておいて損はありません!
SNSで見かけるステキな写真にも、このテクニックが使われているものがたくさんありますので、ぜひ探してみてください。
そうそう、料理の写真をおいしそうに撮るのは意外と難しいんですが、参考になるのが「料理の本」です。
料理の本に載っている写真は、「この料理おいしそう!」と読者に感じさせるように撮られているので、どうしておいしそうに見えるのかを研究してみると自分の写真にも活かせるポイントが見つかると思います。
この記事が、皆さんの「渾身の一枚」を撮るきっかけになれば何よりです!
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房
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