デザインは自分でやる?それとも外注する?メリットとデメリットを比較してみました!
皆さんは、自分でデザインをする機会はありますか?
以前 「デザイン思考」を取り入れてPR上手に!デザイナーおすすめの本3選 でご紹介した『デザイナーじゃないのに!』に出てくる主人公のように、四苦八苦しながらデザイン業務をこなしている方もいるでしょうし、「デザイン業務って楽しくて好き!」という方もいらっしゃると思います。
実は私も、独立する前、勤めていた会社でデザインの内製を担当していました。
ときにはデザイン会社にデザインを依頼することもあったので、自分でやるのも外注するのも、両方経験したことがあります。
そのときの経験も踏まえて、それぞれのメリットとデメリットを考えてみたいと思います!
デザインを自分でやる場合
メリット
外注費を節約できる
打ち合わせや提案待ちの時間を短縮できる
内容の修正にもすぐに対応できる
デザイン技術を習得すると、外注に頼らなくてもデザイン制作ができる
商品やブランドに対する「自分の想い」を込めることができる
デザインを自分でやる場合のメリットを見てみると、「自分でやった方が断然お得では!?」と思えてしまいますね(笑)
そう、デザイン作業を楽しめる人や、自分のデザインに納得している人にとっては、お得が満載です。
最近ではデザイン作業を支援してくれるアプリもいろいろと出てきたので、初心者の方でもキレイなデザインを作れる環境になりつつありますよね。
でも、メリットの裏側にはもちろんデメリットもあって…。
デメリット
デザイン作業に時間をとられてしまう
思い通りのデザインができるようになるまで時間がかかる
新しいアイデアや顧客の視点に気付きにくい
「自分の想い」を詰め込みすぎて、独りよがりのデザインになってしまう
デザイン作業が苦でない人にとって最も大きなデメリットは「時間がかかる」ことではないでしょうか。
簡単そうに見えて、案外時間がかかるのがデザイン作業…。
ひとりや少人数の事業所では、本来の業務+デザイン業務となると、本来の業務を行う時間がデザイン作業に圧迫されてしまうのです。
そして、デザインを仕事にしている私でも日々体感しているのは、自分の事業についてどうPRすればいいのか、顧客にとってどこが魅力的なのかがよく分からなくなって、デザインが進まなくなってしまう…ということです。
自分自身のことって、自分が一番分かっているようで、実はよく分からない…なんてことはありませんか?
いくら客観的に考えようと思っても、そこにはどうしても主観が入ってしまうもの。
そんなとき、PRの方向性を考えてくれる人がいたらどんなに良いだろう…!と思ってしまうのです(笑)
お客様の商品や事業のことを考えるときには、こんなふうに悩むことはないのですが…。
では、次は「デザインを外注する場合」について見ていきましょう。
デザインを外注する場合
メリット
プロがデザインすることで、顧客やバイヤーに良い印象を持ってもらえる
本来の業務に集中できる
客観的な視点やアイデアを得ることができる
継続的に外注することで、「かかりつけデザイナー」をつくることができる
デザインを外注する場合の大きなメリットは、顧客やバイヤーに良い印象を持ってもらえること。
なぜなら、「お金をかけている=大切にされている・本気で売ろうとしている」と感じてもらえるからです。
これは、「自分でデザインする=大切にされていない」というわけではなく、あくまで買い手からの見え方の話です。
たとえば、初デートを想像してみましょう。
初デートの相手が普段着で来た場合と、おめかしをして来た場合、あなたはどちらに好感を抱くでしょうか?
中には「いつも通りの服でリラックスしてくれた方がいい」と思う人もいるかもしれませんが、多くの人は「初デートを楽しみにして、自分との時間を大切にしようとしてくれている」と感じるのではないでしょうか。
顧客やバイヤーとの出会いがその商品やブランドとの「初デート」だとすれば、プロのデザインは商品やブランドをよりステキに見せるための「おめかし」なのです。
それからもうひとつ、長期的に考えたときのメリットとして、継続的にデザインを外注することで、「かかりつけデザイナー」をつくることができます。
お付き合いが長くなってくると、お互いへの理解が深まりますし、同じデザイナーが担当することでデザインに統一感を持たせることができます。
「かかりつけ医」のように、デザインのことを何でも相談できるパートナーをつくることができるのです。
とはいえ、もちろんデメリットもあります。
デメリット
どこに発注したらいいか分からない
費用がかかる
打ち合わせややりとりに時間がかかる
短納期には対応してもらいにくい
思っていることやニュアンスがうまく伝わらないことがある
一番大きなデメリットは、やっぱり費用がかかることでしょう。
「予算があるなら外注したいよ…」という声が聞こえてきそうです…。
成果が見えにくい部分だからこそ、お金のかけ方が難しい部分ですよね。
今後見込める売上や、自己資金からいくらぐらい出せそうか、慎重に検討したいところです。
デザイン制作に使える補助金や助成金が出ることもありますので、省庁や役所に聞いてみるのもひとつの方法です!
それから、「どこに頼んだらいいのか」と「思ってたのと違うデザインになると困る」という問題もありますよね。
これに関しては、そのデザイン会社・デザイナーがどんなデザインが得意なのかを聞いてみたり、デザイン実績を見たりして、ある程度予想を立てておくことをおすすめします。
「こんなはずじゃなかったのに…」とならないように、デザイナーやディレクター(または営業さん)など、実際にやりとりする人は話しやすいか、自分との相性はどうなのかを見極めるのが大切です。
結局、どっちがいいの?
小さなイベントのお知らせから、商品やブランドまで、外に向けて発信する場面には「デザインどうする問題」が発生しがちです。
全部自分で、全部外注で、となると、費用や時間に大きな負担がかかってしまいます。
そんなときは、「自分でやるもの」と「外注するもの」を分けて考えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、
イベントの告知チラシは小規模なものは自分でつくるけど、大規模なものは外注する
商品のパッケージは外注するけど、商品POPは自分でつくる
会社のロゴと事業案内パンフレットは外注するけど、名刺は自分でつくる
などなど。
部分的に外注することで、そのデザインを自分でつくるものの参考にすることができますし、費用と時間のバランスを調整することができます。
そして、「ここぞ」というもののデザインを外注することで、商品やブランドを広めるチャンスがつかみやすくなるのです。
今回以外のコラムに、自分でデザインするときのコツや外注するときのポイントをまとめたものがありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
【関連コラム】
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まとめ
デザインの自作と外注、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。
私たちデザイン事務所は、たくさん外注してもらえたらありがたいことこの上ないのですが(笑)、そこだけに費用をかけられないということも、痛いほどわかります。
ですから、必要なときに必要な分だけ、私たちを頼ってもらえたら嬉しいです。
外注を上手に活用して、あなたの商品やブランドをもっともっと魅力的にしていきましょう!
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房
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