緑に染まり、滝の音に耳を澄まして…麓山公園(福島県郡山市)
今さらになっちゃいますが、以前「こんなステキな場所があったなんて!」とつぶやいた福島県郡山市の麓山公園をご紹介します。
つぶやいたのが6月13日…! ちょっと時間経ち過ぎ(;^_^)
以前のつぶやき↓
公園が位置するのは、郡山市の中心部の麓山地区。周囲には郡山市の中央図書館や中央公民館、NHK福島支局郡山支社などが集積し、数年のうちには公文書館だったかな? 歴史的な資料を保存する施設も完成する……そんな場所です。
この公園は※二本松藩第8代藩主、丹羽長祥(にわ ながあきら)の馬場だった場所で、江戸時代の後期の文政7年(1827)に当時の郡山村の宿場町昇格を記念して整備されたとのこと。
※江戸時代の郡山市中心部は二本松藩の領地でした。
江戸時代から続く公園だからでしょうか、桜を中心とした他の公園にくらべ、「弁天池」もしくは「心字池」と呼ばれる池に松が枝を差しかける日本庭園や松林など、ちょっと和っぽい雰囲気が魅力です。
こちらのサイト様でも紹介されていました↓
今回、わたしが「こんな場所があったなんて…!」と感激したのは、公園内にある「麓山の滝」こと「麓山の飛瀑」です。
「麓山の飛瀑」は、明治時代初期におこなわれ、郡山市に現在の発展をもたらしたとされる安積疏水開削事業(奥羽山脈を超えて、猪苗代湖の水を当時原野だった郡山市の開成や大槻周辺に引くという一大事業)の一環として建造された人工の滝。
案内板によると、明治15年に開拓者の手によってつくられ、昭和初期まで「麓山の飛瀑」として地元の人びとに親しまれていたそう。その後、滝の大半が埋められてしまい、ほんの一部分が滝の面影をとどめるのみになっていたそうですが、平成に入り、復元しようという気運が高まり、平成3年、新しい滝が造られたとのこと。
麓山公園は何度も訪れているし、安積疏水にも興味を持っていたし、なんなら「麓山の飛瀑」自体も何度か撮影してると思うんですが、これまではその魅力にまったく気づきませんでした。
やっぱり昔は忙し過ぎて、マインドフルが入り込む隙間がなかったのかもしれません。
今回(6月13日)は、中央図書館で本を借りて、「今日は麓山公園で読書しようかな?」と思い、NHK福島市局と中央図書館の間の道を通って、おとなりの麓山公園へ向かったのでした。
まずはこんな感じ↓の水のモニュメントが迎えてくれます。
周囲に水が落ちる音が響き渡ります。
とっても涼しげで、癒される音です。
最初はこのモニュメントの水音かと思ったのですが、それにしては音が大きいような…?
モニュメントから流れ落ちる水が見えます。だけど、そんなに水量があるわけじゃない。この勢いよく流れ落ちる水音はどこから聞こえるんだろう?
そんなとき、これ↓を見て「あ!」と思い当たりました。
「安積疏水 麓山の飛瀑」のモニュメント。
ここでようやく「麓山の飛瀑」の存在を思い出したのでした。
ドウダンツツジ越しに滝が見えてきました。
そうだ、以前にも見たことがあるじゃないか!
早速、石段を降りて滝の近くへ。滝の前にはバルコニーみたいな形の展望台(なのかな?)が設けられています。
しかも、読書にぴったりなベンチがあるじゃないですか!
少しわかりにくいのですが、手前にも置かれています。公園の比較的人通りの多い場所にあるんですが、通りより低い位置にあること、周囲の植物が目隠しになっていることもあり、ちょっと隠れ家的な雰囲気があったりします。
南川渓谷同様、「隠れ家的な雰囲気」がポイント!
この日は天気がよく、緑もイキイキ。飛瀑の水しぶきも光をはじいて、水が滝壺にぶつかり、砕ける音が周囲に響きます。南川渓谷もそうでしたが、水の音が人の声や車の音をマスキングしてくれるので、ざわめきがあんまり気にならないのもポイントです。
こちら側のベンチに座り、お弁当を広げて読書タイム♪
滝の左手に祀られていた水神宮。
本から視線を上げると、こんな感じ↓ 飛瀑の音が絶えることなく響いて、緑が光を反射して、木漏れ日がゆらめきます。
そして、街中にいるのに隠れ家みたいな場所にいて、私はひっそりランチタイム、読書タイム。誰か気づくかな? わたしがここにいることに?
麓山公園は何度か通ってるハズなんですが、いつも松が美しい「心字池」のほうばかり見ていたかも? 自分の心持ちが変わってくると発見が多くなるし、見ていたハズの景色まで違って見えるんだなあ。なんか新鮮な体験でした。
今後も郡山市近隣のおすすめスポットを紹介していきますので、スキやフォロー、コメントなどをいただけるとうれしいです。サポートもよろしくお願いします!
ここからは、なぜか公園内のお手洗いの様子です(;^_^
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