トレッキング気分で岩場をくだったその先に…銚子ヶ滝(福島県郡山市)
その衝動はいきなり訪れました。
銚子ヶ滝を見たい…!
そう思い立ったわたしは、車のハンドルを握り、一路郡山市熱海町へ向かったのでした。もともと山の日を含む三連休に銚子ヶ滝を見に行く予定だったのですが、朝、カーテンを開けた瞬間、「今日行きたい!」になってしまったのでした。
台風の影響で、雨が降るかもしれない。だけど、今なら……!
そんな感じで衝動的に見に行った銚子ヶ滝。
今回のポイントは3つ。
①岩場だらけの渓流くだり
水が滝壺に流れ落ちる音だけを頼りに(あとはチェーン(;^_^)、緑生い茂る岩場を降りて、降りて、降りて、目の前に広がる圧巻の光景!
②48メートルの落差
滝の形が「銚子」に似ているのは、途中の岩場で流れが変わるからなのですが、それを含めても、「ズドーン!」と落ちる感じがすばらしいです。
③繊細な水しぶきとマイナスイオン
周囲を満たす水の粒子、マイナスイオン。すばらしい光景でした!
ただし、雨が降ってるわけでもないのに、濡れます…。
撮影した写真をチェックしたら、なぜか滝の写真が少ない。なぜ? と思ったら、動画を撮りまくったせいでした。
滝の魅力は、動画のほうが伝わるような気がする。そろそろYoutubeチャンネル開設しなくては。アップはすぐにできそうなんだけど、動画のつなぎ方とか音声の編集の仕方がイマイチ分からない……最初はあんまり考えずにやってみようかなと思っております。
銚子ヶ滝の情報はコチラをどうぞ↓
このサイトに掲載されている「銚子ヶ滝完全攻略ガイド」オススメです!
中野不動尊や麓山の滝では入れられなかったけど、今回はDATAも入れます。
銚子ヶ滝は“登山用の靴”を履いて見に行きましょう!
須賀川市と玉川村の間を流れ落ちる「乙字ヶ滝」を見て、「どうやらわたしは、滝幅よりもドドーン!と流れ落ちる落差のある滝が好きらしい」と気付いてから、見るのを楽しみにしていた「銚子ヶ滝」。
しかし、この滝は以前紹介した「達沢不動滝」のように、サクッと見に行くというわけにはいきません。情報を調べると、「岩場をくだるので、歩きやすい靴で」「ロープやチェーンがあり…」などと、ハードな行程であることを予想させるワードが次々に出てきます。
のちほど改めて紹介しますが、こんな感じです。
ここは、まだ整備が行き届いています(;^_^
そして、その情報は大変正確でした。途中まではハイキング気分でしたが、滝のある岩場というか石筵川に降りるまでは、かなりハードです。
手すり付きの階段が整備されていますが、ところどころ手すりが曲がっていたり(落石の影響?)、手すりだけではなくチェーンが用意されていたり…。今回は少し雨が降ったのでしょうか、足元がぬかるんでいて、足をとられそうになったりもしました。
見に行きたい!という方は、トレッキングシューズ、少なくともアウトドア用の靴をおススメします。ホント、「気軽に見に行ける」感じじゃないので。
そんなワケで、ここからは滝へ行くまでの道を紹介。
ちなみに「銚子ヶ滝」は、安達太良山系の和尚山の登山口へ至る道にあります。途中までは、和尚山へのコースを利用し、途中から渓流を降りていく感じです。
駐車場は石むしろふれあい牧場をすすめているサイトもありますが、牧場からだとかなり歩くので、もっと上にある駐車場の利用がおススメ。上記の郡山市のサイトにある「完全攻略ガイド」をチェックしてみてください。
石むしろふれあい牧場から登山口へと至る道。整備が行き届いています(ありがたやー)
……なんか、今回はマジなトレッキング紹介記事みたいになってきた(;^_^
こんな看板多数あり。一応熊鈴はつけましたが、果たして役立つのか?
案内板あり。逢瀬公園でも迷う者にとっては、ありがたやーです。
このへんは登山道がしっかり整備されていて、安心。郡山市の公式サイトによると、入口から滝までの所要時間は行き45分、帰り35分。わたしもだいたいそのくらいでした。
少し前まで雨が降っていたのか、緑がしっとり。
ちゃんと石段が整備されていて…と思っていたら、こんな光景が広がっていたり。だけど、このへんはまだ全然歩きやすいです。
写真撮影は自重しようと思いつつも、ついついスマホでパシャリ(さすがにミラーレス持参はあきらめました)
生い茂るシダ、岩肌を包むコケ。
だから、写真を撮影している場合ではないというのに…!
逢瀬公園でさえ迷子になる者には、本当にありがたい……ってゆーか、ここは1本道なので、さすがに迷わない……と思います(思いたい)
しばらく行くと、ベンチがあって
なんとなく水が流れる音が聞こえてきて、ついに「銚子ヶ滝0.3km」の看板が…!
ここから石筵川の渓流まで階段を降ります。
まだまだ続く…!
滝の音がハッキリと聞こえてきた…!
確かに滝には近づいている。だけど、「音はすれども姿は見えず」状態で、階段を降ります。
ステキな光景が広がっています(足元はまったくステキではないが…)
ようやく滝が見えてきました!
だけど、まだまだ見えているのは、滝の一部分だけ。
滝の近くへ行くべく、さらに階段を降りていきます。
周囲はこんな感じ。足元、濡れています(;^_^
滝の上部が見えてきた! 思い切り広角で撮影。
だけど、滝壺はまだ見えない。
このへんから動画を撮影しまくる!
目の前に広がる、こんな岩場をくだり、渓流へと降りていきます。
滝の近くに辿り着く。
落差48メートル! 黒く濡れて光る岩場を水がすごい勢いで流れ落ちていきます。
ここでもマインドフルネス。
山奥から湧き出て、流れて、落ちていく水と、夏の光を受けて生い茂る緑たち、そして、その合間から見える青い空、そこからすべてのものに降り注ぐ光。今日はライオンズゲートが開く日。獅子座の太陽が最も強くなる日。
心を浄化して、世界が穏やかであることを(その前におのれの心が穏やかであることを(;^_^)願いました。
水の粒子がタンポポの綿毛のように舞い上がり、空気中に飛び散り、キラキラきらめき、サラサラと流れていきます。それが絶え間なく続くので、いつの間にか着ていたシャツがしっとり濡れていました。
こちらが滝壺↓
たしかに龍神様が住んでいそうな神秘的な色合い。透明度も高いです。
水の渓流に手を浸すと、真夏だというのにひんやり。
岩肌を流れる飛瀑のアップ。
この流れ落ちる様に、昔の人は龍神様を見たのかもしれません。
20分ほど写真を撮影したり、マインドフルネスしたりして、来た道を戻りました。
もう少しいたかったけど、このあとの「日帰り温泉」を実現するためには、もうそろそろ移動しなくては…!
帰りは途中で、雨が降ってきました。
実は「達沢不動滝」を見た後、ものすごい豪雨にみまわれました。まさに「一天にわかにかき曇り」という表現がふさわしい天気の変わり具合。その後もしばらく何かするたびに雨が降っていたので、「もしかして、龍神様がついてくださったのかしら?」と思ったのですが、もしかして今回も…?
と思いきや、雨は途中で降り止み、目の前には光に包まれたこんな光景が…! きっと、あの雨は龍神様の祝福。この光も…!
きっと、虹が出ているハズ…!
早く青空を見たいと思い、できる限り急ぎ足で戻ります。
だけど、やはり誘惑に負ける(;^_^
雨上がりの光に輝く緑……きれい過ぎ。
葉っぱの土埃を雨が洗い流して、緑もイキイキ。
ようやく森を出て、空を見上げる。
残念ながら虹は見られなかったけれど、夏らしい青と雲が広がっていました。
銚子ヶ滝へ至る道は、想像以上のトレッキングコースでした。
そして、滝はこれまで見たなかで、もっともわたし好みでした。岩場を下って、下っての先に広がる風景のすばらしさと水の粒子、マイナスイオン! また、感じたいと思います。
時間に余裕があって、体力に自信のある方は、以前ご紹介した猪苗代町の達沢不動滝と銚子ヶ滝をめぐるのもおススメ。銚子ヶ滝を見たあと、母成(ぼなり)グリーンラインを中ノ沢方面へ進んで、30分くらいでしょうか(所要時間はGoogle先生に聞いてみてください!)
達沢不動滝の紹介記事はコチラ↓
前述したように、わたしは銚子ヶ滝を見た後、磐梯熱海温泉へ行き、念願の「日帰り温泉」を楽しんだのでした。
今まで原稿は書いてたけど、大型の温泉施設じゃなくて、温泉旅館での日帰り温泉ははじめての体験でした(;^_^)
今回はこちら↓ 猫のイラストでおなじみの「きらくや」さんへ……あ、その前にお弁当は、磐梯熱海駅前の足湯近くのベンチで食べました。
きらくやさんの公式サイトはコチラ↓
きらくやさんの日帰り温泉は700円。
露天風呂にゆったり浸かっていたら、またしても雨が降ってきました。なので、少し長めに浸かり、近くのユリの花を見てのんびりして、癒しの時間を体験!
お座敷をお借りして、今回投稿した写真を整理したりして。
磐梯熱海温泉といえば、五百川の流れもなかなかステキ。今度は五百川沿いの蓬山遊歩道とケヤキの森を歩いて、癒されてみたいと思います。深沢の名水の取水地にも行ってみたい!(行けるのだろうか)
ふくしまの滝を紹介するマガジンを作成しました!
よかったら、こちらものぞいてみてください!