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三春ダムまで秋を楽しむウォーキング③秋の実りを眺めながら(福島県三春町)
「せっかく三春町にいるのだから、この機会に三春ダムまで歩いてみよう!と思いつき、三春ダムまでのウォーキングを決行!」の続きです。
ウォーキングというより、ほぼ「道端の植物の撮影会とその記録(植物の名前はGoogleレンズ様におまかせ)」になっておりますが、ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。
今回は天気もよく、絶好の撮影日和でした。望遠+マクロもよく作動し、個人的には「きれいな写真が撮れたー」と満足しています。今回は、トップに掲載したセイダカアワダチソウとヒョウモンチョウの写真がお気に入り。
三春ダムまで秋を楽しむウォーキング②はコチラ↓
さて、国道288号から県道に入り、途中で三春の里田園生活館近くの自然観察ステーションに立ち寄ったわたしは、その後、三春ダムへと向かった……のですが、生活館からまっすぐ三春ダム資料館へ向かえばよかったのに、なぜか対岸へと行ってしまったわたしなのでした。
すべてアプリまかせ。これがイカン(;^_^)、結局田園生活館へ戻り、そこから三春ダム資料館を訪れたのでした。
リンゴやドングリ、アケビ…秋の実りを眺めながら
まずは田園生活館までの道のりの記録です。
道端には果樹園もあり、収穫期のリンゴがたわわに実っていました(品種は不明)。リンゴは実りが早い品種は8月上旬から、遅い品種は11月上旬が収穫期と、夏から冬にかけてながーく楽しめるフルーツ。
下記のサイト様で、今回撮影した品種を特定しようと思いましたが、11月に収穫期を迎える晩成種だけでもかなりの数だったため、早々に断念いたしましたm(_ _)m
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リンゴやブルーベリー畑を見ながら、田園生活館方面へ進んでいくと、さくら遊学舎周辺の道端にたくさんのドングリが落ちていました。
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踏み潰されたのでしょうか。ドングリの中身が出ています。こんな感じなんですね。
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こちらの鈴なりの赤い実は同じくさくら遊学舎周辺の道端で発見! Googleレンズ様は「ガマズミ」だとおっしゃいますが、微妙に違うような気も…。どうでしょうか?
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ナナカマドかな?とも思いましたが、だったら葉っぱも紅葉するはず? いずれにしても、美しい実です。
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自然観察ステーションで標本や鉱石を見る
この日、三春の里田園生活館ではイベントがあったらしく、親子連れで賑わっていましたが、わたしはお隣の自然観察ステーションへ。ここはおもに三春町の野鳥や植物、水生生物の観察、天体観望、水質の観察調査などを企画・展示している施設です。
その前に敷地内で大量のどんぐりを発見! 縄文人が目を輝かせそう(熊も)
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そんなワケで、自然観察ステーションの中へ(外観撮影し忘れました(;^_^)
1階で目を引いたのは、昆虫の標本でした。アゲハやアサギマダラ、オオムラサキもあったかな?
写真も撮影しましたが、反射してきれいに撮れなかったので、掲載断念! 写り込みなく、まあまあキレイに撮れたタマムシのみアップします。
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三春で獲れるいろんなマツボックリ。わたしたちが普段よく目にするのは、アカマツかクロマツのマツボックリのよう。
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ドングリで「縄文人が目を輝かせそう」とつぶやいていたら、三春の縄文土偶の展示が。三春の縄文土偶、表情が豊かです。このほか鉱石も展示もありました。
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柿にブルーベリーに。再び道端の秋の実りを楽しむ
自然観察ステーションを出て、再び三春ダムを目指します。
前述したように、資料館へ行くなら、田園生活館のコテージ方面へ向かえばよかったのですが、マップアプリが示す通り(すべてはマップアプリのせい(;^_^)、対岸に向かって大きく迂回してしまったのでした。で、のちほど再び田園生活館へ戻ることになります。
それはともかく。再び歩き出します。
今度はツヤツヤの柿がたわわに。
そういえば、最近の若い人たちは「渋柿」の存在を知らないらしい。もらった柿を切ったら、果肉にゴマのような粒が入っていて、「え、こんな柿があるんですね」と驚いていたので「昔はゴマが入ってる柿は甘いって言われてたんだよー」と昔がたり。時代は変わったのだなあと感じた出来事でした。
ちなみに、料理関係のブロガーさんによると、柿のゴマの正体は、渋みの原因でもあるタンニンだそう。それが固まり、ゴマ状になるのだとか。
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道脇の畑に並んでいたきれいに紅葉した低木は、ブルーベリーかな? ブルーベリー農園の看板がありました。三春町にはブルーベリー農園が点在。収穫期には摘み取り体験もできるらしい。
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素朴だけど繁殖力が半端ない植物たち
下の菜の花に似たお花はキレハイヌガラシ(アブラナ科)のようです。畑、道端、庭などの明るい場所を好む多年草で、こちらもヨーロッパ原産の帰化植物とのこと。
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一度侵入すると、ものすごい勢いで繁茂するため有害雑草として扱われているそう。下記サイト様によると、ほんの数ミリの根の切れ端からでも発芽し、折れ曲がった茎が地についたところから根を出すほどの強い繁殖力を持つとのこと。そのため、1株でも根付くと数ヵ月後にはあたり一面を覆い尽くしてしまうこともあるそうです(怖っ)
囲まれた黄色い花はカタバミ(カタバミ科)。こちらも畑や道端でよく見かけるお花です。
Wikipedia情報によると、日本では最近、カタバミによく似た「オッタチカタバミ」という帰化種が急増しており、カタバミと誤認されていることもあるそう。
オッタチカタバミは、「全体に白い毛が多く、果実の柄が斜めに下がる」とありましたが、今回撮影したお花がカタバミなのか、オッタチカタバミなのかは、この写真だけではわからず…。オッタチカタバミだったらすみませんm(_ _)
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これもWikipedia情報ですが、てっきり日本原産かと思いきや、意外にも世界中に分布しているそう。日本では本州から九州にかけて広く分布し、畑や庭などでよく見かけるそうです。
お庭の手入れをしている方はご存じかと思いますが、カタバミは取っても取っても生えてくるので、結構厄介(;^_^)
その理由は地中の球根とその下にある大根のような根。こうした根を地中にがっつり食い込ませ、地を這う匍匐茎を伸ばして広がっていくため、「取っても取っても、また生えてくる」という状態になるそう。花はかわいいけれど、本当に厄介な植物です。
ちなみに葉や茎には、水溶性シュウ酸塩が含まれており、かじると酸っぱいらしいです。そのため、「スイバ」や「ショッパグサ」、「スイモノグサ」という別名も。また「酢漿草」とも書くそう(読み方はカタバミ)。生薬としても使われ、「酢漿草(サクショウソウ)とも呼ばれます。
三春ダムへ向かうも、引き返すはめに
そんなこんなで、お花を撮影しつつマイペースで散策。森を背景にススキの穂が揺れて…
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西方(にしかた)橋を渡ります。
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大滝根川越しにダムの設備が見えてきました!(残念ながら現在は放流していません)
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法面から歩道まで覆い尽くすクズの群生。マメ科植物の脅威!
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またまたニセアカシアも。ニセアカシアもクズもマメ科植物。根に窒素同化という働きがあり、光や土から栄養を摂取しなくても、どんどん増えていくそう。
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窒素同化とは? これを私の知識で分かりやすく説明するのは難しい…。詳しく知りたい方は、下記のサイトへどうぞ。
秋の野山を彩る毒を有する植物たち
緑から茶色に変わりはじめた法面で、鮮やかな色彩を放つのはマムシグサ(サトイモ科)の実。北海道から九州にかけて分布し、山地や原野の湿った林に生える多年草です。
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一見おいしそうに見えますが、根や茎、葉、果実など全体に有毒成分のシュウ酸カルシウムの針状結晶が含み、食べると口の中が大変なことになるそう(怖っ)。
しかし、球茎を輪切りにして乾燥させたものは、生薬の「天南星」として利用されているとか。毒のある植物も扱い方次第で薬にもなるって、不思議…。
下の写真の鮮やかな実は、ヒヨドリの大好物とされるヒヨドリジョウゴ(実はそこまで好んで食べるわけではないという説もあり)。
この植物も全体にジャガイモの芽に含まれることで知られるソラニン(ナス科の植物に含まれるアルカロイドの1種)が含まれています。鮮やかな赤い実は、秋の野山に映えるのですが…。
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ウォーキング中、ふと空を見上げたら白い雲を背景にゆったりと猛禽類が飛行していました。ゆったり見えるけど、目は地上の獲物を狙い、らんらんと輝いているのでしょう。望遠レンズ、ほしいなあ。
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引き続きダムへ向かう坂道を歩きます(地味にきつい…)
他の植物を駆逐しながら繁茂し、各地で問題を起こしているニセアカシアがここにも…。どこからか種が飛んできたのか、地下茎なのか? どちらにしても、通行の邪魔ですよ!
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ダム建設の際、犠牲になった魚たちの慰霊のために建立されたのでしょうか、道沿いに「魚族増殖之碑」がありました。
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ダムに到着!
……したのはいいのですが、冒頭にも書いた通り、わたしは1時間近くもかけて資料館の対岸まで歩いてしまったのでした(;^_^
資料館は橋の向こう側。仕方なく1時間かけてきた道を戻り、再び田園生活館まで歩くことに(T-T) その前に広場のベンチでお弁当を食べてエネルギーチャージ!
その後、無事に三春ダムの資料館に辿りつきましたが、なぜかそこでは写真をほとんど撮影せず。
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三春ダムまでウォーキング④へと続きます(次回終了予定)
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