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晴明神社のキキョウ ~数性の不思議~

植物の「数性」という言葉を知りました。
キキョウは花弁が5枚。驚くことに、ガク、おしべ、めしべもすべて「5」つという規則性があります。したがってキキョウの「数性」は「5」。

中央の真っ白な五つ星は「めしべ」 撮影日 2024.6.24
花の中央の「めしべ」が開く前に、周囲の「おしべ」5本が開く
撮影日 2024.6.24

「5数性」のキキョウは、晴明神社の神紋「五芒星」に見立てられています。「五芒星」は陰陽道でいうところの万物の源「木・火・土・金・水」を象徴しています。

神紋の五芒星

実は以前から、植物には何か規則性があるような気がしていました。例えば、4月に賀茂街道沿いの土手で見つけた花 (Spring-star flower)。

撮影日 2024.4.8

花びらが3枚+3枚、中のおしべ・めしべも「3+3」(濃い黄色と薄い黄色)です。
「六芒星」のようなこの花は「3数性」だと思います。
 
植物の部位の数が一致する規則性。生命の神秘を感じます。
数性については、下記のサイトを参照しました。
「植物に見られる数の不思議」
https://www.bgtym.org/drius-kouza/images/syougakusei/db3.pdf

 晴明神社のキキョウは、6~10月初旬頃まで見ることができます。
開花期が長いのは嬉しいですね。
6月から咲き始めますが、秋の季語であり、「秋の七草」の一つとも言われています。
 
山上憶良は「秋の野の花を詠める」歌の中で、最後にキキョウを挙げています。
はぎの花 尾花おばな 葛花くずばな 撫子なでしこが花
女郎花おみなえし また 藤袴ふじばかま
朝顔あさがおが花 
この「朝顔」が、桔梗のことだと言われています。

初めて訪れた昨年10月5日。偶然、誰もいない時間に居合わせることができ、境内は静寂に包まれていました。

10月まで咲いてくれるキキョウ
撮影日 2023.10.5

まだ咲いていたことが嬉しくて、土鈴を買い求めました。

季節限定の土鈴

引いたおみくじには「学ぶ心をいつまでも」。
素直に「ハイ!」と言えました。

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