晴明神社のキキョウ ~数性の不思議~
植物の「数性」という言葉を知りました。
キキョウは花弁が5枚。驚くことに、ガク、おしべ、めしべもすべて「5」つという規則性があります。したがってキキョウの「数性」は「5」。
「5数性」のキキョウは、晴明神社の神紋「五芒星」に見立てられています。「五芒星」は陰陽道でいうところの万物の源「木・火・土・金・水」を象徴しています。
実は以前から、植物には何か規則性があるような気がしていました。例えば、4月に賀茂街道沿いの土手で見つけた花 (Spring-star flower)。
花びらが3枚+3枚、中のおしべ・めしべも「3+3」(濃い黄色と薄い黄色)です。
「六芒星」のようなこの花は「3数性」だと思います。
植物の部位の数が一致する規則性。生命の神秘を感じます。
数性については、下記のサイトを参照しました。
「植物に見られる数の不思議」
https://www.bgtym.org/drius-kouza/images/syougakusei/db3.pdf
晴明神社のキキョウは、6~10月初旬頃まで見ることができます。
開花期が長いのは嬉しいですね。
6月から咲き始めますが、秋の季語であり、「秋の七草」の一つとも言われています。
山上憶良は「秋の野の花を詠める」歌の中で、最後にキキョウを挙げています。
萩の花 尾花 葛花 撫子が花
女郎花 また 藤袴
朝顔が花
この「朝顔」が、桔梗のことだと言われています。
初めて訪れた昨年10月5日。偶然、誰もいない時間に居合わせることができ、境内は静寂に包まれていました。
まだ咲いていたことが嬉しくて、土鈴を買い求めました。
引いたおみくじには「学ぶ心をいつまでも」。
素直に「ハイ!」と言えました。