【2020/10/4】スプリンターズS【予想】

先週の神戸新聞杯は期待通りの勝ち方で見事なレースだった。ヴェルトライゼンデもよく追い込んで来たが、まさに役者が違う。終わるまでは分からないが、同一年での牡馬牝馬三冠という大偉業に生きている間に立ち会える事を期待したい。

さて今週はようやく始まる秋のG1の初戦を飾るスプリンターズS。今年は怪物牝馬アーモンドアイを安田記念で真っ向からねじ伏せたグランアレグリアが参戦。果たしてどうなるか。





◎ ⑩グランアレグリア

去年の暮れに阪神Cを圧勝し、今年は高松宮記念から参戦。楽逃げのモズスーパーフレアや前々から抜け出したクリノガウディー、ダイアトニックらを出遅れながらも外から猛追し上がり最速で2着入線した。ヴィクトリアマイルは熱発で回避したが安田記念へと出走。その安田記念のパフォーマンスが圧巻の一言だった。今度は出遅れる事なくゲートを出るとアーモンドアイより一列前に位置し差しに構える。最後の直線からは池添Jにアクシデントもありながらゴーサインに応え、またも上がり最速で2馬身差の完勝。各馬に大きな不利も無く、去年のマイル王インディチャンプや最強女王アーモンドアイ、東京1600mに滅法強いノームコアを完封した。

当然今回も本命だし、勿論一番人気である。が、実は意外と不安材料が多かったりする。

1400m~1600mでは前述の通り圧倒的なパフォーマンスを示しているが、1200mではそのパフォーマンスをフルに発揮出来ていない。高松宮記念はクリノガウディーの降着というアクシデントもあり2着入着だったが、直線だけ見ても順調なら恐らく前の3頭を捉え切れていない。クリノガウディーがムラがありすぎて掴みづらいが、不利が無ければ間違いなくダイアトニックが勝っていたレースだろう。ダイアトニック以外とは着差が無さそうだが、そのまま当てはめてしまえば3~4着。卓越したスピードや対応力は現在のマイラー随一だが、スプリント戦はやはりベストでは無い。中山も初。特に条件を選ぶタイプでは無いと思っているが、不確定要素な事には間違いない。

だがそれでも今年のメンバーを見ると本命の一頭。能力だけで言えばマイラーの中では間違いなくトップクラスだが、掲示板までの可能性が無いとは言い切れない。最近調子の悪いルメール騎手がどう出るか…。


〇 ⑨ダイアトニック

1200m~1400mで無類の安定感を誇るダイアトニック。この距離で馬券内を外したのは前走のみで、その前走も内側の馬場が相当に荒れておりその上最内枠という最悪な展開。武さんも流石にスタートから内側を逃れようとしたが、流石に脱出出来ず悪い馬場を走らされ続けた結果何も出来ずに15着と大敗。しかし敗因がハッキリしているので、前走は無視して良いと思う。

ハナを主張してくるであろう②モズスーパーフレアが内側なので包まれる心配も少ない。順調に運べれば高松宮記念の様に頭も狙える能力なのは間違いないのでグランアレグリアと差の無い対抗の扱い。前走で多少なり人気を落としてくれれば尚更狙い目だろう。


▲ ②モズスーパーフレア

なんというか一番難しいのがこの馬。まずは逃げないと話にならないのでハナを主張してくるのは間違い無いのだが、高松宮記念は去年のスプリンターズS以降2連敗しマークが薄くなっていた所での楽逃げ。今回は間違いなくマークされるので楽逃げとまではいかないが、元から独特なラップを刻む馬なので他の馬が対応出来なければ粘り込みも全然ある。問題は土曜時点での馬場があまりこの馬向きでは無い事。イメージとしては外差しはよく決まる馬場なので内の逃げ先行組には少々辛い感じに見えた。

ただなんと言っても5戦走って3.2.0.0と、去年のスプリンターズSを含めても格段の安定率を誇る中山は抑えざるをえない。去年よりメンバーレベルは上がっているが、今年は春のスプリント女王として春秋スプリントG1制覇へ挑む1戦。一番の目標だろうしここは勝負所だろう。


以下ここ2戦1400m以上を逃げて調子を戻し、前走を完勝した③ダノンスマッシュ、ブリンカーを付けて別の馬になったと評判の⑬レッドアンシェル、土曜のままなら馬場が向きそうな⑥ライトオンキュー、⑮クリノガウディー。


【買い目】

・単勝 ⑩ 

・馬連 ⑨ー⑩

・3連単 ⑨⑩→②⑨⑩→②③⑥⑨⑩⑬⑮ 20点

・3連複 ⑨⑩-②⑨⑩-②③⑥⑦⑨⑩⑬⑮ 16点


現時点では3連複のみガミが1点ある程度で、後はダノンスマッシュが絡まなければそこそこにオッズが付く筈。グランアレグリアはデビューから追っていてNHKマイルCでは悔しい思いをしたが、今年の安田記念で強いレースを見せて貰い、馬券も美味しく頂けたので今回も応援している。

今年も年末が見えてきたが、競馬も今年は同一年牡馬牝馬三冠やアーモンドアイのGI8勝目などなど歴史に残る色んな大記録がかかっているレースが多い。どの距離も見応えのあるレースが待ち構えているので残りの競馬も楽しんでいこう。

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