80年代
荻窪の、改札を出て右手にパルコがあって、その入り口の前に下に降りる階段があるが、なぜかあのへんの景色を見ると80年代が浮かぶ。聖子ちゃんカット、フミヤカット、DCブランド、ケミカルウォッシュ、まだあるよスヌーピー、ゴロピカドン、そんなので溢れていたであろう80年代の荻窪。しらんけど。
その頃私は小学生で、岐阜の山奥で白いヘルメットをかぶって自転車をこいでいた。時には駅前の「サンマルコ」というデパートで他校の小学生に対して緊張しながら、タキシードサム(好きだった)のノートやら鉛筆やらをじっくり選んだりしていた。ちなみにサンマルコはもうなくなって、千年の宴になっています。
荻窪だけじゃなくて東京にはあちこちにタケノコ族、でしたっけ、なめ猫とか、の頃の記憶が空気に溶け込んでうっすらと漂っていて、懐かしささえ感じる。
私はテレビを通して見ていただけだったのに。ちょっとお姉さん世代だから、憧れみたいなのもあって余計に脳裏に刻まれているのかも。
ところで地元に80年代を思い出す風景はなく、というのも駅から町並からリニューアルされ続けているからで、強いて言うならいとこのお姉さんたちか。家に行くと昔貼ってあったシブがき隊のポスターを思い出したりしてね。