【筋膜調整の教科書】絶対見るべき"内側上顆炎のチェックポイント"
▼note執筆者
『清水 崇弘@筋膜調整×理学療法士』
◆青山筋膜整体 理学BODY 名古屋店店長
◆筋膜マニピュレーション®︎国際コース Level Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ 修了
✅本note のコンテンツ内容
・内側上顆周囲の筋膜の機能解剖
・内側上顆炎に有効なポイント
・具体的なアプローチ方法【動画付き】
✅本noteを読むとこうなる
・内側上顆周囲の筋膜の機能解剖が理解できる
・内側上顆炎に対する臨床が変わる
✅本noteは若手セラピスト向け
下記のような方にはオススメできません。
× オススメできない人
・筋膜へのアプローチで結果を出せている方
・筋膜に否定的な方
本noteは、『学校で筋膜の触り方とか教わってないし』って若手セラピスト向けの内容です。
○ こんな悩みを持っている
・内側上顆炎の臨床成績が良くない
・どうアプローチしたらいいかわからない
上記の悩みを解決するnoteを書きました。
✅内側上顆炎とは
内側上顆炎はゴルフ肘やフォアハンド肘と呼ばれ、肘の内側上顆炎に痛みを生じる疾患です。
頻度は少なく、
外側上顆炎1,352例に対して内側上顆炎はわずか120例であり、その頻度は1割にも満たない(O’Dwyerら 1995)
とも報告されています。
臨床上も、あまり多く見かける疾患ではないと思います。
ですが、その分知見が乏しく、アプローチもストレッチや超音波などありきたりなものしか散見されません。
別にそれで治っちゃえば良いんですが、そうもいかないケースがほとんどです。
では、そういうケースに対してどういうアプローチをすれば良好な反応が得られるのか?
私の臨床成績から、絶対にチェックした方が良い1つのポイントをお伝えしていきます。
✅内側上顆周囲の筋膜の機能解剖
今回も、筋膜のお話をしていきますので、
まずは内側上顆周囲の筋膜の機能解剖を理解する必要があります。
内側上顆炎は、手関節屈筋群 や 円回内筋による牽引ストレスが内側上顆に伝わり、腱付着部の変性や滑液包の炎症を引き起こしていることが考えられます。
つまり、内側上顆炎に起因する筋肉の滑走性や筋出力を正常化することが求められます。
内側上顆には、
・円回内筋
・橈側手根屈筋
・長掌筋
・浅指屈筋
・尺側手根屈筋
と複数の筋肉が付着します。
これらの筋収縮に伴って発生する力学的なベクトルの方向は微妙に異なりますよね。
それが収束する点が内側上顆になるため、内側上顆炎を改善に導くには、
滑走不良によるベクトル異常の修正が重要です。
✅内側上顆炎をみるなら絶対チェックすべきポイント
では、そのベクトルのバランスを調整するためにどうすれば良いか?
それは、あるポイントの筋膜の滑走を改善させることで解決するケースが
私の臨床経験上、非常に多いです。
そのポイントとは、
です。
▼具体的なイメージ
ここがなぜ重要かというと、
「方向が全く異なる線維が交差するポイントだから」です。
臨床的にもここの滑走不良を生じているケースがかなり多いんですよね。
✅具体的なアプローチ方法
そこのポイントはわかった。
じゃあどうやってアプローチすれば良いの?ってところですが、
まず、
◆円回内筋と上腕二頭筋腱膜の交点を触診する
円回内筋は内側上顆から遠位に45°程度の角度で出ている筋肉で、
それを内側上顆から辿っていくと、上腕二頭筋腱にぶつかります。
まずはそのポイントを探りましょう。
次に、
◆その交点の筋膜を滑走させる
ポイントが触れたら、次はそこの筋膜の滑走不良を改善させていきます。
方法は、
▶︎円回内筋に直交するようにフリクションする
▶︎上腕二頭筋腱膜に直交するようにフリクションする
※フリクション:筋肉に沿って擦るようなイメージ
この2パターンがあります。
正しくアプローチできていると、ごりっとした感じと痛みがあります。
その固さと痛みが取れるまで3分程度続けてみてください。
それで、手関節屈曲テストなどで介入前後で変化が出ているかどうか効果判定してくださいね。
✅最後に
このnoteで、
◆筋肉とか関節のアプローチだけでは、なんか良くならない
◆内側上顆炎にはストレッチくらいしかできてなかった
こんなセラピストの方々のお役に立てたら嬉しいです。
今回は、
「内側上顆炎のチェックポイント」を
具体的なアプローチと一緒にご紹介しました。
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本noteを最後までお読みいただき、ありがとうございました!
▼note執筆者
『清水 崇弘@筋膜調整×理学療法士』
◆青山筋膜整体 理学BODY 名古屋店店長
◆筋膜マニピュレーション®︎国際コース Level Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ 修了