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屋久島漫遊記 その1 1日目伊丹空港~屋久島
5月の連休に、屋久島へ行ってきました。別に登山が趣味という訳でもなく、縄文杉に恋焦がれているわけでもなかったのですが、ツアーのパンフレットを眺めていて、「ふーん、伊丹からの直行便か。楽ちんそうだから行ってみるか」的なノリで申し込んでしまいました。しかし、軽いノリで行ってはいけないツアーでした。
今回利用したツアーは、日本旅行企画のドクターズツアー。絶対に面倒くさいことを言いだしてくる医者を相手に旅行を組むという、社員教育の一環で「一度は苦労してこい!」的な仕事をさせているのかそうでなければ気が触れているとしか思えない、そんなツアーを利用しました。
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当日の伊丹空港は快晴。白い機体に書かれたハイビスカスが青い空に映えます。飛行機はプロペラ機。あとで聞いたところによりますと、屋久島空港の滑走路が短いのでジェット機は使用不可とのことです。
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飛行機は伊丹11:30発で屋久島13:00に到着予定なので、昼食は機内で済ませます。水平に飛んでいるのは短時間と予想して、空港内の売店でサクッと食べられる稲荷寿司を調達しました。これ、正解。
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鉛筆みたいに細い飛行機であっさり屋久島に到着。すると、なんと現地は大雨でした。1ヶ月に35日雨が降るといわれるほど雨が多いそうですが、それでも伊丹とのギャップに閉口。
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何故こんなに雨が降るのかと言いますと、九州最高峰の宮之浦岳をはじめとして、標高1800m超の山が屋久島には10座。太平洋からの湿った空気がこの山々に当たって雨雲ができるそうです。
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屋久島空港から専用のバスに乗りこみ、ツアーの全貌が明らかになりました。ツアー客は14人程度。比較的年齢層は高い印象でした。そんな一癖ありそうな団体を乗せて、バスは一路屋久島自然館へ。明らかな時間潰しの観光ですがここはじっと我慢の子。
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1階フロアには、数年前の大雪で折れた屋久杉の枝が展示されており、実際に触ることができます。ブラタモリで屋久島を予習してきたのですが、ここは紹介されていなかったなと思いながら大木の枝を撫でてみたりします。
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余談ですが、屋久杉の正体は本州にも普通に生えている普通の杉の木で、屋久杉という種類の杉があるわけではないのです。本州の杉は寿命が500年くらいなのですが、屋久島は土壌の栄養条件が悪く木の成長速度が遅いため年輪が密になり、1000年2000年という時に耐えうる強い木に成長するのです。ちなみに、1000年を超えた杉を屋久杉と言い、500年くらいのものは小杉と呼ばれるそうです。
それはそうとして、屋久杉自然館で適当に時間潰しをしたところで、本日のホテルに向かいます。道中はこれといって見どころもなく、「屋久島の雨は雨粒が大きいので、ラッキョ雨と呼ばれているんですよ」と言うバスガイドさん定番の小話を聞きながら1時間ほど走ります。宿の近くに来たところで、右手に見えるのは東洋のマッターホルンと呼ばれるモッチョム岳ですとのアナウンスがありました。
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当時は、まさかこの後リアルマッターホルンに行くなどとは夢にも思っていなかったので、ほう! こんな形なのかと感嘆しておりました。
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似てないこともない……が、
厳しいか
その後、右手にホテルへの看板が出たところでなぜか左に曲がります。ん? と思ったらバスはCO-OPの駐車場へ。なんでも、このツアーでは買い物のチャンスは2回だけなので、ここでお土産を調達して下さいとのことでした。そう言うことならと、勇んで買い物に出陣。九州ならではの甘―い醤油や甘い麺つゆ、そして屋久島でしか買えない焼酎など重い液体ばかりを調達。
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軽トラが止まっていたりでなんか長閑
お買い物の後、ようやく今宵の宿の屋久島いわさきホテルに到着です。ロビーには、樹齢7200年の縄文杉にあやかって7200万円かけて作りましたと外連味(けれんみ)たっぷりの蘊蓄が書かれている縄文杉レプリカが聳え立っております。
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さて、明日はメインイベントの縄文杉ツアーです。ヤクスギランド等のまったり島内観光コースも選択できたのですが、折角屋久島まで行くのだから世界自然遺産の縄文杉ツアーでしょうということで事前に申し込んでおりました。道中、トイレが少ないとの情報もあり、念のための携帯トイレも調達して準備万端です。
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しかしながら、ロビーで明日のツアーの案内ですと言って渡された紙に衝撃。なんと、集合時間は朝の4時。パン屋さんでも寝ている時間です。
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軽い気持ちで申し込んだものの、過酷なツアー確定を示唆する集合時間に打ちひしがれながら夕食に臨みますが、みそ汁に亀の手が入っていて少し癒されました。美味でした。
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明日は絶対過酷な縄文杉ツアーが待っています。おやすみなさいzzz……。