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月刊コグマ#7 この線路はどこまでも続く

先日、星野源さんのエッセイ「いのちの車窓から」を読んだ。
その前にも星新一先生の「進化した猿たち」を読んでいて、急に「だ・である調」にして書きたくなったので今回はその書き方でいくつもりである。

それにしても調子が狂う。

はたらく動物🐕‍🦺🦮

学校帰りの電車に乗っていると、
近くに座っている女性の足元に黒く大きなバッグが置いてあるのが目に入った。

電車は止まって、人がたくさん入ってくると
そのバッグは急に動き出し
その女性と一緒に空いた席に移動している。

不思議に思い、よくよく見てみるとその黒いバッグは補助犬だった。

後から調べてみた情報と合わせると
多分、盲導犬だったのだろう。

犬種はラブラドールレトリバーなのだと思う。

近くで補助犬を見るのが初めてだったために、
その犬がやはり可愛かったために、
まじまじと見たい気持ちと見つめたら迷惑だという気持ちが競り合って
最終的にチラチラと見るという一番申し訳ないことを飼い主にも補助犬の彼にもしてしまった。

しかし、彼の瞳からは「俺がこいつを助けてやるぞ!」という意気込みを強く感じた。

はたらく動物はかわいいしカッコいいと思う。しかし、さっきから彼と呼んでいるが、あの犬は雄だったのだろうか。

そう考えていたら、すでに彼らは電車を降りてしまっていて
最後に見たのは彼の着ていたオレンジのベストだけだった。

その背中はたくましかった。
はたらく動物はすごい。


可愛いと思う

このような話をすると嫌に思うのが世の常という気がするのだが、最近、同級生や後輩が可愛い
と思うことが多くある。

もちろん、今まではそう思ったことが無いというわけではないが。

出来るだけ平静を努めて接しているつもりなのだが、ふとした一面が見えるときはどうしても考えてしまう。

例えば、いつもと違う容姿を見たとき。
髪型が変わっていたりすると特にそうだ。
なんか可愛い。雰囲気が違うからなのだろうか。

どうしてもその仕草であったり、笑顔だったりを目の前に見聞きしていると新たな発見があって
そんな一面もまた良いなと思ってしまう。

もちろん彼女たちを目の前にそんなことを言えるはずもないので、ただ心の中で呟くだけなのだが。

一緒に話しているときに流れ的に「可愛い」と言ってみようとチャレンジしてはみたものの、どうしてもその後の行動を想像してしまうと、拒絶されてしまうのではないかと思うと、怖くて足が踏み出せない。

どうしようもない童貞なのだ。

だからといって、カッコいい人がさらっと「可愛い」と言ってるとは思わないが。
言ってみるべきなのだとも思う。この世に人はたくさんいるのだからその中の数人に嫌われたところでどうということはないのだと。

そもそもこのようなことを考えている時点でおごっているのかもしれない。そう考えるととても恥ずかしくなってきた。

しかし、この調子でいるのならばここから先も言わないまま終わるのだろうか。
それでも良い気がする。

それが自分らしさなのだ。
多分。


物理

物理が辛くない。
前までは物理が本当に嫌で、得意ではなくて、テストも点数が取れなかった。

だからといって、今も物理が得意というわけではなく3年生のテスト2回目にしてやっと上位クラスに行けたくらいなのだ。

というのも、3年生になってから選択授業が昨年に比べて増え、物理が完全選択制になってしまっていた。
元々は化学を取ろうと思っていたのだが化学は2科目分取れなかったらしい。
ならば苦手克服のためにもと物理を2科目取ったのだった。

文字通りの春一番、クラス分けのテストがあり対策をしっかりとしていたつもりなのだが、あえなく下位クラスになってしまった。

第一回のテストでもそうだ。

だからこそ、今回は先生の力もお借りしてテストに挑んだのだった。
その結果として上位クラスにいけたのだ。

正直嬉しい。結局のところ、自分に必要だったのは出来たという達成感だったのかもしれない。

今までは等速円運動であったりばね振り子、円振り子そして万有引力と、ωが関わってくるものばかりで大変だったが、もうそれも終わりだ。オサラバだ。

次は気体の分子運動をやるらしい。気圧P、体積V、温度T、モル数n、気体定数Rなどを最近改めて習った。

気圧・水圧の問題はこれまたどうも苦手である。また落ちていきそうで心配だ。


風を引いてみたい

まず病気の風邪ではないことを言っておく。
ここでいう風とは、いたるところに吹いているあの風の話である。

この夏はいつにも増して暑く、耐えられない。
風を引っ張れたらいいのだが。
そうすれば、暑くてもいつだって涼しくなれるのではないか。

とはいっても、空に漂う不知火を掴むくらいに風を引っ張ることは難しいと思う。風の尾なんかが見えたらいいのだが。

風の形はどこからが始まりでどこまでが終わりなのだろう。

もし、引いてこられたら風を身体にでも巻き付けて授業を受けてみたい。教科書はばらばらに飛んでいってしまうのだろうか。

そもそも、他の人は自分に近寄れないのかもしれない。しかし、風をまとっているのだから隣の席の人も涼しいだろうし、一石二鳥と言っても過言では無いと思う。

新しい能力を身に付けたみたいだ。
『風向きを変える能力』
ロマンがある。

風を引っ張る機械を開発したら良いのだろうか。好きな量だけ、欲しい量だけ風を持ってくることが出来る機械を。

いい考えだと思った途端に思い出した。
「それが扇風機か」

そう思うとあの機械はすごい。
自分の、人々の望んでいるものをほとんど積んでいるとは。

先人の知恵は偉大である。


小日向美穂という子

小日向美穂

彼女と出会って2年が経った。
この月になると、初めてTHE IDOLM@STERシンデレラガールズに触れたときのことを思い出す。

あれは高校1年生の期末テストが終わった辺りであったと思う。

よく見ている配信者の方がアイマスのPの方で、その影響で自分も始めてみようと思いインストールしたのは良いのだが、誰が誰かも分からず。

とにかく担当という概念がこのシリーズにはあるらしいので、自分好みのキャラでも探してみようと思い探していたところに出会ったのが彼女だったのだ。

よくよく調べると、シンデレラがアニメでやっていたときの主人公である島村卯月と最近よく聞く種崎敦美さんが声を当てている五十嵐響子と3人で
ピンク・チェック・スクール(ここからはP.C.Sとする)というユニットを組んでいることが判明。

限定SSRの個人衣装も恒常のP.C.Sの衣装も彼女にとても似合っていて、調べていくうちにそこからどんどんとのめり込んでいった。
初めて限定やフェス限定の衣装を手に入れたときの感動をまだしっかりと覚えている。

ユースフルロマンス
日向の乙女

どのような巡り合わせか、後に私の2人目の担当になる久川凪に女子寮の案内をしたのも彼女であった。

ストーリーを読んでいくと、始めは緊張しいな彼女が成長していく様が分かり本当に感動した。

彼女は熊本県出身の17才(高校2年生)なので去年は同い年であったということ。
何故かそれが少し誇らしかった。

ここまで彼女の魅力を引き出してくれる津田美波さんにも感謝の意を示さなければならない気がする。

ありがとう。
出会ってくれてありがとう。


散髪

土曜の雨の日。(ちなみにこの1週間後は土用の丑の日である)用事を済ませ家に帰ってくるときに悩んでいたことがあった。

髪の毛をいつ切りに行くのか。

そもそも髪の毛を切りに行くのがあまり得意ではない。床屋には苦い思い出があるのだ。

小学1、2年生のときだったと思う。近所のスーパーの中に新しく床屋の店が入ってきた。少し年の食ったおばちゃんが経営していた。もしかしたら他の従業員の方もいたのかもしれないが、私があの床屋を外から眺めているときはそのおばちゃんしかいなかった。

初めての床屋。今までは親に切ってもらっていたのを急に他人にどのようなカットなのか教えろと言われても無理がある。何カットがいいのかと聞かれたとき、少し苛立っているようにも聞こえた。私は話せなかった。

結局外で待っていた親を呼び、私に対しての文句を交えながら親に何カットが良いのかを聞いていた。(この床屋は髪を切るところが1つしかなく、他のお客さんは外で待機というそこまで広い部屋ではなかったのを覚えている)
申し訳ないと思った。しかし、それを勝るように床屋とは怖いものだという意識が根付いてしまった。

そのお陰か中学2、3年生くらいまで床屋に行けなかったのだ。たしか2年生であったと思うが、ではなぜ再び行くことが出来るようになったのか。それは別段大きな出来事があったわけではなく、ただ親に「将来苦労するよ」と言われたので嫌々行ったのだった。

そこぐらいから床屋に行くことの抵抗感は薄れてきていた。しかし、上手く伝えられないことは当時健在である。そこから何と言って切ってもらったかは覚えてないが、あまり好きではないワックスを帰りに付けられてたのを考えるとソフトモヒカンとかそこら辺だったのだろう。

時は飛んで、ちょうど2ヵ月前。私の好みにあった切り方を見つけた。それが、
ツーブロックにして欲しい。しかし、段差が気になるので端から見て段差が気にならない程度に。
前髪は押さえて眉毛にかからないくらい。
というものである。

正直に言えばこれでもまだ妥協点だが、いつかは良い切り方を言えたら良いと思う。

そして話はその土曜日に戻ってくる。
めんどくさくはあったが今行かないとそれこそ行く機会が無いと思い家を出た。(次の日は野球応援の予定が入っていたのでどうしても祝日に家を出たくはなかったのもある)

床屋に着き、順番を待ち、呼ばれていつものカット(2回目)を頼む。すると横にはそれこそ小学2、3年生の子供が呼ばれて座った。

彼はどのような注文をするのか聞き耳を立てていたところ、「横を何cm」「後ろは刈り上げて」などという大人のような注文をしていた。

親から何と言うのか教えてもらっていたのかもしれないが、それでも今の小学生はしっかりと言えるのだなと感心をしてしまった。

しばらく床屋には行けないかもしれない。


三人柱

1周年企画ということで、私の音楽の好みを作った3人のミュージシャンを紹介したいと思う。

①星野源

初めて知ったのはSUNから。とても明るい曲を書く人だなと思った。その次、ちょうど小学6年生の時に逃げるは恥だが役に立つが流行って、も人気になったときに彼もより大衆的に人気になったのだろう。

だからと言ってそこで彼を好きになったのではなく、もっと別のところで彼の音楽に惹かれた時がある。

NHKで、おげんさんがMCで彼のライブ「Continues」から曲を抜粋して紹介していた番組があり、それを見たときに聞いた曲がある。
それが「化物」である。

その前の1曲目にマーティン・ディニーの「Firecracker」をやっていたので、そのまま彼のマリンバ演奏からこの化物は入っていて、とても感動した記憶がある。

歌詞もまた深くて、どことなく暗くて、このような曲も書く人なんだととても衝撃を受けた。
今でも一番好きな曲。

ということで、星野源にハマった初めての曲は「化物」である。

②BRADIO

初めて知ったのはデュエル・マスターズのエンディングテーマで使われていたイナズマジャケットという曲。ロックな感じもするのだが、その中に感じるブラックミュージックの感じに良いなぁと思っていた。

まだその時にはこのバンドの主なジャンルがブラックミュージックの系統だとは気付かなかったのだが。

そんなBRADIOにハマった大きな理由となる曲は、「Overnight Superstar」という曲。
まずは聴いてもらいたい。

この腕クルクルダンスは然ることながら、ベースの暖かみやギターの心地よいカッティングなどが相まっていて聴いていて自然と身体が動いてしまう。

歌詞はとてもポジティブなもので「成し得ないことなど無い」「語れない夢など無い」などがあってこの曲調に中3の時はとても助けられた。

ということで、BRADIOにハマった初めての曲は「Overnight Superstar」である。

③須田景凪

初めて知ったのは言わずと知れた名曲シャルルから。その時はまだバルーンであったが。ボーカロイドの沼から抜け出した後もこの人の曲だけはずっと聴いていたほど曲調が好みで、それこそ去年の7月号にも書いたが、『脇腹を掴んでくるような、直に急所を突いてくるような』曲を常に作ってくる。

そんな彼の曲でハマったなぁと思う曲は、「Cambell」である。

この頃は多分、まだバルーンから須田景凪に変わったばかりの頃で正直に言うと、ボカロの雰囲気が消えていないがそこがいいのかもしれない。

ベースが印象的でサビのところの動きであったり最後のギターのアルペジオが雰囲気にあっていて私の好みに近いものを感じる。

ということで、須田景凪にハマった初めての曲は「Cambell」である。


ハマったと思った3曲を挙げたがいかがだっただろうか。ぜひこれを見ているあなたも好きなミュージシャンであったりハマったと思う曲であったりを教えてほしい。

もしかしたら、気が合うかもしれない。


まとめ:この線路はどこまでも続く

「人生は旅だというが、確かにそんな気もする。自分の体を機関車に喩えるなら、この車窓は存外面白い。」

これは『いのちの車窓から』で書かれた一節である。読んでいて、この人の発想は面白いと思った。もちろん、人生は旅というのは理解が出来るのだがそこからこのようにして、自分の瞳から見る世界を車窓と捉えるその発想が好きだ。

今の私もメガネを掛けて毎日運行している。日々決まった枠の中で周りの様子を見ている。そこからはみ出すとぼやけて見えなくなるが、窓に視線を戻せばくっきりと見えるようになる。

この旅はいつまで続くのだろうか、旅が終わる日は来るのだろうか。死んでしまったら終わるのかもしれないが、人の記憶に残ったり忘れないでいてくれたら、その旅は終わっていないようにも感じる。

死んでしまった側はどうなのだろう。死後の世界が存在するのならば、それもまた旅が続いているということなのだろうか。

つまり、この旅はいつまでも続くのだ。この渡ってきた道は、この線路はどこまでも続くのだ。


今、この時点で5785文字である。どうせなら6000文字は越えたい。
なので適当に駄文でも打っておく。

この「だ・である調」で書くのはとても楽しかった。今まではずっと「です・ます調」でやってきていたのではたらく動物であったり可愛いと思うでは途轍もなく違和感を感じていた。

それこそ調子が狂うほどに。

しかし、書いていくと少しずつ馴染んできて散髪の時にはもう慣れたもんだとスラスラ書いていた。

自分の心の内をさらけ出すのが楽しいのだ。
それは可愛いと思う風を引いてみたいで特に出ているのだが、この手の話を書く時は思考回路の途中を直接繋げて流しているように書いている。
自分が普段どのようなことを考えているのかが客観的に垣間見えて面白い。

物理の話は置いておこう。1学期の成績が決まったとしてもここからが正念場だと思うので気を抜くわけにはいかない。受けたい大学の試験に物理は科目として無いのでなぜやっているのかたまに分からなくなるが、なんにせよロジカル的な部分は少し楽しいのだ。

また今回は1周年企画と題して私の好きなミュージシャンの曲を紹介してみたりもした。
ここからさらに色々なミュージシャンが増えていって、4人5人と変わっていくのが楽しみである。そのためにはまず、音楽の食わず嫌いを直さないといけないのだが。

こっひ(小日向美穂)の話もしたのだが、
そもそも私の担当は
デレマスが・小日向美穂・望月聖・久川凪
ミリオンが・宮尾美也・田中琴葉・中谷育
エムマスが・アスラン・山下次郎・秋月涼
シャニマスが・園田智代子・桑山千雪・福丸小糸
そして、765ASが・萩原雪歩
と色々な面々が揃っているのである。
みんながみんな違う個性や特徴があって良い子たちばかりなので、ぜひ調べてほしい。

こんなところで今回のまとめを終わりたいと思う。

さて、次回は8月。何を書こうか迷っている。もちろんオープンキャンパスの話は書くつもりではあるのだが、部活動引退の話も書けそうだ。

そうなると高校生活の1つの区切りとして重要な月になりそうな予感がしている。

高校3年生の私たちには夏休みはあって無いようなものらしいので、そこまで大きな出来事があるかどうかは分からないが今回の風の話や前回の途轍もないの話のようなことなら毎日のように考えているので内容には事欠かないであろう。
そのためにも体験を大事にしていきたい。考えることを大事にしていきたい。

この月刊を再び見たときに、この時の自分はどんなものだったのかを見返せるように。
旅の記録としてしっかりと残しておかなくてはならない気がする。
まだまだ旅は続くのだから。

きっと、この線路は続いていくのだから。

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